旅行記(1) (549km) | マドリード〜古都トレド(世界遺産)〜ラ・マンチャ地方〜グラナダ(世界遺産) |
旅行記(2) (203km) | アルハンブラ宮殿(世界遺産)〜太陽の海岸(コスタデルソル)〜マラガ〜ミハス |
旅行記(3) (393km) | アルヘシラス〜タリファ岬〜ヘレス〜セビリア(世界遺産) |
旅行記(4) (581km) | ポルトガル国境〜エヴォラ歴史地区(世界遺産)〜ロカ岬〜リスボン(世界遺産) |
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駆け足で、スペイン、ポルトガルを回ってきました。
5泊8日間ですが、ドバイ経由マドリード 帰りはリスボンからドバイ経由成田です。
帰国時は、リスボン空港で出発から飛行機が遅れ、経由地の超広いドバイ空港を走りながら搭乗口に着き、はーはー言いながらやっと日本へ。
超忙しい旅でした、でもどこが良いか見つける旅にはお勧めです。
【1日目 11/30日(木)】成田発
夕刻のエミレーツ航空でドバイまで。
初めて乗る航空会社ですが快適で、目も顔だちも外人と思っていたCAの男性と話す言葉は英語でした、
でも日本語もとても上手でイントネーションも日本人とまったく変わらず、思わず 「とても日本語がきれいでお上手ですね」って褒めたら、「僕は全くの日本人ですよ、ほら!!両親が母が沖縄、父が青森ですからとても濃い顔だちなんで」すって よ^^く見たらやっぱり日本人です、いや^^^だ
UAEのエミレーツ航空 | 出発前のひと時 |
でもドバイの情報を入れ、観光に適するところやサハラのラクダのドライブ楽しそうですわ、でもね、私たちは万が一落ちたら即脱臼を考えましょう。
夏は絶対にお奨めしませんって・・・・・だて、日中は50度を超える暑さに、アイスを食べまくるどころか裸で歩きたいそうです。 水の中の生活をしたいそうです。
ドバイに着くまでの他国のイルミネーション特に空港あたりは綺麗、ちょっと古いけど思わずジェットストリームを思い出しました。
【2日目 12/1日(金)】経由地ドバイ〜マドリード観光(プラド美術館、スペイン広場、王宮)(54km)
ドバイの免税店では、22Kの金製品、ネックレス、腕輪、日本よりかなりお安いと思いましたがデザインはどうでしょうか??また日本では18Kとか24Kの金の色は馴染みがありますが22kは金、金ですよって主張するようです。 次回は遊びに来たいですね。
ドバイ国際空港で乗り継ぎ | ドバイ名物、ラクダミルクのチョコレート |
2時間待ちでマドリードへ出発、飛行機はA-380 日本には飛んでいませんがとても大きな飛行機で中も広く本当に快適です、これに乗りたくてドバイ経由を選んだ。二階建てできっと上はファーストクラスでしょうね。 階段はロックされ入れないようになっていますが、人声は聞こえました。
「マドリード」
ドバイまで11時間、マドリード迄8時間、やっと地上を歩けます。
早速観光が目白押し、ガイドさんについていかなければ迷子になるし、いやああ、早い、早い、特にガイドさんはスペイン人の男性、足も長いわ、 ついていくだけで大変。
プラド美術館
歴代のスペイン王家のコレクションを展示する美術館です。特に、スペイン絵画の3巨匠(エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤ)の作品の収集は、 充実しています。
世界3大美術館だけあり、とても大きいです、広い、収集品を全部見ようと思えば5日以上かかるそうです。
プラド美術館 | 隣のサン ヘロニモ エル レアル教会を背景に |
受付・ロビー | ミュージアムショップ |
ベラスケス、ガラバッジョ、テッチチアーノ、ルーベンス、エル・グレコ、レンブラント、ゴヤなど、
特にゴヤの二人のマハの絵は裸のマハは日本でも見ましたが、二つ並べると表情の違いが解り、摩訶不思議。
ヒエロニムス・ボスの代表作 エデンの園、快楽の園、地獄 を描いた三連祭壇画『快楽の園』、遠近法を用いどこからもテーブルが正面に見えるティントレットの『使徒の足を洗うキリスト』などの案内がありました。
ゴヤの『着衣のマハ』 | 『裸のマハ』 |
ボス三連祭壇画 快楽の園 | ティントレット『使徒の足を洗うキリスト』 |
ハプスブルグ家のお姫様 ベラスケス『ラス・メニーナス』のマルガリータ王女の瞳は、芯の強さを感じ希望に満ちた輝きを感じ、見る人を魅了します。
今、日本にただ一人、ハプスブルグ家の末裔の方が住んでいらっしゃいます、昔「ノンちゃん雲に乗る」 で主演の鰐淵晴子さんのお母様です。
宗教画の多いエル・グレコの絵はあちこちで鑑賞しますが、暗いのでどうも好きになれない、大画伯を前にして失礼な言い方ですが・・・・倉敷に行くと必ず大原美術館で目にします。
驚いたことにルーブルの『モナ・リザ』にそっくりな絵が・・・・
ダビンチ本人のアトリエで制作された(レオナルドの弟子が描いた)、現存する最も初期の模写だそうで、本物のモナリザに比べより若く鮮やかな印象を受けます。
ベラスケス『ラス・メニーナス』 | エル・グレコ『受胎告知』 | 『プラドのモナ・リザ』 |
全員そろいの制服の幼稚園児が美術館めぐりです、本当に可愛い、抱きしめたいぐらいです。
小さい時から本当の絵に触れ触れ、芸術の感性を磨くなんて素晴らしい事ですね
これからマドリード市内観光です。
スペイン広場の中央には、セルバンテスのモニュメント、その前には小説の主人公ドン・キホーテと従者サンチョ・パンサの像があります。
周囲はスペイン・ビルやマドリード・タワーなどのビル群に囲まれ、広場は都会のオアシスの雰囲気です。
セルバンテスのモニュメントが建つスペイン広場 | ドンキホーテとサンチョ・パンサの像 |
シベーレス広場の噴水と工事中のスペイン銀行本店 | マドリードの街並みと地下鉄カリャオ駅 |
王宮は、部屋数が3000室以上あるけど、現在の国王は王宮の近くに住んでいらっしゃるそうですが、いろんな行事は此処で執り行われる。広場の周りには歴代の王の像が順を追って立っています。
世界一長い王室は日本の皇室だそうで、その次はスペインの王室ですと聞きました。
また世界遺産の多い国の第3位はスペインで、日本は12位です。
美しい白亜の王宮 | 王宮正面尖塔の像 |
王宮の周りには歴代王の像 | アルムデナ大聖堂の尖塔 |
丸一日ぶりのベッド、マリオットホテルはふかふかピローは一人4個ずつで上質でした。 昨年リニューアルが全部終わったそうで綺麗で大きくホテルで迷子になりましたわ。
食事の質も、部屋も素晴らしく何より清潔でした。
4つ星のマリオット・オーディトリアム・ホテル | ロビーの巨大クリマスツリーの前で |
【3日目 12/2日(土)】古都トレド(世界遺産)〜ラ・マンチャ地方〜グラナダ(世界遺産)(495km)
「トレド」
周りを含め町全体が世界遺産になっているトレド地方に。
サント・トメ教会、カテドラル どこを見ても街全体が薄いベージュ色です、丘の上からは見渡す限り盆地です。
総勢23名の観光バス | ミラドール(トレド展望台) |
トレド展望台から古都トレドを背景に | 車窓から見たタホ川とサン・マルティン橋 |
ここで大変なことが起きた!!
同じグループの方がスリにパスポート、現金、カード等ずべ手を取られてしまった。 現金だけ抜き取り必要でないパスポートやカードはゴミ箱に捨ててあるかも知れないってガイドさんの説明ですが彼は周りのゴミ箱を探してくれたが見つからない、途方に暮れているお仲間さんに添乗員さんはガイドさんと連結プレーでテキパキといろんな指示を出し警察や大使館に連絡していた。
残念なことに明日、明後日は週末で大使館はお休み。
お二人の心境如何ばかりかお察し申し上げます。
トレド展望台から眺める旧市街古都トレド(世界遺産) | |
カテドラル(トレド大聖堂) | アルカサル(軍事博物館) |
日本のご家族と連絡が取れたので、パスポートの再発行、現地の通訳、マドリードまでの新幹線チケット、マドリードからドバイまでの航空券の手配等、親切に手配してくださったようで安心された模様。
同じグループの方から現金をお借りし、日本からネットバンキングで振込、連結プレーが素晴らしい。 大変な労力と散財で私も気を引き締めなくっちゃと再認識しました。
トレド旧市街入口 | トレド散策マップ |
エスカレーターで旧市街へ | 新市街の眺め |
こんなこともあるのですねえ、他人事に聞いていましたが目の前で起きたとは・・・・・・あっとの間でした、だって、気が付いたのは5分も過ぎていなかったのに、写真撮るのに夢中だったそうです。
私のような馬鹿ちょんカメラでなく、一眼レフの立派なカメラを持っていたのでスリにすれば大きなカモだったのでしょうね。
本当にお気の毒ですが、個人的にはどうにもしてあげられない、私たちとドバイで合流できる事を神様にお祈りするだけでした。
取りあえず、スペイン最終地セビリアまではご一緒です。
トレドはその昔西ゴード王国が支配していた際の首都でしたが、中世にはイスラム教、ユダヤ教そしてキリスト教が共存していた土地でした。旧市街にはその面影が今でも残っています。
サント・トメ教会のシンボル「モサラベの塔」は現在トレドに残る最も素晴らしいムデハル様式といわれています。
旧市街の中心へ、正面はサント・トメ教会の塔 | イスラム様式の出窓 |
迷路のような細い道 | ユダヤ教信者の家 |
サント・トメ教会のオルガス伯のお墓の上に飾られているグレコの絵は、門外不出でここでしか見られません。上部に魂の昇天、下部に肉体の埋葬が描がれています。
この絵の中に目線が合う人物が2人います。それがグレコ自身と息子だそうです。息子の洋服のポケットのグレコのサインと息子の生年が書かれたハンカチにも注目です。
サント・トメ教会 | エル・グレコの代表作『オルガス伯の埋葬』 (写真:ウィキペディア パブリックドメインより) |
スーベニールショップ |
スペインのカトリックの総本山であるゴシック様式のカテドラル(トレド大聖堂)、バチカンのサンピエトロ大聖堂、イギリスのセントポール大聖堂、スペインのセビリア大聖堂に次ぐ大きさを誇っています。
トレド大聖堂 | 繊細な彫刻の3つの扉 |
アユンタミエント広場とトレド市庁舎 | ソコドベール広場、建物後方にサンタ・クルス美術館 |
カテドラルから街の中心ソコドベール広場までの細い通りは観光客で賑わってます。
トレド名産の鉄製の武具や刀剣・ナイフなどの工芸品の店、ダマスキナードと呼ばれるトレド金銀象嵌細工のアクセサリーや高級皿の民芸品の店などが軒を連ねます。
観光客で賑わう細い通り | クリスマス飾りの街並み |
剣やナイフなどの刃物の店 | トレド金銀象嵌細工の店 |
ソコドベール広場からアルカサル(軍事博物館)を通り、目の前にあるホテル アルフォンソVIのレストランで昼食です。
アルカサル(軍事博物館) | アルフォンソVIで昼食 |
レストランBAJADA | カスティーリャ風スープ |
「ラ・マンチャ地方」
昼食後は、イベリア半島を南下して、コンスエグラの白い風車で有名なラ・マンチャ地方へ
インポッシブル・ドリームでも有名なラ・マンチャの男、ドン・キホーテと愛馬ロシナンテの生まれ故郷へ。
コンスエラの白い風車、フェルナンドさんも葬られている教会も散策。
12基の風車が並ぶコンスエグラの風車の丘。後方に見えるのはコンスエグラ城 | |
白い建物とこげ茶色の羽根のコントラストが綺麗 | この風車の1階はショップ、内部の見学ができる |
「グラナダ」
高速のドライブインで休憩を取ながら、さらにイベリア半島を南下、グラナダへ
小じゃれたスペイン風のお店で自家製のドライ白イチジクを見つけ、5袋も手に入れたら、 「もう無いじゃない、誰が買い占めたの??」 知りませ^^^^ん。
ここで問題!! カード決済ができない、何故??どうもお店の機械が悪いらしい。 ユーロがなくなるじゃない、早く両替しなくっちゃとあわてました。
が、ツアーコンダクター久美子さんが銀行はありますから心配しないで!!って事で彼女から両替を。 いたせりつくせりで本当嬉しい限りです。
ホテル到着後夕食 濃厚な味のエール系ビール、アルハンブラの地ビール「アルハンブラ」がおいしかったです
M.a.アルハマール ホテル | 夕食は地ビールで乾杯 |
夜はオプションで、旧市街アルバイシンの丘にあるサン・ニコラス広場から、ライトアップされたアルハンブラ宮殿を見学、どこかイスラムの憂愁を感じました。
広場では 「吟遊詩人」 よろしくフラメンコギターの弾き語りがあり、そよそよと吹く風と何ともマッチして心地良い雰囲気でした。
世界遺産アルバイシンの曲がりくねった細い道や、路地はドライバーの腕一つで車はどこでも傷が付く位い細いです、運転が上手ですわ。
グラナダ市内の夜景 | サン・ニコラス広場への道 |
ライトアップされた宮殿 | 広場から眺める市街の夜景 |
スペインと言えばやっぱりジプシー音楽、洞窟のフラメンコショーを観劇。
オバマ大統領夫人、クリントン大統領、アンソニー・クイーン氏も訪れている有名な、グラナダのタブラオ 「ロス・タラントス」
洞窟の中で繰り広げられる 「フラメンコショー」 圧倒されました。眠気もすっ飛んで行く激しいタップの音、ジプシーの心の叫び??かすれた声を操り、魅了する。
洞窟フラメンコショー(ロス・タラントス) | 演奏者と客席が一体となったステージ |
手拍子(パルマ)、踊り(バイレ)、歌(カンテ)とギター | 最後は観客も一緒になってフィナーレ |
ギターや歌、親子、夫婦、叔母達で踊る汗のほとばしる激しいフラメンコ、床を鳴らす、カスタネットの音、やっぱり日本人では無理ですねえ。
フラメンコを習っているからと一緒に踊っていたが・・・・・・
最後のショーで終わったのは12時過ぎホテルに戻ったのは真夜中ですわ、 1時過ぎでも興奮冷めやらずで2時間ぐらいは寝たかしら??