仲良し4人組(一人は紅葉狩り、一人は糖尿病検査入院) 二人だけであーーでもない、こうーでもないと、講釈を付けながら素晴らしい絵画に見聞を広げてきました。
上野駅に一番近いところから攻めようって、 東京都美術館 「ゴッホ展」に。
色彩の素晴らしいゴッホの自画像は今回は展示されていなかった、でも初めて見るとても可愛いくて明るいキャンバス一杯に植物の絵
「アニエールの公園」 ミュージアムショップではハガキも売っていなかった。 ゴッホもこんな穏やかな時期もあったのですねえ。今回の展示で私は一番好きでした。
版権で問題でもあるのでしょうか?? 残念。
黄金色に染まった収穫前の麦畑、これも好きです。
アニエールの公園(個人蔵) | 麦畑(デ・ブール財団蔵) |
浮世絵にあこがれ、日本にあこがれもう少し長生きしていたらきっと希望も叶っただろうと思います。
情熱の画家ゴッホ、生存中は一枚も絵が売れなかった画家として有名ですが親交のあった日本人画家との手紙の交換や弟テオと一緒に眠るお墓等寂しい感じもしますが展示されていました。
ほがらかさんの後ろで見学されていた父娘さんと思われる連れの会話がおかしくてしばし、耳を傾けました。
娘さん 「お父さんすごいねえゴッホは・・・」
お父さん 「よくこんなに持っていたねえ、高かっただろうに・・・・・」
娘さん 「お父さん違うのよ、これは海外から持ってきてここに展示してあるのよ」
お父さん 「ふーん、そうか・・・この絵は高いのだよ^^^良く持っていたねえ」
娘さん 「さっきから違うって言っているでしょう??これは展覧会なのよ」
お父さん 「どこから来たんだこの絵は??」
延々とこの会話で介護している娘さんはたいへんだわね^^と思いました。 でも何れは私達もこのようになるのかな^^^^^^
2時間ぐらいしっかり見学し、少し小腹がすいたのでおにぎりとお茶どこでも手軽に食べられていいです。
恩賜上野動物園でシャンシャンのパパにお目通り、広場でゆっくりと笹を食べているのは本当に可愛い、コロコロしていた。
来月のシャンシャンのデビューはどんなに混むか想像するだけで見に来るのは無理。
さ^^気合を入れて 国立博物館平成館の「運慶展」に。
何と!!遠くからも見える人混み、最後列は50分待ち、かんかんに照りつける太陽の元ではずっと立っていられない。
会場に入ってもまじかで見る事は非常に難しい、背の低いことを良いことに腰かがみで人の間から見物、これは良いわ^^^^^
国宝の数々素晴らしい作品が鈍い光を放ち、見るものを圧倒される。
父廉慶から手ほどきを受け、次の世代息子湛慶に引き継ぐ。
特に気を引いたのは、二体の 無著菩薩と世親菩薩(画像:興福寺HPより)、本などでは見たことがあるが実際に見た時は生き菩薩様を見ているようで神々しかった。
無の境地で遠くを眺めている・・・・そんな境地を生きてみたい。
皆さんは手を合わせていらっしゃいました。
隣りの東京芸術大学美術館の 「皇室の彩展」に。
殆どの作品が宮内庁の所有、 10点は芸術大学所有です。
圧巻だったのは横山大観の「日出処日本」(宮内庁所蔵)、富士と日の出 日本画の美しさと滑らかさに圧倒された。
彫金、ブロンズ像、日本画、木彫り、蒔絵、螺鈿、瀧村の織物、全てが日本最高の名士の作品で目の保養が出来ました。
最後は、上野の森美術館で 「怖い絵展」を。
どんな怖い絵??と思いましたが絵画そのものは残酷ではありません。
その説明書きを読んだ方が怖いし、これを読んで初めて絵の成り行きが解ります。
@オデュッセウスに杯を差し出すキルケー
Aスザンナと長老たち
Bメデューズ号の筏
Cレデイ・ジェーン・グレーの処刑
Dオデュッセウスとセイレーン
切り裂きジャックの寝室、レデイ・ジェーン・グレーの処刑、眠りとエロス、オデッセウスとセイレーン等等、絵の前に立っているとなるほどと実感です。
順を追って見れば物語化していく展示の仕方は恐さを感じさせない、怖いものが大嫌いな私でも目を覆うことはありませんでした。
ここでも50分以上並ぶほどの人気で、会場内は特に若い女性が多く驚きました。
出口では7,8名のクルーで、NHKの取材班が待っていました。 怖い絵の感想をランダムに若い女性をターゲットに取材して居ました。
ヤッパリ見ていると綺麗な??感じの良い子が選ばれていましたわ。
NHK 「すみません、ちょっと感想を聞かせて頂けませんか??」
女性 「構いませんが・・・・変に撮らないで下さいよ」
5分ぐらいカメラが回っていました、4組ぐらいでしたが何時か番組かニュースになるのでしょう??
お礼にNHKのマークの入ったボールペンを差し上げていました。
たっぷりと芸術の秋を堪能し、また上野も紅葉が始まり一石二鳥。
休むことなく、足は棒のようでした、かくかくと歩く姿はちょっとヘンテコ、でも欲張って全部見た満足感でいっぱい、知識も広がりました。
最後の〆はやっぱり冷た^^^い冷え冷えのビールとイタリアンで乾杯、二人で今日の一番の絵はどれ??等いっぱしの芸術談議。
嬉しいことに素晴らしい作品を鑑賞でき、今日も感謝、感謝、幸せな一日で有難いことでした。