4日目【7月1日(木)】病室の中から見る雨は寂しいね、今朝は痛みもほとんどなくおむつセットも取れるらしい、つまり尿管を取れると言うことらしいわ。
これは入院した時から使用されていたらしいが、今日から自分用の肌着です。
いただいたコーヒーを飲みながら窓辺をぼーっと見つめている自分は、いつかは認知症にもなるんだろうなと漠然と考えちょっと悲しい思いもしています。
ただほがらかおじさんとはあと10年は元気でいたいねと話しているけどどうなることやら‥‥。
これらを朝・夕各1錠飲んでいます。
午後からのリハビリはマンツーマンで30分間でした、まずはベッドから降りて病院内を歩き
普通の歩き方に戻り嬉しかったです、
そして全く歩いていない3日間の筋肉の解しに始まり、その後は股関節運動と似たようなヘルニア運動です。
ちょっと違うのはやっぱり椎間板の筋力をつける、そんな運動があったのですね。結構筋肉をほぐすって痛いものです。
その後にはシャワーをお手伝いしてもらいながら浴びる、看護師さんの仕事は次から次でエンドレスです。
また夕飯も初めてベッドに座って食べた。 老人食でもよく噛んで食べればおいしいものです。
5日目【7月2日(金)】病院の前を流れる二級河川の柏尾川は増水で川幅いっぱいの濁流、それも流れがとても早い、
落ちたら生命の危機を感じるでしょう。漠然と雨音と窓に叩き付ける雨に恐怖を感じました。
痛みは止まり普段の生活ができる感じもするので、4日予約のコロナワクチンの接種は絶対に受けたいと思っていたので、先生にその旨を伝え受けても良いかどうかを尋ねる。
先生はいいよ、退院してそしてワクチンも全然問題ないからねって、
まだまだ入院かなと思っていたので超嬉しかったです。何が嬉しかったかと言えばワクチンの件です、だって先週はキャンセルしました。ラッキーなことに1週間後の7月4日に空いていたので、これを逃すとかなり先になります。
この日は特別な思いもあるんだあぁ、だってアメリカの独立記念日なんです。
この日は仲良くしている教授夫人とも師匠夫人とも誕生祝いをしてあげる約束だったので…
でも、予定は未定だから仕方がない、この体では出かけることもできないものねぇ。
かなり念入りなリハビリ、そしてリハビリに関する予定表などもいただきこれは万全です。
退院は土曜日なので、お昼までに支払いを済ませ退院することを、ほがらかおじさんに伝える。
おじさん曰く、支払いを済ませた後に看護師さんから渡される支払済書と私は引き換えです、なんだか変だよね。
この病院はかなり規模も大きいけど、老人ホームの機能も兼ねているそうです。
だからなのなぁー1日中泣き叫ぶ人や怒り狂っている人、また看護師さんに怒られて逆ギレしている人、朝からラッパを吹いている人などなど私も人生の終末に不安を感じました。
5日目【7月3日(土)】待ちに待った退院でーす
最後の朝食の後、若いけどしっかりした看護師さんからもらった
- 薬の飲み方
- 次回の外来での診察予定日
- 日ごろの過ごし方の注意
- ヘルニアの注意
こと細かく小学生に言い聞かせるように同じように説明してくれる、
仕方がないわねぇ、半分老人ホームの延長と思えばなんともない。
ほがらかおじさんから退院して帰るときの洋服を届けてもらい、着替えと同時に看護婦さんから退院を促される。
さすがに忘れ物はないかなど、身の回りのものを全てチェックしてくださるので、じっとしてれば良い。
車で10分ほどの自宅でテレビを見て、最初に目に飛び込んだ画面は心臓が止まるほど驚きました。
あの熱海の土石流のニュース、大きな瓦礫や石そして家などが泥流に飲み込み流され、ものすごい速さで流される家や車、災害とは本当に恐ろしいものですね。
(写真:静岡新聞より)メディアを通じて見る現地での大事故、どうしたらいいのか、いてもたってもいられませんでした。
何時間かはテレビに釘付けでした。
あの風光明媚な湯の町熱海、私にとっては観光地といえどもすぐ近くなので、ちょっと買い物にも行ける街でした。
行方不明の方達が見つかるといいけどね…、テレビをつけたままにして見守っていきましょう、何もできないもどかしさです。