
実話を基にした、「日本人残留孤児で、中国人の教師に養われて成長した青年のたどる苦難の旅路を文化大革命下の中国を舞台に描く大河小説」でかなりの速読です。
文章なのに、状況を想像し涙しながら、ティシュ箱を側に置き目や鼻を拭きながら、物語の主人公 「陸一心」 に巻き起こる戦争の悲惨さを実名を明かさない、と言う取材した中国側との約束、でもその背景にはほとんどの登場人物が理解できるような設定でした。
血の濃さ、肉親のきずな?? 人間の尊厳等、難しい問題で 思わず う^^^ん 言葉が無い。
戦争を知らない生まれですが、戦争は嫌だ、人が人を傷つける、殺るか殺られるか・・・・本当におぞましい。
ほがらかさんの集中力凄いですわ。
あまり集中しますとエコノミー症候群になるそうですのでお気をつけくださいませね。
山崎氏の作品は、華麗なる日本経済高度発展の裏舞台の苦悩、矛盾が描かれぐいぐい引き込まれて行きますが、読むにつけ本当に悲惨な歴史。
大地の子も本当に悲しく、読み進むにつれ堪えられなくなり、沈まぬ太陽も最終巻で本を閉じました。
私も山崎氏を偲び、再読しようと。
斎藤教授の回診は、白い巨塔の様な光景でしたね。
当分は山崎豊子さんの作品から遠のきます。
読むほうにとても負担がかかるので・・・・沈まぬ太陽も暗かったですねえ。
だいたい社会背景を作品にした小説はよほどのことが無い限り楽しくないわね。
トテモ難しい。
日経の新刊の帯を見るだけでも毎日相当な文章を読んだ気になるのもおかしいですわ。
次回は楽しい小説を一気読みしましょう。