2024年09月30日Mon

09/30 驚きの結末〜リュウゼツランその後は!?

横浜市港南区の環状2号「上永谷駅入口」交差点の中央分離帯で「数十年に一度の花」を咲かせて、上永谷の新たな

名所として、市民を楽しませてくれた「リュウゼツラン(竜舌蘭)」(これまでの観察記はこちら)、

7月14日に開花を迎え、8月にかけて花は咲き続け、満開を過ぎて、そのまま枯死してしまった、と思っていましたが、9月25日放送のTBSゴゴスマによれば、

実はその後、意外な運命をたどっていました

8月中旬には花は枯れ、茎は高さ8mに達し、風で倒木すると、周辺の道路に危険を及ぼすおれがあるため、

大型で勢力の強い台風10号の接近に備え、8月29日に伐採・撤去されていました。

(写真:TBS 9/25放送ゴゴスマより転写)
2024リュウゼツラン20.jpg
伐採の様子
2024リュウゼツラン21.jpg
伐採前と伐採後

リュウゼツランは枯死する前に、子株を根元のところに作っておき、しっかりと子孫を残すらしい。

伐採作業では、まず最上部を切断。その後、複数部分に分け切断し、根元1m30cmを残しての撤去となり、

これまで目測8mだった高さは、切断部が7m20cm、根元と合わせ8m50cmだったことが判明しました。

最後に、根元に生えた子株を伐採して作業終了です。

2024リュウゼツラン14.jpg
切断された花茎7m20cm
2024リュウゼツラン15.jpg
残った根元1m30cm

台風接近のため伐採されたリュウゼツランですが、実は今でも見ることができます。

2024リュウゼツラン22.jpg伐採された花茎の一部は、近くの「横浜市港南図書館」が譲り受け、

切断されたリュウゼツランの「葉と根元の茎」、約100個の「実」と「実の断面/種」、そして「子株」がパーツごとに、

伐採後の29日より1階展示コーナーで展示されています

2024リュウゼツラン16.jpg
アロエに似た葉と根元の茎
2024リュウゼツラン17.jpg
リュウゼツランの実
2024リュウゼツラン18.jpg
実の断面と種/固まった樹液
2024リュウゼツラン19.jpg
子株の先端に新芽が成長

根元の茎は、重さ7.8kg・直径20cmにもおよび、その断面は、もはや「木」のようです。

さらに驚いたことには、水も与えていないのに、切取った子株の先端から新芽が5cmほど成長(右下写真参照)、

驚くべき植物の生命力です。この先どう育って行くのか、興味深いですね。(採取当時の子株の写真はこちら

港南図書館によると、実や茎が腐敗し始めたら、展示終了とのことですが、

全国を賑わしたリュウゼツラン、まだもう少しその姿を見ることができそうです。
posted by ほがらかさん at 08:00 | Comment(0) | .術後観察 術後18年(2024年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※半角英数字のみのコメントは投稿できません。