2014年03月14日Fri

8年0日 中欧6ヵ国世界遺産巡り旅行記(1)

旅行記(1)ブダペスト(ハンガリー)、ブラチスラバ(スロバキア)、ウィーン(オーストリア)
旅行記(2)オロモウツ(チェコ)、クラクフ、アウシュビッツ(ポーランド)
旅行記(3)テルチ、チェスキー・クルムロフ、プラハ(チェコ)
旅行記(4)ドレスデン、ベルリン(ドイツ)
旅行ルート2,115kmをグーグルマップでご覧になるにはこちらをクリック

中欧6ヵ国ルートマップ中欧6ヵ国、バスで陸地を走り抜け、たくさんの世界遺産を見て回り、見聞を広げてきました。
内陸ですが、大地も広く延々と野原や畑が続き、きっと良い農産物が特産物に指定されているのではと思いました。
何処までも何処までも平な平野、見渡す限り畑、何を植えているのでしょうか??
偉大なる音楽家、ベートーベン、モーツアルト、スメタナ、ドボルザーク、枚挙にいとまがない。 音楽に染まりたい雰囲気、掘り下げたい、奏でたい、そんな街々でした。

【1日目 2/27日(木)】フランクフルト経由、ブダペストまで15時間
時差ぼけも無く・・・・翌日からの観光にルンルンでした。

【2日目 2/28日(金)】ブダペスト市内観光(世界遺産)、温泉・夜景(自由行動)

ホテルの天井も4メートルを超え、広々として開放感は抜群、メトロの駅までも5分以内、 バスは目の前、早朝、地下鉄、トラム(路面電車)、バスの乗り放題の一日チケット(1,650Ft≒825円)を探して駅までウオーキングを兼ねて一時間半、ホテルの近くを散策。
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1915年創業のグランドホテル ハンガリア
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ブダペスト最大のターミナル駅、東駅
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東駅のホーム
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市内を走るトラム

ご飯も美味しい、2日間の滞在がアットの間で3日ぐらい滞在したいと思いました。

2014中欧六カ国437.jpgさてさて、見聞開始で^^^す。
時間があるとの事で予定にはない、ドナウ川東岸(ペスト地区)にある「英雄広場」を見学。1896年のハンガリー建国1000年祭を記念して作られた広場です。
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初代ハンガリー王イシュトヴァーンに王冠を授ける大天使ガブリエルの記念柱。周りにハンガリーの国王・英雄たちが並び、広場左右には美術館が建つ
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英雄広場
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大天使ガブリエル像

聖イシュトヴァーン大聖堂は、ペスト地区中心部のブダペスト最大の教会。直径22メートル、高さ96メートルの巨大なドームをもつ。近くのハンガリー・ギフトショップ「FolkFlowers」でショッピング。
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聖イシュトヴァーン大聖堂
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ネオルネサンス様式の聖堂
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大聖堂前の広場
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ハンガリー名産レース刺繍

ハンガリーは手刺繍が有名で素晴らしいものは高価過ぎて手が出ない、欲しかったレースの襟は聴き歩きましたが見つからず、残念。
次回に回して・・・・陶器のヘレンドの本社が有ります。

ドナウ川を挟んで、西岸の旧市街地(ブダ地区)、王宮や漁夫の砦、丘の上から見下ろすブダペストの街並みさながら中世の街、赤い屋根です。
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くさり橋から見た王宮の丘
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王宮の丘マップ
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王宮の丘(ブダ王宮側)
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王宮の丘(漁夫の砦側)

雲行きが怪しく雨模様に、すぐ止むのですがまた降る。ドナウ川と対岸に見える聖イシュトヴァーン大聖堂、国会議事堂、セーチェーニくさり橋などが一望できます。
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王宮の丘からの眺め
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国会議事堂
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聖イシュトヴァーン大聖堂

王宮の丘(ブダ王宮側)にはブダ王宮、大統領官邸、王宮劇場などがあり、
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王宮正面
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大統領官邸の衛兵交代式
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1800年にベートーヴェンが初演したという王宮劇場
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王宮と漁夫の砦を結ぶメインストリート

王宮の丘(漁夫の砦側)にはマーチャーシュ教会、三位一体広場、漁夫の砦があります。
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王宮地区の中で一番古い建物。現在はレストラン
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華麗なゴシック様式のマーチャーシュ教会
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三位一体広場のイシュトヴァーン1世の騎馬像
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白い石灰石で創られた奇麗な漁夫の砦

歴代ハンガリー国王の戴冠式が行われたマーチャーシュ教会(聖母マリア聖堂)の中央主祭壇には聖母マリアが祀られています。教会内部には、初代ハンガリー王イシュトヴァーンの子聖イムレを祀った祭壇や壁画の書かれた祭壇、鮮やかなステンドグラスが飾られています。
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陶器のジョルナイ製の屋根
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教会内部
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主祭壇
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聖イムレを祀った祭壇

中央市場近くの自家製ビールが自慢の店「カールテンベルク(Kaltenberg)」で昼食。
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地下室のような店内
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チキン料理スープ付
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バイエルン風自家製ビール
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レストラン奥のビール工場

昼食の後は、観光客と地元の人でにぎわう自由橋のたもとにある中央市場を散策。2階まで吹き抜きになっていて地下は地元の人たちで賑うスーパー、1階は野菜、肉、魚、加工食品の店、2階が刺繍や工芸品などの土産物店と屋台村みたいな軽食コーナーになっています。
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シックな煉瓦造りの外観
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1階の肉類や青果の店
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2階の刺繍や雑貨の店
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2階の屋台村軽食コーナー

EU加盟でも貨幣は国によって違うのでコインの使い方が微妙??残さないように如何に使い切るかが問題。
例:ハンガリーはフォリント(Ft≒0.5円)、チェコはコルナ(Kc≒5円)、ポーランドはズオッテイ(zl≒35円)。

中央市場解散であとは自由行動に。ドナウ川の自由橋を渡り、ブダペストを代表する温泉施設のひとつゲッレールト温泉に入る予定で朝から水着持参、日本の温泉施設と違って、ハワイアンズのような温泉プール、エステも整い、かなりお値段もします(入浴料5,500Ft≒2,750円)。 
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ホテル ゲッレールト
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外来入浴専用入口
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受付・ロビー
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屋内温泉プール

地図で探しながら出掛けるので2万歩以上歩きました。 そろそろ足が悲鳴を上げそう。バスでホテルに戻り一休み。
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バスの車内。降りる時はボタンを押すが・・・
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降車場所を見失い見知らぬ所まで行ってしまった

夜は雨も上がり空気も澄んで、「ドナウの真珠」と言われる夜景を見に、メトロをM2,M1と乗り継ぎペスト側のドナウ川畔へ。
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メトロM2の車内。次の停車駅が電光板に表示される
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川添いを走るトラム2番線の車内

国会議事堂から中央市場のある自由橋付近まで川添いを走るトラム2番線を行きつ戻りつしながら満喫。
ライトアップされている王宮、マーチャーシュ教会・漁夫の砦、くさり橋、エリザベート橋、本当に、本当に光の洪水でした。 綺麗でした。 うっとりでした。
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「ドナウの真珠」の夜景
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ライトアップされた王宮
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くさり橋とマーチャーシュ教会・漁夫の砦
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エリザベート橋とゲッレールトの丘・女神像

上品な紳士の方から英語が解りますか??って聞かれ・・・「時間が有るので少しハンガリーの歴史を話してあげましょう」 と河畔で30分位レクチャ―を受けました。 
翌日、現地のガイドさんが説明される事とまったく同じことを私達は先に学習しました。

穏やかな物静かな紳士は博物館で学術員をされているとか・・どうも姪っ子さんが京都に一年間留学されていたそうで親近感を持って下さったのでしょう。


【3日目 3/1日(土)】ブダペスト〜(194km)〜ブラチスラバ市内観光〜(64km)〜シェーンブルン宮殿(世界遺産)・ウィーン歴史地区(世界遺産)

スロバキア
スロバキアの首都ブラチスラバに移動、国境検査なしで国境を行き来できるシェンゲン協定で国境はノンストップ。
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ハンガリー側国境検問所
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ブラチスラバ市内マップ

現地のガイドさんはサンクトぺテルスブルグ大学で地質学を学ばれた博士さんでとてもチャーミング日本語も丁寧です。 ブラチスラバ城や旧市内観光、思った以上の街でした。
見聞を広げれば広げるほどハプスブルグ家の歴史が気になりますね。

女帝マリア・テレジアの居城ともなったブラチスラバ城は、四角い建物の四隅に塔がある独特の外観から、愛称で「ひっくり返したテーブル」と呼ばれてます。日本では、さしずめ「ひっくり返した碁盤」でしょうか。
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ひっくり返したテーブル
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ブラチスラバ城の前で
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城は小高い丘の上にあり市街やドナウ川が一望できます。川に架かる斜張橋の主塔の上の丸い建物は展望レストランだそうです。

ブラチスラバの街も古いヨーロッパの街と同様、城壁都市でした。かつては城壁に囲まれていたブラチスラバの旧市街、その城壁に設けられていた4つの門のうち、現存する唯一ものがミハエル門です。
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ミハエル門
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旧市街の街並み
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石畳の路地の奥にブラチスラバ城が見える
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モーツアルトが6歳の時に演奏したという家

旧市街の中心にはフラヴネー広場があり、噴水を取り巻く建物が美しい佇まいを見せています。
時計塔が印象的な黄色の建物が旧市庁舎で、この街で一番古い建物。その右の日章旗が飾られている薄緑色の建物は日本大使館です。
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街のあちこちにあるブロンズ像
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シャンデリアが素敵な照明の店

尖塔が85mもある、14世紀にロマネスク様式で建てられた聖マルティン教会を見学後、ワインセラーの洞窟の中をイメージしたレストラン「バッカス(Bakchus Vinaren)」で、すり下ろしたジャガイモと小麦粉をゆでて羊チーズソースを絡めたスロヴァキアの伝統料理スロバキア風ニョッキ「ハルシュキ」の昼食です。
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聖マルティン教会
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尖塔にはハンガリー王冠が
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レストラン バッカス
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ハルシュキ&スタロプラメン

チェコの代表的なビール「スタロプラメン(Staropramen)」、チェコはピルスナーの発祥地で、日本のビールも殆どがこのピルスナーを基本に造られていますが、スロバキアで味わう本場の味は・・・・香り、そして仄かな苦味は日本人好みのビールです。


2014中欧六カ国431.jpgオーストリア
昼食後30分で、もうウィーンです。
ハプスブルク王朝の歴代君主が離宮として使用した、憧れのシェーンブルン宮殿の前で今度はオーストリアの学術委員さんの案内で、広大な宮殿を軽妙な早口ジョークを聞きながら忙しい・・・

ゆっくり見ればまる一日かかるそうで、この中には動物園やコンサートホールもあり、実際にはこの宮殿には4階以上アパートとして月5万円位で関係者の方に貸しているそうです。 私も借りた^^^い。
多大な部屋を維持するには安い賃貸料でも住んでもらった方がメリットがあるらしい。
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マリアテレジア・イエローの黄色が美しい宮殿
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両翼180mの宮殿
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中庭の噴水と両翼の建物
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チケット売り場

マリーアントワネットが過ごした部屋や、モーツァルトが6歳の時に初めて御前演奏行った部屋、ナポレオンがウィーン占領時に使った部屋など・・・宮殿の部屋数は全部で1441室。中国や日本・インドなど世界の風景をモチーフにした部屋もあります。
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宮殿入口ゲート
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宮殿案内図
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ウィーン会議の舞踏会場になった大広間
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胡桃の壁板を用いた皇帝謁見の間の胡桃の間

宮殿内は撮影禁止なので、写真は公式HPよりお借りしました。そのほかの部屋はこちらを参照
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マリー・アントワネットの部屋、嫁いだ後は食堂に
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6歳のモーツァルトが御前演奏を行った鏡の間
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画家ローザの絵が架かるローザの間
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婚礼の一連の絵画が飾られたセレモニーの間

とにかく豪華絢爛、ホオ^^^^溜息です、ゆがみのない鏡が素晴らしい、でも写りたくな^^^い。
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北京から取り寄せた黒漆パネルの漆の間
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紫檀をふんだんに使った宮殿内で最も高価な百万の間
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ゴブラン織タペストリーが一面に架かるゴブランの間
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歴代皇帝の肖像画が飾られた赤のサロン

宮殿の見学を終え、宮殿の裏側に広がる庭園を散策に。
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宮殿右側面
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バラ園

広いフランス式庭園の先の丘の上にはグロリエッテというプロイセン戦の勝利と戦没者の慰霊のために立てたギリシャ建築の記念碑があり、そこからは周囲が一望できます。
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宮殿裏側のベランダ
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フランス式庭園
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グロリエッテとネプチューンの泉
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石像と庭園

世界中に散らばるハプスブルグ家断絶と言えども一族の中にはリヒテンシュタイン家も含めて100名近く生存されているそうで日本人のガイドさんに寄れば日本に2名住んでいるとか・・・・誰だか解りますか??
謎のようですが、鰐淵晴子さんとお母様だそうです、貴族の出身だったのですねえ、言われてみれば品が有りますわ。

2014中欧六カ国92.jpg国立オペラ座、もうそこにいるだけで中世の街へ迷い込んだ錯覚です。 心が落ち着く街でした。
オペラ座を含むリング(Ring)と呼ばれるウィーン歴史地区は2001年に世界遺産に登録されました。

ガイドさんの説明によるとオペラ座は常に満席、でも赤字、本当に黒字になるには社交界にデビューする若い男女のデビュタントのダンスパーテイー、その時だけ黒字になり、億からの金額が動くそうです。何処の国でも子供には親はお金を出しますからねえっ、と説明です。

オペラ座近くのオーストリア・ギフトショップの免税店「Boutique WALTZ」に立寄り。
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国立オペラ座
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Boutique WALTZ

ウィーン歴史地区を車窓観光しながらウィーンのシンボル、シュテファン大聖堂へ。
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ウィーン美術史美術館
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オーストリア議会議事堂
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ウィーン市庁舎
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ヴォティーフ教会

シュテファン大聖堂は、外観はゴシック様式、内部の祭壇はバロック様式で、137メートルの尖塔は、ドイツのウルム大聖堂(161メートル)、ケルン大聖堂(157メートル)についで世界で3番目の高さだそうです。
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シュテファン大聖堂
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大聖堂裏の観光馬車
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厳かな聖堂内部
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主祭壇

ウィーンの伝統的な郷土料理のレストラン「ミューラーバイスル(Müllerbeisl)」でウィーン風カツレツ「ポークシュニュツェル」の夕食。
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ミューラーバイスル
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ポークシュニュツェル

夕食の後は、ウィーンの夜の繁華街をぶらぶらとウィンドウショッピングを愉しみ。
オーストリア名物の「ザッハトルテ」、世界一有名なチョコレートケーキですが、オリジナルを名乗れるのは、本家ホテル・ザッハーの刻印のあるもののみです。
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街の演奏家たち
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繁華街の夜景
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ザッハーカフェ。木箱入オリジナル ザッハトルテ(サイズV22cm,43ユーロ)
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ライトアップした国立オペラ座とその向いのホテル・ブリストル

今夜の宿、シェーンブルン宮殿近くの「ホテル ルネッサンス」へ。
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地下鉄U4の駅前にあるホテル ルネッサンス
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シェフが作るオムレツなど品数豊かな朝食ブッフェ

posted by ほがらかさん at 23:30 | Comment(5) | 海外旅行 中欧6ヵ国

8年0日 中欧6ヵ国世界遺産巡り旅行記(2)

旅行記(1)ブダペスト(ハンガリー)、ブラチスラバ(スロバキア)、ウィーン(オーストリア)
旅行記(2)オロモウツ(チェコ)、クラクフ、アウシュビッツ(ポーランド)
旅行記(3)テルチ、チェスキー・クルムロフ、プラハ(チェコ)
旅行記(4)ドレスデン、ベルリン(ドイツ)
旅行ルート2,115kmをグーグルマップでご覧になるにはこちらをクリック

【4日目 3/2日(日)】ウィーン〜(210km)〜オロモウツの聖三位一体柱(世界遺産)〜(261km)〜クラクフ歴史地区(世界遺産)

チェコ
聖三位一体柱は、オモロウツの旧市街広場に建つ、バロック様式の巨大なモニュメントで、高さは35メートル、最上部には金色の三位一体の像、その下に聖母の被昇天の像をはじめ30体を超える聖人像や20のレリーフなどで飾られ、最下層には礼拝堂があります。中欧バロック建築物の最高傑作物といわれています。
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聖三位一体柱
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市庁舎天文時計と75mの塔

オロモウツの世界遺産、聖三位一体柱、大したことは無いけどやっぱり遺産なのよねえ、私事的にはこれなら鎌倉が何故??世界遺産に登録されないの??と不満に思いました。
広場にあるボヘミア料理の店「Staroceska」で肉料理の昼食とピルスナーの元祖、1842年から生産されている「ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)」を頂きました。明るい黄金色に透き通った、ホップの香りと苦味がきいた爽快なピルゼンビールで美味しかったです。
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旧市街の街並み
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後ろから見た市庁舎
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ボヘミア料理の店「Staroceska」
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肉料理とピルスナー・ウルケル


2014中欧六カ国435.jpgポーランド
2時間半でポーランドの旧首都クラクフに到着。
ヴァヴェル城は、クラクフを流れるヴィスワ川沿いのヴァヴェルの丘に建ち、王宮や大聖堂などから成ってます。
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ヴァヴェル城(王宮)
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ヴァヴェル城の大聖堂
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中央広場へと続く街並み
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クラクフ大司教時代のヨハネパウロ二世が住んでた家

旧市街地区の世界遺産を…ここは天皇陛下皇后陛下もお越しになったとか聞きましたが、さすがヨーロッパ一広い広場だそうで、とてもきれいな石畳が敷かれ、馬車も匂いも無くとても清潔だった。古の街、甲冑を身をまとった貴族様が白馬にまたがり坂を駆け上ってきそうな気配。
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聖ペテロ聖パウロ修道院
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隣に建つ聖アンデレ教会
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聖ドミニカン修道院
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フランシスコ修道院

旧市街の中心にある200m四方の中央市場広場。交易所だった広場中央の織物会館、聖マリア教会、旧市庁舎など13、14世紀の歴史的な建物が立ち並び、中世の雰囲気が漂います。
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織物会館と旧市庁舎の塔
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織物会館裏側

聖マリア教会の塔の上からは、一時間おきに時報のラッパが東西南北方向に4回吹き鳴らされ、演奏中に突如止まります。「聖マリア教会のラッパ」といい、700年近い歴史があるクラクフの名物です。
これは、中世、モンゴル軍の襲撃に逢った際、ラッパ吹きが危険を周知させるためラッパを吹いている最中に矢で射殺され、命と引き換えに町を救ったという言い伝えに基づいているそうです。
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13世紀初めに建造されたゴシック様式の聖マリア教会
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聖マリア教会と観光馬車
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聖マリア教会のラッパ○印

ルネッサンス様式の織物会館は当時は交易所だったそうですが、現在は民芸品やアクセサリー、革製品などの小さな土産品店がぎっしり並んでいて観光客で賑わっています。
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中央市場広場の街並み
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織物会館入口
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織物会館内部
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お土産品店

夜7時半に市街地から少し離れた「ノボテルホテル(Novotel Krakow City West)」に到着。夕食はホテルで頂きました。廊下に大きなミネラルウォーターサーバーがあり、コーヒーを沸かす時、重宝です。
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ホテル ノボテル クラクフ シティー ウェスト
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ポーランドで一番人気のジヴィエツ ビール(Zywiec)



【5日目 3/3日(月)】クラクフ〜(13km)〜オシフィエンチム(アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所)(世界遺産)〜(263km)〜ブルノ

2014中欧六カ国118.jpg翌朝9時にはもうオシフィエンチム 寒くて震えました、やっぱりポーランドですからねえ、これから負の世界遺産アウシュヴィッツとビルケナウ、3時間ぐらい見学。
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ビジターセンター
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ビジターセンター受付

第2次世界大戦中に、ここには130万人が連行され、110万人の人々が生きて帰ることはなかったそうです。
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左:監視塔、中央:正門、右:収容所台所
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正門の有名な「働けば自由になる(ARBEIT MACHT FREI)」の欺瞞の言葉
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4号棟(全貌) 5号棟(遺品) 6号棟(生活) 7号棟(棟内の再現) 11号棟(懲罰房)の展示

選別とは「労働者」「人体実験の検体」「価値なし」などと分けられていました。
75%もの人が「価値なし」と判断され、そのまま何の記録も残されぬままガス室に移動させられ、その多くが女性、子供、老人であったとされています。
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4号棟 全貌資料の展示
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収容者の登録名簿
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ビルケナウのガス室の模型
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虐殺に使用されたチクロンB


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5号棟 遺品の展示。眼鏡
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鞄・トランク(3800個)
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靴・サンダル(80000足)
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義足・義肢・松葉杖(460本)


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6号棟 収容所生活の展示
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分類のためのマークが付いた縦じまの収容服
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朝はコーヒーと呼ばれる飲み物、昼は殆ど具のないスープ、夕食はパンとバターだけの粗末な食事
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廊下に並んだ収容の際に撮影された被収容者。過酷な労働と粗末な食事で多くの人が数ヵ月で亡くなった

撮影禁止ゾーンにある収容者から集められた毛髪とそれで作られた毛布など、言葉が出ない、あまりにもおぞましくて・・・凄惨で過酷な労働を強いられたユダヤ人の70年以上前の強制収容所。

2014中欧六カ国136.jpg10号棟(非公開)には、人体実験が行われたとされる実験施設が、11号棟(死のブロック)地下には、90cm四方のせまいスペースに4人を立たせる「立ち牢」や、一切の食事や水を与えない餓死刑を行った「餓死牢」、空気や光がほとんど入らない「暗闇牢」など、見せしめのため数々の懲罰や拷問などが行われていた部屋もありましたが撮影禁止ゾーンとなっています。
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略式裁判が行われたという小さな部屋。裁判は数分〜数十分の短時間だった
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銃殺が決まった者はこの洗面所で裸にされ外の「死の壁」に連行された
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鉄格子の奥には移動絞首台
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地下の懲罰房への階段

10号棟と11号棟との中庭には、逃亡者や収容所内でのレジスタンス活動を行った者に対して銃殺刑を執行するための「死の壁」が、また
収容所中央の台所棟前広場は、日々の点呼を行う点呼広場と呼ばれ、収容されている人数が多いため、時には十何時間も点呼が行われたそうです。広場には見せしめの公開処刑を行っていた集団絞首台が復元されています。
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10号棟と11号棟との中庭の「死の壁」
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多くの被収容者がこの壁の前で銃殺刑に処された
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日々の点呼を行う点呼広場
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見せしめの集団絞首台

処刑された場所、迫害、虐殺執行された場所、ホロコースト、人間の尊厳のかけらもない扱い方、ただユダヤ人と言うだけで・・・・・
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整然と並ぶ収容棟
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高圧電流が流れる鉄条網
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左:司令部棟、中央:監視塔、右:親衛隊の病院
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初代所長ルドルフ・ヘスが処刑された絞首台

言葉が思いつかないほどの仕打ちを受け、人体実験、集められてわずか数時間後はガス虐殺・・・・
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半地下式のガス室・焼却施設と煙突
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施設内部の説明看板
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ガス室
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死体焼却炉


アウシュヴィッツだけでは収容しきれなくなり、2キロ離れたブジェジンカ村に、大量殺戮を目的に300棟以上のバラック建ての「ビルケナウ絶滅収容所」が作られました。4棟のガス室・焼却炉と死体を焼くための野外焼却場と共に...
2014中欧六カ国153.jpgビルケナウ絶滅収容所2014中欧六カ国154.jpg見学ルート
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広大な収容所跡。ガス室などは証拠隠滅のため爆破され、現在は40数棟のバラックが残されています


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「死の門」と呼ばれるビルケナウ絶滅収容所入口
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この建物は今はビジターセンターになっています
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鉄条網とレンガ造バラック
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ガス室へ続く引き込み線

移送貨車で収容所に強制連行されてきた収容者は、その場で労働が可能かどうかを「選別」され、働けないと判断された人はそのままガス室へ送られました。労働者と選別された人も、過酷な労働と粗末な食事で短期間で亡くなったといいます。
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貨車から降りた収容者はこのあたりで「選別」された
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木造バラックは朽ち果て暖炉の煙突のみが残る
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収容者を乗せてきた窓の無い家畜用の貨車
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「死の門」から続く鉄道が悲しい歴史を物語る

木造バラックは非常に粗末な造りで、ポーランド軍の馬小屋であったものや、基礎工事なしで建てられたため床がなく、排水も悪く地面は土泥化していたそうです。
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建ち並ぶ木造バラック
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バラックの内部
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トイレの使用は午前・午後2回に制限されていた
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1段に8人ずつ押し込められたという三段ベッド

ビルケナウ絶滅収容所の屋根、毎年クリスマスの時に作る、クッキーとまったく一緒の形もう作れない。
この地で起きた悲劇を後世に伝えるため、ガス室跡地に「国際慰霊碑」が建てられています。

「負の世界遺産」の見学を終え、オシフィエンチム駅前のレストラン「スコーピオン(Skorpion)」でポーランドの伝統料理「ピエロギ」を愉しみました。ポーランド風水餃子でモチモチとした食感が美味しかったです。
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スコーピオン
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ピエロギ

チェコ
3時間でチェコ・ブルノに逆戻り、チェコ第二の都市ブルノでもホテルの周りを散策、健脚ぶりをアッピール、でもガタピシしていたようですわ。
ビール神ガンブリヌス王の名前を冠した、チェコでも最もポピュラーなビールの一つ、ガンブリヌス(Gambrinus)さっぱりとしたキレのある味です。
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ホテル ボロネーズ
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ガンブリヌスビール

posted by ほがらかさん at 23:30 | Comment(2) | 海外旅行 中欧6ヵ国

8年0日 中欧6ヵ国世界遺産巡り旅行記(3)

旅行記(1)ブダペスト(ハンガリー)、ブラチスラバ(スロバキア)、ウィーン(オーストリア)
旅行記(2)オロモウツ(チェコ)、クラクフ、アウシュビッツ(ポーランド)
旅行記(3)テルチ、チェスキー・クルムロフ、プラハ(チェコ)
旅行記(4)ドレスデン、ベルリン(ドイツ)
旅行ルート2,115kmをグーグルマップでご覧になるにはこちらをクリック

【6日目 3/4日(火)】ブルノ〜(159km)〜テルチ歴史地区(世界遺産)〜(107km)〜チェスキー・クルムロフ歴史地区(世界遺産)〜(178km)〜プラハ

ホテルを8時半で出発でも10時には、チェコの南部、オーストリアとの国境近くにある、2つの湖に挟まれた世界遺産の小さな街テルチの旧市街区に。
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テルチの街の地図
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街の入口のドルニー門
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ドルニー門右には街を見守るようにテルチ城が建つ
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城の隣にある双塔のイエズス教会と奥の聖ヤコブ教会

ドルニー門を過ぎると可愛い街並みが・・・ザハリアーシュ広場にはパステルカラーのおもちゃみたいな家が立ち並んでいます。
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可愛い屋根が印象的なテルチの風景
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聳え立つ尖塔が綺麗な聖霊教会

街並みの一階部分は白いアーチが綺麗なアーケードになっていて、広場の中央には、噴水とペスト終焉を記念した聖母マリアの柱像が建っています。
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聖母マリアの柱像
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フランス人形のような可愛い女の子

まあ^^可愛いおとぎの国に迷い込んだような街で、遺産に登録されるのは当然と思いました。
お子ちゃまがフランス人形のように、ほっぺもピンク、彫りも深くて青い目、本当に可愛い。
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アーチが美しいアーケード
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アーチの中にも沢山の店が
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パペット人形のおみやげ
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心が和むチェコの木の玩具


散策後は2時間でテルチの南西、オーストリア国境近くにある町、チェスキー・クルムロフへ。
2014中欧六カ国188.jpg大きく曲がって流れるヴァルタヴァ川(モルダウ川)に抱かれるように赤い屋根と白壁の家々が並び、チェスキー・クルムロフ城が悠然と立つ中世の趣が残る、世界でも最も美しい町のひとつです。
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旧市街に向う途中の「展望テラス」からの眺めは、まるで中世へタイムスリップしたような美しさです。

旧市街スヴォルノスティ広場のレストラン「Maštal」でポーク料理の昼食。ビール消費量世界一のチェコですが、ビールと言えばアメリカの「バドワイザー」が有名ですよね。
しかし、実はチェコの「ブドヴァイゼル・ブドヴァル(Budweiser Budvar)」(英語読み:バドワイザー)が本家なのだそうです。商標登録を巡って世界各国で長年にわたり争いを続けているそうです。ブドヴァイゼルを頂きましたが、コクがあって、どっしりとした味でした。
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レストラン「Maštal」
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「Maštal」の店内
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ポーク料理。野菜スープとデザート付
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ブドヴァイゼルのピルスナーと黒ビール

旧市街の石畳の細い道を歩くと聖母マリア柱が建つ街の中心のスヴォルノスティ広場になります。
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広場の近く、石段を少し登ったところにある聖ヴィート教会
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聖母マリア柱と町並み
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市庁舎と歴代領主の紋章

歴代領主の紋章が描かれた壁の市庁舎と豪商の館が並び、壁の淡い色使いや、やわらかく曲がる街並みがとても可愛らしい。
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「城の塔」を見上げながら広場を抜け城へ向います
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床屋橋からモルダウ川を渡ります。左の塔は旧聖ヨシュト教会
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天然の岩盤の上に立つ城
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観光客で賑わう街並み

フラデーク(城の塔)は石橋を渡って第二の中庭に入った左側の奥にあり、塔へは階段を登っていきます(有料)。ここからの360度の眺望も素晴らしいそうです。
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第一の中庭の入口「赤い門」
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第一の中庭から城の塔を望む
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石橋を渡り城館をくりぬいた通路を出ると第二の中庭
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円形の噴水のある第二の中庭

第二の中庭から城館の長い通路を進むと第三の中庭にでます。第三とそれに続く第四の中庭に面して建つ上層の城館が城の宮殿部分になり、有料のガイドツアーで内部の見学ができるそうです。
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城館の通路を進む
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第三の中庭
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さらに通路を進むと
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第四の中庭

第四の中庭をさらに通路を進むとプラーシュチョヴィー橋の上に出でます。
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城館と城の庭園をつなぐプラーシュチョヴィー橋
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第五の中庭から橋と城館を眺む
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橋から旧市街を望む
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窓からみる聖ヴィート教会

街の家並みはドイツのローテンブルクのような感じです。ファンタジーの世界を満喫して城をあとにします。
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チェスキー・クルムロフ城
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聖ヴィート教会

第五の中庭と第四の中庭は谷で分断され、そこにプラーシュチョビー橋が架かっているのが良く解ります。
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第五の中庭
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第五の中庭の出口
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城の裏手の坂道を降りて駐車場へ
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下から見上げるプラーシュチョヴィー橋

何しろ広いので足が棒の様でしたわ・・・・あ^^^^休みたいと思っても一人置いていかれるのも辛いので必死で歩く。
夕方6時過ぎには一番の楽しみプラハへ。夕食はホテルで頂きました。創業1581年のチェコ最古のビール「クルショヴィツェ(Krušovice)」、少し苦みがきいていてしっかりした味です。
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バルセロ プラハ ホテル(Barcelo Praha)
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クルショヴィツェ(Krušovice)
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地下鉄C線ブジェヨヴィツカー駅
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切符自動販売機

チェコはビールが有名、ハンガリーはトカイワインで知られるワインで有名ですが、チェコは山坂が多く寒冷地域なので葡萄などは育たないらしい。

チェコはレストランによって飲めるビールが決まっていて(ビール銘柄が入口に掲げてある)、偶然なのか、企図したものなのか昼食、夕食全てで銘柄が異なっていました。企図的ならば旅行社の企画力に脱帽です。この旅行で味わったチェコ・ビールをまとめてみますと、
  • スタロプラメン(Staropramen)(ブラチスラバ)
    チェコの代表的なビールの一つ。スロバキアで味わう本場の味は・・・・香り、そして仄かな苦味は日本人好みのビールです。
  • ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)(オロモウツ)
    1842年から生産されているピルスナーの元祖。明るい黄金色に透き通った、ホップの香りと苦味がきいた爽快なピルゼンビールで美味しかった。
  • ガンブリヌス(Gambrinus)(ブルノ)
    ビール神ガンブリヌス王の名前を冠した、チェコでも最もポピュラーなビールの一つ。さっぱりとしたキレのある味です。
  • ブドヴァイゼル・ブドヴァル(Budweiser Budvar)(チェスキー・クルムロフ)
    英語読みだと「バドワイザー」ですが、こちらが本家なのだそうです。コクがあって、どっしりとした味でした。
  • クルショヴィツェ(Krušovice)(プラハ)
    創業1581年のチェコ最古のビール。少し苦みがきいていてしっかりした味です。

明日のために駅近辺を散策。


【7日目 3/5日(水)】プラハ歴史地区(世界遺産)・オペラ鑑賞(自由行動)

2014中欧六カ国226.jpgプラハも中世にタイムスリットしたような錯覚を覚える街並み、石畳、たたずんでいると素晴らしいプラハ城壁を駆け上った事でしょう、何百年と続いたハプスブルグ家は偉大だったのですねえ。


歴代のボヘミア王、神聖ローマ皇帝、現代の大統領の居城として、千年の歴史を持つプラハ城。
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プラハ城マップ
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大通りからプラハ城へ
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プラハ城北門。入口には衛兵が立っています
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門を潜った先には綺麗な中庭が広がっています

城内にある高い尖塔が有名なプラハを代表する聖ヴィート大聖堂はその大きさに圧倒されます。1000年もの歳月をかけて完成したそうです。
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聖ヴィート大聖堂。正面に高さ82mの2本の塔を持ち、中にさらに高い99mの鐘楼が建っている
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正面のバラ窓
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20世紀の建築家のレリーフ

大聖堂内部の途中まではチケットなしで入ることができ、無料エリアからでもチェコの有名画家ミュシャのステンドグラスの3/4位は見ることができます。
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大聖堂内部
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主祭壇
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主祭壇上のステンドグラス
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ミュシャのステンドグラス

建築年代が異なるゴシック、バロック、ネオゴシックの様式を見事に調和させています。
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中庭から見る聖ヴィート大聖堂
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違う角度から見た聖ヴィート大聖堂
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時計塔
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14世紀のモザイク壁画が描かれた「黄金の扉」

ゴシック様式の聖ヴィート大聖堂、ロマネスク様式の聖イジー教会・修道院、昔、錬金術師が工房を構えていたという色とりどりの小さいお店が並ぶ「黄金の小路」、
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聖イジー教会・修道院
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おもちゃ博物館前の広場。中央の像に注目

また、城内には国立美術館、国立歴史博物館、おもちゃ博物館、プラハ城絵画美術館などがあります。
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黒塔下の東門
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東門前の展望広場
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ヴルタヴァ川の流れを中心にカレル橋や旧市街広場のティーン教会など、プラハの街が広がっています。

1000年以上の歴史をもつプラハの旧市街は、プラハ歴史地区として世界遺産に登録されています。
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プラハ城東門から石段を降りていく
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ヴルタヴァ川を目指して石畳の坂道をひたすら下る
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チェコの屋台お菓子「トゥルデルニーク(Trdelnik)」
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カレル橋に到着

カレル橋には左右に15体ずつ計30体の聖像彫刻が並んでいます。似顔絵描きや絵画を売る人、アクセサリーや民芸品売り、大道芸人、楽器を演奏する人・・・と、とっても賑やか。
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カレル橋の橋の上
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観光客と出店でいっぱい
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アクセサリー売り
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ストリートミュージシャン

なかでもボヘミアの守護聖人「聖ヤン・ネポムツキー像」、この聖像の台座の図柄を触ると幸せになると言われているそうです。「聖フランシスコ・ザビエル像」を担ぐ日本人、東洋人ぽいけど顔つきや刀が何か違う・・・
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唯一のブロンズ製の聖ヤン・ネポムツキー像
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30体の中で一番古いキリストの十字架像カルヴァリ
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唯一大理石で作られた聖フィリップ・ボーシウス像
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日本人,インド人,アーリア人,黒人の4人に担がれた聖フランシスコ・ザビエル像

旧市街側の橋門塔は1380年に完成し、世界で最も美しいと言われています。塔のアーチの上には、支配した数10の国々の紋章が並び、その上に、左右にカレル4世とその息子ヴァーツラフ4世、中央に聖ヴィートの像の3体の像が彫られています。
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旧市街側の橋門塔
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カレル4世と10の紋章
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橋門塔横の広場
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広場に建つカレル4世像

橋門塔の横には小さな広場があり、ヴルタヴァ川に架かるカレル橋、対岸のプラハ城の美しい景観を楽しめます。
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ヴルタヴァ川とカレル橋
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プラハ城

「旧市街広場」はカレル橋とヴァーツラフ広場の間にあり、旧市庁舎の塔を中心に店が連なり、天文時計やゴシック様式のティーン教会などを見ることができます。
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カレル橋から旧市街広場への街並み
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旧市街広場に入ってきました
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天文時計は、9時〜21時の毎正時になると動き出し、死神(骸骨の姿をしている)が鐘を鳴らす。死神が鳴らす鐘に合わせて時計の上部の窓から12使徒の像が現れます。
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旧市庁舎の天文時計
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時計と太陽や月の位置などの天文図を示す文字盤
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「使徒の行進」と呼ばれる時間ごとに動く人形仕掛け
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月々を表す浮き彫りの暦表

旧市庁舎の前にある「エルペット(Erpet)」で、ボヘミアンガラスのクリスタルを見学。
チェコでは知る人ぞ知る石鹸があるとの事で買いました。綺麗な石鹸透き通っています、中に果物らしく個体が入っているけど溶けた時はどうなるのかな??
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エルペット(Erpet)
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ボヘミアン クリスタル売場
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チェコのガーネットなどの宝飾品売場
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お土産に買った石鹸

旧市街広場で自由解散に。「プラハの春」で有名なヴァーツラフ広場を散策して、オペラチケットを受取りに地下鉄C線ムゼウム(Muzeum)駅からホテルに戻ります。
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旧市街広場からの街並み
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チェコ土産品の露店街
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ヴァーツラフ広場(北端)
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ヴァーツラフ広場(中央)

広場のまわりは古い建物を利用したホテルや、ブディック、ファーストフードの店があって賑わっています。
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トゥルデルニークの屋台
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豚の回し焼きの屋台
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トラムと思ったらカフェだった。正面の建物は国立博物館
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広場(南端)にある「プラハの春」で抗議の焼身自殺した二人の学生の墓碑

昼過ぎにはホテルに戻って届いているオペラのチケットを確認。ホテルで一休みして、地下鉄C線B線を乗り継いで、ツアーでは周らなかった市民会館や火薬塔などがある「共和国広場」を散策してオペラ鑑賞に。
市民会館は、ミュシャらが装飾を手がけたプラハで最も美しいアールヌーヴォー建築で、スメタナホールや、ミュシャの天井画のある「市長の間」などがあります。
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地下鉄の駅を出たところ
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共和国広場にある市民会館
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スメタナホール入口
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演題は「ベスト オブ モーツアルト&ドボルザーク」

市民会館の地下にあるレストラン「プルゼニュスカー レスタウラツェ(Plzeňská restaurace)」は、ビアホールのような雰囲気の中、チェコの伝統的料理が味わえます。
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レストラン「プルゼニュスカー レスタウラツェ」
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市民会館の地下はアールヌーボー様式
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レストランの店内
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隣の「Americký Bar」

火薬塔は15世紀終わり頃にプラハの旧市街の入り口として建てられた門です。
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火薬塔。有料ですが塔の上には展望台があります
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展望台への螺旋階段
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この上が展望台

オペラ開演までにまだ時間があったので、共和国広場周辺を散策。
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市民会館向かいにあるヒベルニア劇場
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白鳥の湖のダイジェスト版を見れる
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大型ショッピングモール「パラディウム」
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3Fのグルメフロアには回転寿司店がありました

ドレスコードらしきもどきの洋服に着替えましたが10日間ぐらい食べ放題ではウエストが閉まらない、どうなっているの??仕方なくカジュアルルックで観劇。
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プラハ国立歌劇場
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ネット予約したチケット
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エントランスホール
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開幕前のホワイエ

ワクワク楽しみなプラハ国立歌劇場、素晴らしいの一言、ボックス席は売り切れ、満席、長女が奮発して用意してくれた席は前から5列目、真ん中・・・・演目はプッチーニ作、 「マダムバタフライ」(2幕)
歌詞は原語のイタリア語でしたが、舞台上の電光スクリーンにチェコ語と英語の字幕が表示されるので判り易い。
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オーケストラボックス
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指揮台

満場の中で日本人は私達二人だけ、クライマックスの第2幕のアリア「ある晴れた日に」では感無量、おもわず涙が・・・あたかも私が主人公になったような気分で、子を思う母心、人への思い・・・・泣いている方も沢山いました。(写真:公式HPより
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豪華な劇場の作り、天井のフレスコ画素晴らしく、もう舞い上がりました。
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シャンデリアも豪華
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天井のフレスコ画
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ネオ・ロココ調の空間
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ボックス席からみた舞台

出口では紳士淑女、かなりの正装です。 ま、いいか、我々は旅人だものね。
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プラハ国立歌劇場。左のスロープは歌劇場への地下道
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国立博物館。左下に地下鉄入口
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聖ヴァーツラフ騎馬像
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ヴァーツラフ広場の夜景

教会コンサート、パペット、時間が合わなくて残念、また次回に。 メトロでホテルまで。
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8年0日 中欧6ヵ国世界遺産巡り旅行記(4)

旅行記(1)ブダペスト(ハンガリー)、ブラチスラバ(スロバキア)、ウィーン(オーストリア)
旅行記(2)オロモウツ(チェコ)、クラクフ、アウシュビッツ(ポーランド)
旅行記(3)テルチ、チェスキー・クルムロフ、プラハ(チェコ)
旅行記(4)ドレスデン、ベルリン(ドイツ)
旅行ルート2,115kmをグーグルマップでご覧になるにはこちらをクリック

【8日目 3/6日(木)】プラハ〜(150km)〜ドレスデン市内観光〜(191km)〜ベルリン市内観光・ペルガモン博物館(世界遺産)

2014中欧六カ国319.jpgドイツ:
プラハから2時間ぐらいでドイツ東部の古都ドレスデンに・・・ここはまた素敵な街、音楽を深めるには良さそうな街、戦後の復興も早かったそうです。

「ドレスデン大空襲」で廃墟となったドレスデンは古い昔の建物が復元できたようで、建物だけ見ていると戦争で瓦礫と化した街だったとは思えない今の姿は、中世の街並みをしっかり残しているようです。
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右端からゼンパーオペラ、ツヴィンガー宮殿、レジデンツ城、大聖堂、その奥にフラウエン教会

センパーオペラは、ウェーバーやワーグナーらが活躍した世界的に名高いオペラハウス。「タンホイザー」や「さまよえるオランダ人」が初演されたことでも有名で、近年では、カール・ベームが首席指揮者を務めていました。
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ゼンパーオペラ
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ザクセン王ヨハンの騎馬像

広場中央にはセンパーオペラの建築を命じたザクセン王ヨハンの騎馬像があります。
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広い中庭と回廊式の建物に囲まれたツヴィンガー宮殿
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中庭から見る入口の門
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入って正面の王冠の門
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左側、武器博物館時計塔の周りの白磁器でできたマイセン焼きの鐘(カリオン)
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右側のフェルメールの「窓辺で手紙を読む少女」を収蔵するアルテ・マイスター絵画館

センパーオペラの向かい側にある高さ85mの鐘楼が聳える大聖堂(旧宮廷教会)。屋根の上には78体の聖人の像があり、ザクセン王家の人々が地下に埋葬されています。
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大聖堂とレジデンツ城
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大聖堂(旧宮廷教会)
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屋根に78体の聖人像が立つ
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旧議事堂脇を通りブリュールのテラスへ

エルベ川岸に、昔の城塞跡が500m程整備され、少し高台となった遊歩道があり「ブリュールのテラス」と呼ばれています。エルベ川の対岸(新市街)が見渡せます。
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左:アウクストゥス橋、右:カローラ橋の対岸の建物はザクセン州首相府
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昔の城塞跡なのが良く判る
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ブリュールのテラス

テラスの階段を降りてルター派のフラウエン教会(聖母教会)のあるノイマルクト広場へ向います。
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白と黒の石が所々つぎはぎになっているフラウエン教会(聖母教会)。
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テラスから見た街並み
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広場側からみた教会

建物には、白い部分と黒い部分がつなぎ合わされているのが見えますが、黒い個所が、戦前からあった元の煉瓦を使用した所、白いのは新しい素材を使用しています
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ノイマルクト広場
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マルチン・ルター像
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教会内部
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主祭壇

レジデンツ城のシュタルホーフ(武芸競技場)の外壁に、ザクセン代々の選帝侯や国王35人が描かれたマイセン磁器の壁画「君主の行列」。幸運にも戦災を免れたそうです。
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レジデンツ城(大聖堂側)
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レジデンツ城(壁画側)
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壁画「君主の行列」
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アウグスト強王の壁画部分

昼食はヴィルツドルファー通りに面したレストラン「スタイガー(Steiger am Landhaus)」でソーセージ料理とドレスデンの黒ビールを頂く。
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レストラン スタイガー
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スタイガー店内
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ソーセージ料理サラダ付
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スタイガーの黒ビール


2時間後には今回の旅最後の訪問地ベルリンです。
世界遺産の博物館島にあるベルリン大聖堂はプロイセン王家の教会で、ドームとも呼ばる荘厳な佇まいの建物です。
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見学ルート
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ベルリン大聖堂
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大聖堂対面の旧博物館
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大聖堂右にはテレビ塔

博物館島にはペルガモン博物館、ボーデ博物館、旧国立美術館、旧博物館、新博物館の計5館の国立博物館が集まっています。
中でもペルガモン博物館は、古代ローマおよび古代オリエント美術のコレクションで世界的にも名高い博物館です。歴史的にも貴重な物ばかりで、じっくり見ると一日かかるそうです。
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旧国立美術館
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左:新博物館、中央:ペルガモン博物館
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チケット売場
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音声ガイド

1階で日本語の音声ガイド(無料)を借りて、2階の館名の由来にもなっているペルガモンの「ゼウスの大祭壇」(トルコ遺跡:ギリシャ建築BC180年−160年頃)の展示室に入ります。

2014中欧六カ国375.jpgトルコのペルガモンで建造された大祭壇が館内に再構築され、沢山の彫刻や祭壇を組み合わせて、元の姿に復元したのも驚きです。
トルコ政府から返還を求めているらしいが返す気もないようです。

そうでしょう!!!ここまで立派な博物館、おまけに世界遺産となっていれば動かすことも出来ないものねえ。
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ゼウスの大祭壇「神々と巨人族との戦い」
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左祭壇の彫刻
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右祭壇の彫刻

だってトルコには資金が無くて遺跡の発掘にも手が付けられない状態、3年前にトルコに訪問した時には、6000年前の物と聞いたがどうにも出来なくてテントがかぶせてありました。 よその国の事なのに頭が痛い、博物館の収益を分配してトルコにも落として!!

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祭壇の向いや横の壁面には、大祭壇の後ろ側にあったレリーフや彫刻が展示されています
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レリーフ
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彫刻

ゼウスの大祭壇手前の展示室は、エーゲ海の古代都市ミレトスにあった「ミレトスの市場門」(ロ−マ遺跡:BC120年頃)です。
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ミレトスの市場門
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展示室床のモザイク
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向いにあるバルコニーのある神殿
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バルコニーからみたミレトスの市場門

バビロニアの古都バビロンの中央北入口の門を飾っていた「イシュタール門」(BC560年頃)。
青い地の彩釉レンガで覆われた壁面には、牡牛やシリシュ(獣の体に鳥のような足、蛇のような首をもった想像上の動物)が描かれてます。
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イシュタール門
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牡牛とシリシュ
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左側面の壁画。宮殿の玉座の間を飾っていた
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右側面の壁画

イシュタール門から続く廊下は「行列通り」となっていて、深い藍が鮮やかな彩釉レンガの壁面が続いています。
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神殿とイシュタール門をつなぎ180mもあった
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壁に120匹のライオンが並んで描かれてたそうです
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ライオンは女神イシュタールの象徴です
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3階からみた行列通り。壁の高さが実感できる

行列通り突当りの展示室には「ウルク」(古代メソポタミア遺跡:BC3500年〜3100年頃)の発掘品が展示されています。
ウルクは古代オリエント最古の都市文明が栄えた都市で、その後期には楔形文字が発明されました。
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城門にあったライオン像
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石像と石版
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ウルク古拙文字
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岩山に描かれたレリーフ

廊下の階段から3階に上がり、ヨルダンにあったウマイヤ朝時代(最初のイスラム王朝:661−750年)の「ムシャッタ宮殿の入口」に向います。
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人と比べると巨大さが判る
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繊細なレリーフが目を引く

代表的な収蔵品の鑑賞を終え、3階のイスラム美術品の展示室へ。
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工芸品の展示コーナー
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繊細な図柄が刻まれた器
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デザイン文字で描かれた壺
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ブロンズの鳥の彫像


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美術品の展示コーナー
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細かなイスラム装飾のAlhambra Dome
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聖地メッカの方向を示す見事なタイルのミフラーブ
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シリアのアレッポにあった17世紀の商人の家の応接間

ベルリンの壁が1961年8月13日、フルシチョフとケネデー大統領とのシェーンブルン宮殿の会談で敷かれたと聞きましたが、 1989年11月9日に崩壊し、翌年10月3日に統一されるまでの歴史等、ガイドさんの説明に真剣なまなざしで見聞を広げる。
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ブランデンブルグ門(こちらは旧東ベルリン)
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パリ広場とウンター・デン・リンデン通り

ブランデンブルク門は、冷戦時代はすぐ近くまで壁が築かれ、近づくことすらできなかった東西分裂の象徴の門でしたが、壁崩壊後は統一の象徴となっています。
取り壊された壁跡には、壁跡に沿って道路にレンガで印がされています。
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門の内側を見上げる
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クアドリガに乗るヴィクトリアの像
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ブランデンブルグ門の裏側。分断後は旧東ベルリンの無人地帯となっていた
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6月17日通りと壁跡のレンガ(レンガより先が旧西ベルリン)

広場周辺には米・仏大使館や銀行、マイケルジャクソンで話題になった超一流ホテル・アドロンなどがあります。
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アドロンのお出迎え
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クマはベルリンのシンボル

ベルリン州議会向かいにある「ベルリンの壁」モニュメントへ。旧東ベルリン側では盛んに新しい街づくりの建設工事が行われています。
壁が崩壊される半年前に、ベルリンの壁が崩壊されることを知っていた人達は安く土地を手に入れたらしい。
でもね、ベルリンも建設資金は薄いらしく復興までにはかなりの年数が必要と感じました。
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あちこちで建設工事が進む
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ポツダム広場付近
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ポツダム広場に展示されてるベルリンの壁
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ベルリン州議会

悲惨、こんなことして何になるのかな^^^^戦争を知らない私達は感謝しよう。
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「ベルリンの壁」モニュメント
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壁右手には「テロのトポグラフィー」博物館がある
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西ベルリン側の壁には落書きが残っている
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壁の厚さは意外と薄い。ブロック位の幅です

近くの中華レストラン「チャイナシティ」で夕食。ドイツで最も売れているという”小麦”ビール「エルディンガー ヴァイスビア(Erdinger Weißbier)」を注文。
でも帰りに、ふと入口の看板を見ると英語メニューでビールは3ユーロ、店内の日本語メニューは4.5ユーロ、これって日本人価格?チップ込み?中華商売?・・・にしてもねぇ
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レストラン チャイナシティ
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チャイナシティ店内
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夕食の中華料理
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エルディンガー ヴァイスビアの白と黒

夜8時半にベルリン南郊外の住宅地にある「アジミュートホテル シティサウス(AZIMUT Hotel City South)」に到着。隣にマクドナルド、その先にスーパーもありました。


【9日目 3/7日(金)】ベルリン発、ミュンヘン経由

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アジミュート ホテル
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この旅最後の朝食ブッフェ


【10日目 3/8日(土)】成田
無事全ての旅を終わり、元気に帰国、近いうちにまた出かけましょう。
posted by ほがらかさん at 23:30 | Comment(0) | 海外旅行 中欧6ヵ国

2014年03月03日Mon

7年354日 中欧6ヵ国世界遺産巡り

中欧6ヵ国ルートマップあたふたと三部屋+ 納戸のモデルチェンジを終えて2/27日から10の【世界遺産】を巡る中欧6ヵ国まる得大周遊10日間にでてます。
(画像クリックで拡大ルートマップを表示)

見聞を広める事は知識が広がり脳の活性化に繋がっています。プラハでのオペラ鑑賞も楽しみです。
  1. ブダペスト(ハンガリー)
  2. ウィーン歴史地区(オーストリア)
  3. シェーンブルン宮殿(オーストリア ウィーン)
  4. オロモウツの三位一体柱(チェコ)
  5. クラクフ歴史地区(ポーランド)
  6. アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所(ポーランド)
  7. テルチ歴史地区(チェコ)
  8. チェスキー・クルムロフ歴史地区(チェコ)
  9. プラハ歴史地区(チェコ)
  10. ペルガモン博物館(ドイツ ベルリン)
昨日からポーランドにいますが、寒くて震えました。詳細は後ほどに・・・・
posted by ほがらかさん at 15:43 | Comment(7) | 海外旅行 中欧6ヵ国