(散策ルートをグーグルマップでご覧になれます)
テレビや写真などでは良く見る伊藤若冲、実物を見るのは初めてですが生涯独身を貫き、菜食で僧侶のような暮らしぶりだったという若冲。
何処かの文献に最近は若冲の事を 「わ・か・お・き」って、呼ぶ人が少なくなったと書いてありました。
生誕300年を記念して初期から晩年までの代表作、若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」 や 「動植綵絵」 が東京で一堂に会すのは初めてとか。
IMニュース 「生誕300年記念 若冲展」内覧会ビデオ
東京都美術館 | 入場に長蛇の列 |
釈迦三尊像 (写真:以下公式HPより) | 83年振りに発見 孔雀鳳凰図 |
近年、多くの人に愛される若冲、テレビでは嵐の大野君が実物を目の前にゆっくり見ながら解説までするなんて・・・・羨ましい限りでした。
何で彼が??と思ったのですが大野君は絵画に精通し、ご自分でも絵を描くのだそうです。 そんな才能に恵まれているなんて知りませんでした。
当日の朝の日経新聞はそれに関する記事や広告も沢山ありましたねえ、 驚きながら早朝にワクワクしながら上野まで。
9時半オープンすごい人混み、40分後に入場できましたが前に進みません、展示場から進み始めでもイヤーホーンをしている見学者は全然動きません、説明と絵を交互にじっくりと鑑賞されているのでしょう。
でもねえ、館員が他の方にお譲りして前の方は後退してくださいってマイクで放送しても動かない、空いているところから観ていくのが上手な方法ですわ。
虎図と百犬図 | 動植綵絵 |
鳥獣花木図屏風 |
アメリカの、若冲収集家プライス夫妻の秘蔵品も展示されていました。 3.11の後に被災された方達に是非見てもらいたい、これが日本での最後の展示と考えたそうです。
とにかく日本の被災地で美しい絵、楽しい絵を観て元気になって貰いたい一心で最後の展示を考えたそうです。
見事でした、私の前を歩いていた方が 「福島と仙台に新幹線で見に行ったわ」 等と話されているのを聞きましたが、相当の若冲ファンなのですねえ、アメリカの収集家プライス氏の好意でプライス夫妻によって若冲が甦らされたと言っても過言では無いと文章で読み、納得。
- 晩年世話になった京都相国寺に残された墨絵、や《釈迦三尊像》
- 鹿苑寺(金閣寺)や 慈照寺(銀閣寺) の襖画
- 宮内庁所有の 動植綵絵 《老松白鳳図》、 《南天雄鶏図》、 《群鶏図》 など30幅
- 岡田美術館 83年振りに発見 《孔雀鳳凰図》
- MIHO MUSEUM所有 《象と鯨図屏風》
- プライス夫妻コレクション 《鳥獣花木図屏風》
お昼の定番お結びランチを食べながら上野動物園も散策、広い園内をぐるっと一回り、最後はパンダ舎で出口でしたが、運よくパンダは美味しそうに竹のこ、食べ終わったら若竹を美味しそうに皮をむいて食べていましたわ。
動作が可愛く本当に人間が座って美味しそうに食べる仕草と同じです。 やっぱり癒されますわ、
東園 ジャイアントパンダ舎
上野動物園臨時門(旧正門) | 園内は幼稚園児で一杯 |
食事中のパンダ | 筍が美味しそう |
メインの「東園」には、「ジャイアントパンダ舎」をはじめ「ゴリラ・トラの住む森」「ゾウのすむ森」「クマたちの丘」「ホッキョクグマとアザラシの海」を展示。スマトラトラやニシローランドゴリラといった希少動物の飼育でも有名です。
ジャイアントパンダ、オカピ、コビトカバと世界三大珍獣が飼育されています。
ゾウのすむ森・クマたちの丘・ホッキョクグマの海
訓練中のインドゾウ | サルのいない?サル山 |
ツキノワグマ | ホッキョクグマ |
外国人も溢れていましたが何とも子供たちの多いこと、幼稚園の遠足、東北地方の中学の修学旅行、瞬発力がある子供達には驚かされ、あれ??って思っているともう柵に登ったり、身軽ですわ。
ゴリラ・トラのすむ森
昼寝中のインドライオン | スマトラトラ |
ニシローランドゴリラ | シロテテナガザル |
何十年前に子連れで見物に行ったときにはもっとたくさん動物もいたようですがねえ・・・・・ 広いのでもう少し動物がいてもおじゃまではないかも。
猛禽舎
お昼のお弁当 | ダルマワシ |
フクロウ | シロフクロウ |
不忍池北側にある「西園」では、小型の動物を展示する「小獣館」、両生爬虫類館、国内唯一の「アイアイのすむ森」、「キリン・カバエリア」が見られます。
東園と西園の300mを約1分半で結ぶ日本初のモノレールが走り、動物が描かれた可愛らしい外観が人気です。
西園で今一番注目を集めているのが、ハシビロコウです。パンダと同じぐらいの人気があるのだとか!
西園 アフリカの動物
日本初のモノレール | フラミンゴ |
ハシビロコウ | 鋭い目つき |
ハシビロコウは大きな体、大きなくちばしが特徴です。ずっとじっとしていることがほとんどのため、「動かない鳥」としてテレビで話題になりました。、
コビトカバ | クロサイ |
オカピ | レッサーパンダの餌やり |
アイアイのすむ森
アイアイは、「おさ〜るさ〜んだよ〜」の歌で名前は知っている、という人がほとんどではないでしょうか。日本では上野動物園でしか見れません。
アイアイのすむ森 | 暗闇の中動き回るアイアイ |
夜行性のアイアイは、昼間は寝ていますが、昼間は室内を真っ暗にして動物たちに「夜」だと思わせ、夕方になるとライトをつけて「昼」にする、昼夜逆転展示を行っています。暗闇の中動き回るアイアイを見学できます。
最後に東京国立博物館(表慶館)での 黄金のアフガニスタン−守りぬかれたシルクロードの秘宝−展を。
命がけで守られた秘宝 アフガニスタン紀元前2千年の歴史を垣間見た。
東京国立博物館(表慶館) | 黄金のアフガニスタン展 |
神話の中に出てくる黄金伝説、タリバンなどに貴重な歴史的遺産は崩壊され、爆破されるシーンは私達にもまだ目新しい。 何で??と思いますが他国の思考など分かるはずが有りません、
ただ、もったい無い事と、取り返しがつかない貴重な歴史的遺産が無くなる事に言葉が無かったのは事実。
説明書に寄れば、
これらの名宝は、首都カブールにあるアフガニスタン国立博物館に所蔵されていました。
王妃のしるし黄金の冠とドラゴンをあやつる王の飾り | 生きているような牡羊と翼をもつアフロディーテ |
1979年のソ連の軍事介入とそれに続く内戦などにより、博物館は甚大な被害を受け、その収蔵品の多くは永遠に失われてしまったと考えられてきました。
しかし、国の宝を守ろうとした勇気ある博物館員は、とりわけ貴重な文化財を秘密裏に運び出していたのです。
若き男女を描いたガラス杯、脚付彩絵杯(1世紀) | 流出文化財、博物館が誇る仏教美術の名品(2-3世紀) |
そして内戦終結後、2004年4月、秘宝を大切に保管していた金庫の扉が再び開かれ館員たちは、国を存続させるために命がけで自分たちの文化財を守りぬいたのです。
アフガニスタンの至宝231件に加え、日本で「文化財難民」として保護されてきた流出文化財15件を含むアフガニスタンからの流出文化財102件は、この展覧会終了後、アフガニスタンに返還されるそうです。
正に黄金伝説、 悠久に光輝き続ける文化財に感激した一日でした!!!