旅行記(1) | ブダペスト(ハンガリー)、ブラチスラバ(スロバキア)、ウィーン(オーストリア) |
旅行記(2) | オロモウツ(チェコ)、クラクフ、アウシュビッツ(ポーランド) |
旅行記(3) | テルチ、チェスキー・クルムロフ、プラハ(チェコ) |
旅行記(4) | ドレスデン、ベルリン(ドイツ) |
中欧6ヵ国、バスで陸地を走り抜け、たくさんの世界遺産を見て回り、見聞を広げてきました。
内陸ですが、大地も広く延々と野原や畑が続き、きっと良い農産物が特産物に指定されているのではと思いました。
何処までも何処までも平な平野、見渡す限り畑、何を植えているのでしょうか??
偉大なる音楽家、ベートーベン、モーツアルト、スメタナ、ドボルザーク、枚挙にいとまがない。 音楽に染まりたい雰囲気、掘り下げたい、奏でたい、そんな街々でした。
【1日目 2/27日(木)】フランクフルト経由、ブダペストまで15時間
時差ぼけも無く・・・・翌日からの観光にルンルンでした。
【2日目 2/28日(金)】ブダペスト市内観光(世界遺産)、温泉・夜景(自由行動)
ホテルの天井も4メートルを超え、広々として開放感は抜群、メトロの駅までも5分以内、 バスは目の前、早朝、地下鉄、トラム(路面電車)、バスの乗り放題の一日チケット(1,650Ft≒825円)を探して駅までウオーキングを兼ねて一時間半、ホテルの近くを散策。
1915年創業のグランドホテル ハンガリア | ブダペスト最大のターミナル駅、東駅 |
東駅のホーム | 市内を走るトラム |
ご飯も美味しい、2日間の滞在がアットの間で3日ぐらい滞在したいと思いました。
さてさて、見聞開始で^^^す。
時間があるとの事で予定にはない、ドナウ川東岸(ペスト地区)にある「英雄広場」を見学。1896年のハンガリー建国1000年祭を記念して作られた広場です。
初代ハンガリー王イシュトヴァーンに王冠を授ける大天使ガブリエルの記念柱。周りにハンガリーの国王・英雄たちが並び、広場左右には美術館が建つ | |
英雄広場 | 大天使ガブリエル像 |
聖イシュトヴァーン大聖堂は、ペスト地区中心部のブダペスト最大の教会。直径22メートル、高さ96メートルの巨大なドームをもつ。近くのハンガリー・ギフトショップ「FolkFlowers」でショッピング。
聖イシュトヴァーン大聖堂 | ネオルネサンス様式の聖堂 |
大聖堂前の広場 | ハンガリー名産レース刺繍 |
ハンガリーは手刺繍が有名で素晴らしいものは高価過ぎて手が出ない、欲しかったレースの襟は聴き歩きましたが見つからず、残念。
次回に回して・・・・陶器のヘレンドの本社が有ります。
ドナウ川を挟んで、西岸の旧市街地(ブダ地区)、王宮や漁夫の砦、丘の上から見下ろすブダペストの街並みさながら中世の街、赤い屋根です。
くさり橋から見た王宮の丘 | 王宮の丘マップ |
王宮の丘(ブダ王宮側) | 王宮の丘(漁夫の砦側) |
雲行きが怪しく雨模様に、すぐ止むのですがまた降る。ドナウ川と対岸に見える聖イシュトヴァーン大聖堂、国会議事堂、セーチェーニくさり橋などが一望できます。
王宮の丘からの眺め | |
国会議事堂 | 聖イシュトヴァーン大聖堂 |
王宮の丘(ブダ王宮側)にはブダ王宮、大統領官邸、王宮劇場などがあり、
王宮正面 | 大統領官邸の衛兵交代式 |
1800年にベートーヴェンが初演したという王宮劇場 | 王宮と漁夫の砦を結ぶメインストリート |
王宮の丘(漁夫の砦側)にはマーチャーシュ教会、三位一体広場、漁夫の砦があります。
王宮地区の中で一番古い建物。現在はレストラン | 華麗なゴシック様式のマーチャーシュ教会 |
三位一体広場のイシュトヴァーン1世の騎馬像 | 白い石灰石で創られた奇麗な漁夫の砦 |
歴代ハンガリー国王の戴冠式が行われたマーチャーシュ教会(聖母マリア聖堂)の中央主祭壇には聖母マリアが祀られています。教会内部には、初代ハンガリー王イシュトヴァーンの子聖イムレを祀った祭壇や壁画の書かれた祭壇、鮮やかなステンドグラスが飾られています。
陶器のジョルナイ製の屋根 | 教会内部 |
主祭壇 | 聖イムレを祀った祭壇 |
中央市場近くの自家製ビールが自慢の店「カールテンベルク(Kaltenberg)」で昼食。
地下室のような店内 | チキン料理スープ付 |
バイエルン風自家製ビール | レストラン奥のビール工場 |
昼食の後は、観光客と地元の人でにぎわう自由橋のたもとにある中央市場を散策。2階まで吹き抜きになっていて地下は地元の人たちで賑うスーパー、1階は野菜、肉、魚、加工食品の店、2階が刺繍や工芸品などの土産物店と屋台村みたいな軽食コーナーになっています。
シックな煉瓦造りの外観 | 1階の肉類や青果の店 |
2階の刺繍や雑貨の店 | 2階の屋台村軽食コーナー |
EU加盟でも貨幣は国によって違うのでコインの使い方が微妙??残さないように如何に使い切るかが問題。
例:ハンガリーはフォリント(Ft≒0.5円)、チェコはコルナ(Kc≒5円)、ポーランドはズオッテイ(zl≒35円)。
中央市場解散であとは自由行動に。ドナウ川の自由橋を渡り、ブダペストを代表する温泉施設のひとつゲッレールト温泉に入る予定で朝から水着持参、日本の温泉施設と違って、ハワイアンズのような温泉プール、エステも整い、かなりお値段もします(入浴料5,500Ft≒2,750円)。
ホテル ゲッレールト | 外来入浴専用入口 |
受付・ロビー | 屋内温泉プール |
地図で探しながら出掛けるので2万歩以上歩きました。 そろそろ足が悲鳴を上げそう。バスでホテルに戻り一休み。
バスの車内。降りる時はボタンを押すが・・・ | 降車場所を見失い見知らぬ所まで行ってしまった |
夜は雨も上がり空気も澄んで、「ドナウの真珠」と言われる夜景を見に、メトロをM2,M1と乗り継ぎペスト側のドナウ川畔へ。
メトロM2の車内。次の停車駅が電光板に表示される | 川添いを走るトラム2番線の車内 |
国会議事堂から中央市場のある自由橋付近まで川添いを走るトラム2番線を行きつ戻りつしながら満喫。
ライトアップされている王宮、マーチャーシュ教会・漁夫の砦、くさり橋、エリザベート橋、本当に、本当に光の洪水でした。 綺麗でした。 うっとりでした。
「ドナウの真珠」の夜景 | ライトアップされた王宮 |
くさり橋とマーチャーシュ教会・漁夫の砦 | エリザベート橋とゲッレールトの丘・女神像 |
上品な紳士の方から英語が解りますか??って聞かれ・・・「時間が有るので少しハンガリーの歴史を話してあげましょう」 と河畔で30分位レクチャ―を受けました。
翌日、現地のガイドさんが説明される事とまったく同じことを私達は先に学習しました。
穏やかな物静かな紳士は博物館で学術員をされているとか・・どうも姪っ子さんが京都に一年間留学されていたそうで親近感を持って下さったのでしょう。
【3日目 3/1日(土)】ブダペスト〜(194km)〜ブラチスラバ市内観光〜(64km)〜シェーンブルン宮殿(世界遺産)・ウィーン歴史地区(世界遺産)
スロバキア
スロバキアの首都ブラチスラバに移動、国境検査なしで国境を行き来できるシェンゲン協定で国境はノンストップ。
ハンガリー側国境検問所 | ブラチスラバ市内マップ |
現地のガイドさんはサンクトぺテルスブルグ大学で地質学を学ばれた博士さんでとてもチャーミング日本語も丁寧です。 ブラチスラバ城や旧市内観光、思った以上の街でした。
見聞を広げれば広げるほどハプスブルグ家の歴史が気になりますね。
女帝マリア・テレジアの居城ともなったブラチスラバ城は、四角い建物の四隅に塔がある独特の外観から、愛称で「ひっくり返したテーブル」と呼ばれてます。日本では、さしずめ「ひっくり返した碁盤」でしょうか。
ひっくり返したテーブル | ブラチスラバ城の前で |
城は小高い丘の上にあり市街やドナウ川が一望できます。川に架かる斜張橋の主塔の上の丸い建物は展望レストランだそうです。 |
ブラチスラバの街も古いヨーロッパの街と同様、城壁都市でした。かつては城壁に囲まれていたブラチスラバの旧市街、その城壁に設けられていた4つの門のうち、現存する唯一ものがミハエル門です。
ミハエル門 | 旧市街の街並み |
石畳の路地の奥にブラチスラバ城が見える | モーツアルトが6歳の時に演奏したという家 |
旧市街の中心にはフラヴネー広場があり、噴水を取り巻く建物が美しい佇まいを見せています。
時計塔が印象的な黄色の建物が旧市庁舎で、この街で一番古い建物。その右の日章旗が飾られている薄緑色の建物は日本大使館です。
街のあちこちにあるブロンズ像 | シャンデリアが素敵な照明の店 |
尖塔が85mもある、14世紀にロマネスク様式で建てられた聖マルティン教会を見学後、ワインセラーの洞窟の中をイメージしたレストラン「バッカス(Bakchus Vinaren)」で、すり下ろしたジャガイモと小麦粉をゆでて羊チーズソースを絡めたスロヴァキアの伝統料理スロバキア風ニョッキ「ハルシュキ」の昼食です。
聖マルティン教会 | 尖塔にはハンガリー王冠が |
レストラン バッカス | ハルシュキ&スタロプラメン |
チェコの代表的なビール「スタロプラメン(Staropramen)」、チェコはピルスナーの発祥地で、日本のビールも殆どがこのピルスナーを基本に造られていますが、スロバキアで味わう本場の味は・・・・香り、そして仄かな苦味は日本人好みのビールです。
オーストリア
昼食後30分で、もうウィーンです。
ハプスブルク王朝の歴代君主が離宮として使用した、憧れのシェーンブルン宮殿の前で今度はオーストリアの学術委員さんの案内で、広大な宮殿を軽妙な早口ジョークを聞きながら忙しい・・・
ゆっくり見ればまる一日かかるそうで、この中には動物園やコンサートホールもあり、実際にはこの宮殿には4階以上アパートとして月5万円位で関係者の方に貸しているそうです。 私も借りた^^^い。
多大な部屋を維持するには安い賃貸料でも住んでもらった方がメリットがあるらしい。
マリアテレジア・イエローの黄色が美しい宮殿 | 両翼180mの宮殿 |
中庭の噴水と両翼の建物 | チケット売り場 |
マリーアントワネットが過ごした部屋や、モーツァルトが6歳の時に初めて御前演奏行った部屋、ナポレオンがウィーン占領時に使った部屋など・・・宮殿の部屋数は全部で1441室。中国や日本・インドなど世界の風景をモチーフにした部屋もあります。
宮殿入口ゲート | 宮殿案内図 |
ウィーン会議の舞踏会場になった大広間 | 胡桃の壁板を用いた皇帝謁見の間の胡桃の間 |
宮殿内は撮影禁止なので、写真は公式HPよりお借りしました。そのほかの部屋はこちらを参照。
マリー・アントワネットの部屋、嫁いだ後は食堂に | 6歳のモーツァルトが御前演奏を行った鏡の間 |
画家ローザの絵が架かるローザの間 | 婚礼の一連の絵画が飾られたセレモニーの間 |
とにかく豪華絢爛、ホオ^^^^溜息です、ゆがみのない鏡が素晴らしい、でも写りたくな^^^い。
北京から取り寄せた黒漆パネルの漆の間 | 紫檀をふんだんに使った宮殿内で最も高価な百万の間 |
ゴブラン織タペストリーが一面に架かるゴブランの間 | 歴代皇帝の肖像画が飾られた赤のサロン |
宮殿の見学を終え、宮殿の裏側に広がる庭園を散策に。
宮殿右側面 | バラ園 |
広いフランス式庭園の先の丘の上にはグロリエッテというプロイセン戦の勝利と戦没者の慰霊のために立てたギリシャ建築の記念碑があり、そこからは周囲が一望できます。
宮殿裏側のベランダ | フランス式庭園 |
グロリエッテとネプチューンの泉 | 石像と庭園 |
世界中に散らばるハプスブルグ家断絶と言えども一族の中にはリヒテンシュタイン家も含めて100名近く生存されているそうで日本人のガイドさんに寄れば日本に2名住んでいるとか・・・・誰だか解りますか??
謎のようですが、鰐淵晴子さんとお母様だそうです、貴族の出身だったのですねえ、言われてみれば品が有りますわ。
国立オペラ座、もうそこにいるだけで中世の街へ迷い込んだ錯覚です。 心が落ち着く街でした。
オペラ座を含むリング(Ring)と呼ばれるウィーン歴史地区は2001年に世界遺産に登録されました。
ガイドさんの説明によるとオペラ座は常に満席、でも赤字、本当に黒字になるには社交界にデビューする若い男女のデビュタントのダンスパーテイー、その時だけ黒字になり、億からの金額が動くそうです。何処の国でも子供には親はお金を出しますからねえっ、と説明です。
オペラ座近くのオーストリア・ギフトショップの免税店「Boutique WALTZ」に立寄り。
国立オペラ座 | Boutique WALTZ |
ウィーン歴史地区を車窓観光しながらウィーンのシンボル、シュテファン大聖堂へ。
ウィーン美術史美術館 | オーストリア議会議事堂 |
ウィーン市庁舎 | ヴォティーフ教会 |
シュテファン大聖堂は、外観はゴシック様式、内部の祭壇はバロック様式で、137メートルの尖塔は、ドイツのウルム大聖堂(161メートル)、ケルン大聖堂(157メートル)についで世界で3番目の高さだそうです。
シュテファン大聖堂 | 大聖堂裏の観光馬車 |
厳かな聖堂内部 | 主祭壇 |
ウィーンの伝統的な郷土料理のレストラン「ミューラーバイスル(Müllerbeisl)」でウィーン風カツレツ「ポークシュニュツェル」の夕食。
ミューラーバイスル | ポークシュニュツェル |
夕食の後は、ウィーンの夜の繁華街をぶらぶらとウィンドウショッピングを愉しみ。
オーストリア名物の「ザッハトルテ」、世界一有名なチョコレートケーキですが、オリジナルを名乗れるのは、本家ホテル・ザッハーの刻印のあるもののみです。
街の演奏家たち | 繁華街の夜景 |
ザッハーカフェ。木箱入オリジナル ザッハトルテ(サイズV22cm,43ユーロ) | ライトアップした国立オペラ座とその向いのホテル・ブリストル |
今夜の宿、シェーンブルン宮殿近くの「ホテル ルネッサンス」へ。
地下鉄U4の駅前にあるホテル ルネッサンス | シェフが作るオムレツなど品数豊かな朝食ブッフェ |