久しぶりに会う仲良し、桜木町駅前コレットマーレの中のブルグ13で、 戸田奈津子さん訳でとても解り易い 「黄金のアデーレ・ 名画の帰還」
真実に基ずいた名画の歴史、クリムトに描かせた叔母の肖像画、ヤッパリ家族の血は濃い。
クリムトが描いた、黄金に輝く伯母・アデーレの肖像画は、第二次世界大戦中、ナチスに奪われたもので、正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいというのが、彼女の主張だった。
大切なものすべてを奪われた主人公マリアが、オーストリア政府を相手に訴訟を越し無事取り戻すまでの物語。
(写真:公式サイトより)
この名画はアメリカの美術館にあり常時展示されているものと思っていましたが、過去には忌まわしい物語があったのですねえ。
ウキぺデイアによれば、
「黄金のアデーレ」の肖像画をめぐっては、オーストリア共和国政府と、同国に絵画の返還を求めるブロッホ=バウアー夫妻の姪マリア・アルトマンおよびその共同相続人の間で、2006年に至るまで長い法廷闘争があった。法廷闘争の争点はアデーレの遺言であった。
彼女は死後、夫に対し、自分を描いた作品についてはベルヴェデーレ宮殿美術館(オーストリア・ギャラリー)に寄贈するように言い残した。同美術館を経営するオーストリア政府は、この遺言を盾にこれらの絵画の合法的な所有権を主張した。
しかし夫のフェルディナントは、2枚の肖像画を寄贈するようにとの死んだ妻の遺言に関して、これらの肖像画の所有権はもともと自分にあるとして、遺言を実行に移さなかった。
1938年のアンシュルス後、アーリア化の動きの中で、絵画を含む財産を残して国外に逃れたフェルディナントは、自らの所有する絵画を政府へ寄贈する考えを取り消し、遺言で甥姪に相続させるとしたのである。こうした経緯から、法廷闘争は発生した。
その後、「黄金のアデーレ」はロナルド・ローダーに買い取られ、現在はニューヨークのノイエ・ガレリエに所蔵されている。
その時にマリアさんとはアデーレの絵は常時展示することが約束されたそうです。
アデーレの姪、マリア・アルトマンさんは2011年まで生存されていたのですねえ。 そんな事もこの映画で初めて知りました。
アカデミー女優のヘレン・ミレンの演技も良かったわ。
2015年12月14日Mon
12/14 素敵な映画を仲良し4人組と
posted by ほがらかさん at 22:36
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