仲良し4人組箱根温泉を取りやめ。 箱根登山鉄道は全線開通はしばらくは望めないようです。
台風の爪痕は箱根一帯にも被害を受けている、信じられないような雨量のために崖崩れなども起きているようです。
急遽行先変更、気になっていた 「旧古河庭園」 何処かヨーロッパの片田舎を思わせるような屋根やどっしりとした家の造り、秋薔薇や日本庭園を散策に。
正門と券売所(左) | 園内案内図 |
生まれて初めて 「上中里駅」 降りてすぐだらだら坂を途中休憩しながら15分、最初はこじんまりと見えたが、門をくぐれば石の外壁が素晴らしい。
旧古河邸本館(南側) |
石段を降りるのがちょっと難儀ですが、この庭園を見ない訳には行きません、心が落ち着きます。ゆっくりと周りを見渡し、古の世界にタイムスリップ。
メインの薔薇が美しく咲いているとの入口での説明でした。
フランス風バラ園 |
「プリンセス・ミチコ」ってきっと美智子さまのお名前でしょう、さすがとっても香しい、それでいて凛とした花びら、優雅でしたねえ。
良い匂いに思わず立ち止まり、枝を寄せる。 綺麗に手入れされ、愛でながら歩く楽しみがありました。
吹く風の方向でいろんな香りが楽しめます。
素晴らしい真っ青な空、建物や薔薇が美しく絵の様に映えていました。
プリンセス・ミチコ | イングリッド・バーグマン |
ユキサン | マスケラード |
洋館1階の大食堂と応接室をティールームとして開放していて、ケーキやお茶を楽しめます。
コーヒーと近くの女子大から特別に焼いてもらっているフィナンシェ、しっとりとして美味しかったです。
ティールームテラス | ケーキセット |
が、利用される方は少ない、だってコーヒーは、一杯大きくないカップ、ケーキも我が家の一切れの三分の一位、料金はかなりです。
有料のガイドツアーでしか館内は見れないので、大食堂と応接室の見学料込みなのかもしれませんね。
国有財産で、東京都が借り受け一般公開されている文化財は国の名勝であり、美しい庭園を見ながらの料金は、ま、ま、仕方ないですね。
旧古河邸本館(東側)と芝庭 | 日本庭園 渓谷 |
心字池と雪見灯籠 | 兜門 |
そのあとは学芸員の方と一緒に回るガイドツアー、ほぼ40分参加者は3班に分かれ、60人以上が順番待ちです。
古河虎之助男爵の邸宅としてイギリス人設計家コンドル氏によるもので今年でちょうど100年、1919年に建造された。
有名な迎賓館、ニコライ堂、旧岩崎邸も彼の設計です。
- 賓客を迎えた1階
(洋風建築の空間)
書斎、応接室、ビリヤード室、大食堂、小食堂、サンルーム - 日常生活の場であった2階
(和風建築の空間)
客間、居間、仏間、子供部屋など和室と、畳敷きに洋風内装の和洋折衷の主寝室、浴室
特に素敵だったのは壁紙、一番上の壁紙の下には和紙が5,6枚クッション代わりに入っているらしい。これは防カビ材にも成るらしい。
表面壁紙は全てイギリス製で光沢があり、日差しによって壁紙が違った模様に見えました。木製の壁板も良いですねえ。
天井は漆喰でローレルの葉や果物、植物の飾り、豪華でありながら天井の高さもあり嫌味が無い、良いですねえ。
<写真:旧古河邸・大谷美術館HPギャラリーより>
天井装飾の美しい大食堂 | 家紋入りステンドグラス |
大理石の台跡ビリヤード室 | シャンデリアのある応接室 |
和洋折衷で使いやすい間取りです、でも100年前の水洗トイレや白を基準にしたお風呂場、浴槽は全てタイル造り、入口から天井まで全てタイルです。
お掃除は簡単でしょうか?浴槽はバスタブではないのが面白いです。 五右衛門風呂風作りで、ここも白のタイル張りです。
火頭口で仕切られた仏間 | 純和風の大広間(客間) |
サンルーム(兼喫煙室) | 白を基調の二面採光の浴室 |
誰かが 「広いから掃除がたいへんね」って、声がありましたが学芸員のかたは 「大丈夫です、使用人が50人以上もいましたから」ですって
園内の売店では、花びら入り羊羹、ローズケーキ、ローズティー、ローズジャムなど沢山のバラスイーツがお土産に売られています。
すてきなパッケージの「ローズティー」をお土産に、4袋入りです。
しっかりと名勝見学4時間以上見聞を広げてきました。
次回は旧岩崎邸を見学予定です。