テレビや新聞でかなり宣伝していたオルセー美術館、オランジュリー美術館所有の100点以上にも及ぶ絵画、楽しみにしていたので初日にいそいそと。
初日にしては意外とゆっくり鑑賞できました。
オルセー美術館は駅舎を改造して作られているだけに初めて訪れた時は余りの大きさにビックリポンでした。
国立新美術館もガラス張りで開放感もあり、大きな広々とした美術館で気分もゆったりできます。
IMニュース 「ルノワール展」内覧会ビデオ
国立新美術館 | ルノワール展 |
ロビーホール | 開場を待つ人々の列 |
ヤッパリ優しくて余り主張しない画題が良いですねえ、息子さん達のピエール、ジャン、クロードや奥様の肖像画、身近にある生活。
今回は田舎のダンス、都会のダンスが45年ぶりに同時に鑑賞でき、出来たら3部作も見たいのは贅沢でしょうか??
もう一つの「ブージヴァルのダンス」 はボストン美術館所有です。
でもね、我家の階段には 20年以上前にフランスで買って頂いたブージヴァルのダンスがほぼ同じサイズで有ります・・・・ 勿論本物ではありませ^^^^^ん。
《田舎のダンス》《ブージヴァルのダンス》《舟遊びをする人々の昼食》の子犬を抱えた乙女は、のちにルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴです。
《ブージヴァルのダンス》と《ルグラン嬢の肖像》 | 《舟遊びをする人々の昼食》の絵柄の傘 |
長さのある絵を何処に掛けると一番良いかな^^って思って下さったのかしら?? いろいろ考えると想像が膨らみ楽しいです。
玄関にはウインザー城の春の風景画、やっと咲き始めた野花が如何にもいじらしく可愛らしい草原の花畑だったそうです。
この絵も頂いたのですがロシア系の若い画家さんがウインザー城の近くで描いている場所で一時間じっくり鑑賞し、描き方が気に入りすぐ買ったそうです。
両方とも大好きな絵で、何時までも見飽きることなく、場所を変える事等は考えられない位ピッタリの場所で楽しませてくれている。
プレゼントして下さった40年来の仲良し奥様はルノワールや風景画が大好きで、ご自宅にも相当数の絵があり、お邪魔??する時は絵の鑑賞や講釈も。
《都会のダンス》で楽しそうに踊っている乙女シュザンヌは後に画家になり、ユトリロの母と成った人です。
世間では画家の家には画家が育ち、音楽家の家には音楽家が育つって聞きますが本当なのですねえ。
ユトリロの絵も好きです。
日本初公開、印象派時代の最高傑作《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》(写真:公式HPより) | 45年ぶりに揃って来日《田舎のダンス》&《都会のダンス》 オランジュリー美術館《ピアノの前のイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル》(右)の夢の競演 |
オルセー美術館のルノワール円熟期の代表作《ピアノを弾く少女たち》(左)と |
初来日の 「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 大きな絵でその当時のカフェや庶民が楽しそうにダンスに講じる姿が生き生きと描かれている。
19世紀にはこんな服装だったのですねえ、映画制作の時代考証にも役立ちますね。
都会のダンスの夜会服の白、タックやひだまでが 「どうしてこんなに描けるの??」 どの絵も白がとても綺麗ですねえ。
私は、絵を鑑賞するのは大好きですが、情けないぐらい絵心はまったくありません。
ルノワールのアトリエ等も写真で有りました。
キャンバスや画材等も、以外に小さいパレットや細い筆、だって、晩年はリュウマチに侵され、体中に痛みが有ったのでしょう。 お気の毒です。
出口にはありとあらゆるルノワールに関する製品が所狭しと並んでいますが、100年以上たっても色が変わらないって超有名な絵のコピーのフレスコ画が有りました。
優しく、癒される絵に囲まれて生活したいで^^^^す。 え、え!! それでは食べていけないよって??確かに・・・・・・ごもっともです。