2024年12月01日Sun

11/30 何年ぶりの遠出?〜小田原散策

雲一つない紺碧の空、早朝それを見て急にちょっと遠出をしてみたくなった。

午後過ぎには帰宅に戻れる余裕を見て国道一号線を南下、小田原当たりまで行ったところでもう2時間が過ぎ、これ以上は渋滞を回避したいのでまずは小田原城に停める。

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ガイドさんによると、小田原城には4つの登城ルートがあり、今回登城した正規登城ルートとは、

お城の正面入口から計3つの門をくぐり、天守閣を目指す正式コースのこと。
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藤棚観光バス駐車場(障害者用乗用車駐車可能)

駅から近いお堀端通り沿いの赤い橋「学橋」を渡り、二の丸→常盤木門を経て入城する人が多いそうですが、実は正式な登城ルートは、その少し先にあります。

ガイドツアー(正規登城ルートを案内)


1.ガイド協会事務所前(馬屋曲輪)→2.馬出門(うまだしもん)→3.住吉橋(内仕切門)→4.銅門(あかがねもん)→5.小田原合戦図 →6.常盤木橋(別名 九輪橋) →7.常盤木門(ときわぎもん)→8.本丸御殿跡→9.御用米曲輪(ごようまいくるわ)→10.天守閣下

タイミング良く10時から始まるボランティアの方の小田原城見学無料ガイドツアーをお願いし、ほがらかおじさんと「ねほりはほり」小田原城についてお勉強です。

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お堀端通り沿いの二の丸東堀に建つ隅櫓と学橋
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隅櫓の先にある正面入口から高さ6mの馬出門を望む
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ガイドツアー受付(ガイド協会事務所)のある観光案内所
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住吉橋から内仕切門をくぐり銅門枡形へ

それは懇切丁寧にあんちょこを準備され、それを見ながら言葉に詰まる時は、そのページを開き見せて下さいます。

小田原城の祖、北条早雲の時代からつい最近の平成の改築まで、約一時間半3人で喧々囂々と時代を溯り、現在に至る小田原城の歴史に触れました。

馬屋曲輪から住吉橋を渡り内仕切門を入ると中は、内仕切門、銅門と土塀で周囲を囲む銅門枡形になっています。

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門と土塀で囲れた銅門枡形
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二の丸の正門「銅門」
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銅の飾り金具がある頑丈な造りの扉、柱や扉はヒノキ
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太いマツの梁、手斧削りの跡が印象的

土日祝日の10時〜15時まで、普段は立ち入ることができない銅門が特別公開されていました。無料です。

銅門の渡櫓から銅門広場正面に、石積みで囲った盛土の上に立つ風格のある古木「ビャクシン」、右に天守閣が展望できます。
このビャクシンは、根元の周囲約3.9m、市内最大級のものだそうです。

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銅門特別公開
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小田原評定を再現
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銅門内部:天井の梁組が見事
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銅門広場の古木ビャクシン

日本の木造建築技術は素晴らしいわね、宮大工の仕事は美術的ですわ。
銅門の「土塀模型」が展示され、最後の白い漆喰壁になるまで6重です、

まずは竹で土台を組み、土壁を何度も塗りその都度乾燥するまで待ち次の工程に入る、大変な労力と時間、金額ですよねえ。

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銅門の土塀模型
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銅門礎石

右の石は、銅門で用いられていたと考えられている安山岩の礎石で、手前の石は約1.6t、奥の石は約1.8tある立派なものです。

ところどころに石を割る際に開けられた「矢穴」(印) が確認できます。
ここで言う矢は「弓矢」ではなく「くさび」のことです。

パネルを見ながらガイドさんの説明では、小田原合戦は秀吉軍22万、北条軍5.6万。

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小田原合戦図パネル
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攻防図(拡大図)

秀吉が小田原城に籠城する北条氏を包囲、石垣山一夜城を築き、北条氏は降伏し、天下統一を果たした。

戦国時代は終焉を告げ、新しい近世の幕開けを告げる歴史の大きな転換点となった戦だそうです。

二の丸常盤木橋手前にある「イヌマキ」は、幹回り4.5mの小田原市内最大の巨木で、堂々と立つ姿は壮観、

小田原城内の数ある大木、古木の中でも、本丸の「巨松」と並ぶ双璧です。

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左巻きにねじれた堂々たる風格のイヌマキ
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二の丸から常盤木橋を渡り本丸へ、左に巨松が見える
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本丸に聳える黒松の巨松、前の緑服の人がガイドさん
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本丸の正門「常盤木門」小田原城の中で最も堅固な門

坂道が多くちょっと大変でしたが、ガイドして下さる方に敬意払い、最後までご一緒に「一ぱしの小田原城通」に。

明治政府に依る全国の城を壊すお達し「廃城令」で、随分と勿体ない話、それなのにまた再建・・・何て無駄な事を繰り返しているのだろうね。

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本丸広場(本丸御殿跡)
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小田原城天守閣
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お食事処 本丸茶屋
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ベンチテーブルと天守閣

ヨーロッパを歩いてみて今にも壊れそうな城らしきものも大切に扱っている、古いものを大切に繋げる心は無いのかねえ。

働いていた頃、スゥエーデン人のボスはフランス転勤の時は500年以上も古いお城に10万円の家賃で住んでいたそうですよ、

ちょっと広すぎて怖かったと言っていましたが、寒い事を除けば快適な生活で広い敷地には子供達ものびのびと育っていたとの事。

でも、住所がお城ですよ「キャッスル」考えるだけで夢があるよねえ。
私は広すぎて掃除に困るのでご遠慮しま^^^す。


歴史のあった地に実際立って見ると、あたかもその時代にいるような錯覚を覚えます。

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御用米曲輪の発掘調査
城内では「御用米曲輪の蔵跡」発掘調査が、まだまだボランティア不足で途中で止まっています。
徳川時代の葵の瓦や出土品が展示されていました。

約600年前後の調度品等、実証されるのはワクワクしますねえ。

小田原市民に多い和の世界、特にお茶に関しての作法等も重宝されるのも、

説明を聞けばなるほどと納得でした。春夏秋冬、1年を通じての作法があるようで、

釜やお茶室、お茶の器、席順、掛け軸や書、花を生ける花器、和菓子の茶菓子、着物の種類、帯の種類、これだけでも大変な金額になります、

だってお茶だって抹茶からほうじ茶まで、その入れ方は由緒正しきシキタリがあるそうです。

例えば畳のへりをふまない、畳の歩き方、着物の着方座り方、お茶席に合わせた着物、例えば大島のような紬、または訪問着、紋付、

まあまあ考えるだけでも相当な年数が必要になってきます、一夜には作法は身に付きません。
お稽古に始まる雅で贅沢な時間、はあぁぁ大変。

今日30日(土)と12月1日(日)は、小田原祭りのようで、「小田原 えっさホイおどり2024」が、色んな場所で開催されていました。

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三の丸ホール前の演舞
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銅門広場の演舞

町全体が賑やかで思い思いの着物姿、リメイクされた法被やモンペ、袴、踊り手さんの活気が伝わり、
天気にも恵まれ駅やお城の近くは「うるさい」ぐらいの熱気でした。


ガイドツアーの次は、小田原駅ビル最上階にある展望足湯を目指します。
4つの登城口のうち、本丸広場→御用米曲輪→北入口→小田原駅の北入口ルートで小田原駅に向かいます。

「ミナカ小田原」は、江戸情緒薫る4階建ての「小田原新城下町」と地上14階・地下1階の「タワー棟」からなる暮らしにぎわい拠点、

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小田原新城下町の町並み
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館内はクリスマスモード

ミナカ・タワー棟の14階で、目の前に広がる綺麗な海の相模湾を眺めながら一番お目当ての足湯に入りぬくぬく、ぽかぽか陽気で大満足。

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展望デッキから小田原城・小田原市街地・相模湾を望む
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展望デッキにある展望足湯
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アルカリ性のやや熱めの湯

小田原新城下町の3階金次郎広場では、つぶ餡てんこ盛りの大好きなブンブンの「小田原超うす皮ちょうちんあんぱん」「幸せのクリームパン」を15個も買ってルンルン、

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3階金次郎広場
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超薄皮ちょうちんあんぱん
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幸せのクリームパン
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小田原吉匠の鯵の唐揚げ

小田原吉匠の鯵の唐揚げ、タコてんぷらなどにもお腹いっぱいです。いつ来てもお掃除も行き届き、清潔で大好きな場所です。

帰宅途中、平塚にある花菜ガーデンに寄り、広い館内を散策。小さくて可愛い真柏のミニ盆栽を求める。

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平塚花菜ガーデン
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アイスチューリップ園
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樹風心木会 秋の盆栽展
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買い求めた真柏のミニ盆栽

すでに周りはつるべ落としのように真っ暗、渋滞の中2時間やっと自宅に戻り少々お疲れ気味。

運転手のほがらかおじさん、お疲れさまでした。
posted by ほがらかさん at 09:13 | Comment(0) | .レジャー まち歩き
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