2024年02月05日Mon

02/02 上野美術館巡り

最近では、最高の歩行数で約17,000歩です。
何処へ行ったでしょう??

2024上野美術館巡り9.jpg自宅から山を下り、公共の乗り物で
上野恩賜公園ぐる^^^り一回り。
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東京国立博物館本館、平成館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野動物園5カ所巡り。
久しぶりの美術館巡りは、ちょっと疲れましたがじっくりと鑑賞出来て、知らぬを知ることの新鮮さは格別です。


《東京国立博物館 本館》
建立900年 特別展「中尊寺金色堂」

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東京国立博物館本館
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特別展 中尊寺金色堂
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東京国立博物館案内図
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展示会場案内図

先ずは、建立900年を迎える中尊寺金色堂、国宝となっている数々の仏像。

平泉では、ガラス越しにしか見られない金色堂の内部を、仔細に見ることができ、
間近に、前後・左右からも、仏像の造形や表情を、見ることができました。

《展覧会のみどころ》

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  • 中央壇上の国宝仏像11体がそろって展示
    • 国宝 阿弥陀三尊像
    • 国宝 地蔵菩薩像(六地蔵)
    • 国宝 二天像
  • 国宝 華鬘(けまん、仏堂の荘厳具)
  • 国宝 中尊寺経
  • 超高精細な8KCGで実物大の金色堂を大型ディスプレイ上に再現
パンフレットに依れば
天治元年(1124)を建立年ととらえ、中尊寺金色堂の建立900年を記念して開催されている特別展です。

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見れば見るほど素敵な顔、それに一本の木から彫られることが本当に不思議です。

素晴らしい技術ですねぇ、1200年から鎮座する阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩、数々の地蔵菩薩様、持国天、増長天、11体の国宝、本当に見事でした。

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国宝 金銅迦陵頻伽文華鬘&紺紙金銀字一切経(中尊寺経)

このほか、かつて金色堂を荘厳していた国宝・金銅迦陵頻伽文華鬘(けまん)をはじめ、
金銀の泥字で一行おきに記された国宝・紺紙金銀字一切経(中尊寺経)、

まばゆいばかりの工芸品の数々の紹介でした。

また、会場では、900年のあいだ祈りをささげられてきた、黄金に輝く金色堂を、8KCGの技術を用い、

原寸大で再現、世界遺産にも登録される平泉の文化遺産の粋を、堪能してきました。

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中尊寺金色堂の1/5模型
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金色堂の模型は、撮影OK

文献や写真で見るよりも実際の姿に、桁違いの感銘をうけました。
平泉の文化遺産の素晴らしさ、歴史を知るには自分の足で歩くことですねぇ。

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ミュージアムショップ
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アクリルスタンド(限定品)

2011年6月に東北を旅し、世界遺産登録1週間前にお詣りしたのですが(みちのく三大半島と名湯巡りの旅「中尊寺金色堂」
奥深い森の中でこんな立派な金色堂があるなんて信じられませんでした。


《東京国立博物館 平成館》
特別展「本阿弥光悦の大宇宙」

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東京国立博物館 平成館
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特別展 本阿弥光悦の大宇宙

パンフレットに依れば
本阿弥光悦は、戦乱の時代に生き、さまざまな造形にかかわり、革新的で傑出した品々を生み出しました。

刀剣鑑定の名門家系の生まれ、また俵屋宗達とも縁があったそうで、あらまーと思いました。

知らないってことはちょっと恥ずかしい。

会場の一番最初入り口に展示されていた国宝「舟橋蒔絵硯箱」は、
最初何かと思ったのですが、硯箱とは思わず驚きました。

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  • 第1章 本阿弥家の家職と法華信仰
             −−光悦芸術の源泉
  • 第2章 謡本と光悦蒔絵
             −−炸裂する言葉とかたち
  • 第3章 光悦の筆線と字姿−−二次元空間の妙技
  • 第4章 光悦茶碗−−土の刀剣
《展覧会のみどころ》
  • 刀:刀剣を見極める本阿弥家の審美眼によって選び抜かれた名刀たちの競演(第1章)
  • 信:光悦の篤い信仰心をうかがい知ることのできる品々を紹介(第1章)
  • 漆:独特なフォルムと素材の質感 文学世界と書が織りなすイメージの連環(第2章)
  • 書:光悦の美意識が高く昇華した書の魅力を余すところなく体験(第3章)
  • 陶:個性的なフォルムをみせる名碗の数々でたどる、光悦の創造の軌跡(第4章)

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光悦唯一の指料と伝わる刀剣「短刀 銘 兼氏 金象嵌 花形見(重要美術品)」とその拵(こしらえ、鞘や鍔などの外装)や、

俵屋宗達が描いた下絵に、光悦が三十六歌仙の詠んだ和歌を書いていったコラボ作品、13.6mの「鶴下絵三十六歌仙和歌巻(重要文化財)」など、

光悦または本阿弥家が関わった名品が展示されています。

第1章では刀剣、第2章では漆器、第3章では書が展開され、
第4章では、光悦が作った茶碗が、宇宙に浮かび上がる星々のようにスポットライト展示されて締めくくられる。

工芸、刀剣、書の展示もさることながら、茶の世界にも精通されていたのですねぇ、
「黒楽茶碗 銘 時雨(重要文化財)」にも感激。


◆舟橋蒔絵硯箱〜「舟橋」ギミック?◆

蓋甲を山形に高く盛り上げ、舟と橋の大胆な絵柄の硯箱。
蓋の上に「散らし書き」で書かれている文字は、
『後撰和歌集』源等 の和歌です(佐野の舟橋は歌枕)。

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  • 黒い鉛板に書かれているのは、「東路乃 さ乃ゝ (   )かけて濃ミ」という文字で、「舟橋」という言葉は書かれていません。
  • 続いて上の方には、「思 わたる を知 人そ」と書かれ、下部には「なき」と書かれています。
  • もともとの和歌にあるはずの「舟橋」が硯箱の上にはありません。
  • 「舟」と「橋」は、金蒔絵で描かれた「舟」と、鉛の「橋」とで読み取る仕掛けになっています。
斬新な意匠、高度な技術、古典文学から主題をとるなど、光悦の人を楽しませる「遊びギミック」溢れる国宝。

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ミュージアムショップ
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オリジナルグッズ

ミュージアムショップには、公式図録やクリアファイルなどの定番グッズのほか、
舟橋蒔絵硯箱をイメージしたキーホルダーやトートバッグ、Tシャツなど、オリジナルのグッズが盛りだくさんです。
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ここで、ランチと野菜ジュースで一休み。

今日は、東京国立博物館本館の前にある大きくそびえ立つ樹齢150年は経ている「ユリの木」の下で、

のんびりと二人揃って腰掛けたまごと野菜サンドイッチ、

デザートは我が家の自慢 「晩白柚」とミルク紅茶でお腹いっぱいに。


《東京都美術館》
特別展「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」

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東京都美術館
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日本初公開!モネの睡蓮

モネ「睡蓮」を美術館として最初に購入したアメリカ・ウスター美術館のコレクションを中心に、
フランス・アメリカの印象派の作品を核に、印象派の世界的な広がりを紹介する展覧会です。

展示品は、昨年からテレビや文献等で放送されていたので楽しみでした。
私は絵画を見ることは大好きでも描くことはできません。

本邦初公開品も多数あり・・・ちょっと嬉しい。
「印象派 モネからアメリカへ」 キャッチフレーズが良いですよねぇ。

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  • 第1章 伝統への挑戦
  • 第2章 パリと印象派の画家たち
  • 第3章 国際的な広がり
  • 第4章 アメリカの印象派
  • 第5章 まだ見ぬ景色を求めて
《みどころ》
  1. モネ、ルノワール、カサット 名だたる画家たちの作品が集結
  2. 海を越えて花開いた “アメリカ印象派”
  3. 日本初公開!ウスター美術館コレクション
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パンフレットに依れば
ウスター美術館のコレクション53点を中心に、40人以上の画家の作品が集結、約70点が展示されています。

コロー、ホーマーなど印象派の先駆け(第1章)、

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カミーユ・コロー《ヴィル=ダヴレーの牧歌的な場所―池畔の釣り人》
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ウィンスロー・ホーマー《冬の海岸》

(画像:Worcester Art Museum’s collection)

モネ、ルノワール、ピサロなどフランス印象派画家と、彼らと交流のあったハッサム、カサットなどのアメリカ印象派画家(第2章)、

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チャイルド・ハッサム《花摘み フランス式庭園にて》(画像:Worcester Art Museum’s collection)
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ジョン・シンガー・サージェント《キャサリン・チェイス・プラット》

アメリカ印象派のサージェント、黒田清輝、藤島武二ら日本の印象派の画家8人の作品11点や、オランダ、北欧などの画家も紹介され(第3章)、

印象派の与えた影響の大きさを実感できます。

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黒田清輝《草つむ女》
(画像:Wikimedia Commons)
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藤島武二《風景(ティヴォリ、ヴィラ・デステの池)》

これまで日本で紹介される機会の少なかったアメリカ印象派を代表するハッサム、グリーンウッドなどの油彩画(第4章)、

ハッサムの「朝食室 冬の朝 ニューヨーク」、カーテン越しにうっすらと見えるニューヨークの摩天楼、アメリカらしいモチーフをうまく取り入れています。

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チャイルド・ハッサム《朝食室 冬の朝 ニューヨーク》
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ジョゼフ・H・グリーンウッド《雪どけ》
(画像:Worcester Art Museum’s collection)

グリーンウッドの「雪どけ」は、冬の小川の情景の明るい春の暖かな光のきらめきが印象的。

セザンヌ、シニャックや、アメリカのパーシャル、ベンソンらポスト印象派の作家(第5章)も圧巻でした。

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セザンヌ《「カード遊びをする人々」のための習作》
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シニャック《ゴルフ・ジュアン》
(画像:Wikimedia Commons)

セザンヌ、シニャックの絵は、
題は解りませんが描き方からすぐに解り、我が家に??ポスターでも良いから飾りたい。

◆購入をめぐる14通の書簡、電報◆

ウスター美術館は、開館当初から印象派の作品を収集し、1910年にはモネの「睡蓮」を美術館として世界で初めて購入したそうで

面白いことに、モネの「睡蓮」が、ウスター美術館に納入されるまでの、美術館とパリの画廊とのやり取り、

14通の手紙、電報、請求書、フランでの売買金額、領収書の類が、一連に順を追って展示されていました。

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  • 《睡蓮》の価格リストを送ります
  • モネ オクレ 1テン ハ カウ
  • モネ2点を蒸気船で送ります
  • 理事会は1点の購入を承諾しました
  • 2テン トモ コウニュウ スル
  • 《睡蓮》の代金を送ります
「理事会は「睡蓮」の購入を承諾したが、2点とも購入できるよう説得する」と、館長が理事会を説得したり、

「1点の代金はすぐ払うけど、もう1点の代金は11月まで待って欲しい」、
「購入決断の期限と支払いの延期について了承した」と、期限延長を交渉したり、

生々しいやりとりからは、「どうしても手に入れたい!」という意気込みがうかがえます。

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クロード・モネ《睡蓮》
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クロード・モネ《ウォータールー橋》

(画像:Wikimedia Commons)

この経緯から《睡蓮》は2万フラン、《ウォータールー橋》は1万8000フランであったことがわかります。

そして画廊からは、「美術館向けの特別に低い価格なのでどうか内密に」、という依頼もありました。

大家の絵を一枚買い上げるだけでも大変な労力が必要なのですね
実際にあるのね^^と感心です。もちろんそうですが、それを展示されてるのに惹かれました。

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会場入口にあるモネの《睡蓮》光がゆらめいてきれい
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展示15作品を一堂に集めパネルにしたフォトスポット
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作品の世界に入り込んだかのような写真が撮影できる
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4ヶ所あるフォトスポットの最後、休憩エリアにある

3フロアあるかなり大規模な展覧会、展示室内は撮影禁止ですが、入口と、各フロアの展示室を出てエスカレーターまでの間に、フォトスポットが4ヶ所用意されています。
  1. 会場入り口 クロード・モネ《睡蓮》
  2. LB階展示室出口(第2章の終り)チャイルド・ハッサム《花摘み、フランス式庭園にて》
  3. 1階展示室出口(第4章の終り)15作品のパネル
  4. 2階ショップを出てLB階に戻る間の1階休憩エリア
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ウスターと言えばソース?
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オリジナルグッズ

ミュージアムショップでは、
ウスターソース発祥の地イギリスのウスター市と、ウスター美術館があるアメリカのウスター市が姉妹都市ということから実現したコラボ商品「ウスター展ソース」や、

このほかにも、ハッサムの「花摘み」やモネの「睡蓮」をあしらった、ソックスやTシャツ、ランドリーネットなど
さまざまなオリジナルグッズが販売されています。


《国立西洋美術館》

【常設展】
中世から20世紀にかけての西洋美術(松方コレクション)

今日の最後の美術鑑賞は、西洋美術の名作が揃う、日本随一の西洋美術専門の国立西洋美術館です。

本館は、フランスの建築家 ル・コルビュジエ 設計による歴史的建造物で、2016年7月に世界文化遺産に登録されました。
2020年10月より、1年半の全館休館を経て、2022年4月にリニューアルオープンです。

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国立西洋美術館
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ロダン《カレーの市民》
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ロダン《地獄の門》
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ロダン《考える人(拡大)》

パンフレットに依れば
フランス政府より寄贈返還された「松方コレクション」を基礎に、
ルネサンスから20世紀半ばにかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻を
本館、新館、前庭で年間を通じて展示しています。

常設展は、展示品横に「撮影禁止」のマークがある物以外は、写真撮影OKです。65歳以上入場無料なのも嬉しい。

《常設展示室案内》
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  • 常設展1  :19世紀ホール
  • 常設展2〜6:14-18世紀の絵画
  • 常設展7〜9:松方コレクション&19-20世紀美術
  • 常設展10  :版画・素描/小企画展
  • 常設展11/12:松方コレクション&19-20世紀美術
  • 前庭13   :ロダンの彫刻
ルノワールやピカソなど、一度は耳にしたことのある作家の作品が並び、西洋美術の流れを展望できます。

一階のロダンの彫刻は、近くで手に取るように見られます。
保護も無いので触っても良いのかと錯覚しますが、触ってはいけません。

てんこ盛りの誰でも知っているであろう有名な画家の絵。

本や雑誌で見る絵も、実物を目の前にすると、は^^^、へ^^^驚きです。
怖い絵や暗いのは、あまり好きではありません。

まず、松方コレクションから人物像を2点(常設展8)、

アマン=ジャンの「日本婦人の肖像(黒木夫人)」、「これがニッポンの最高礼装でございます」と、言わんばかりの第一礼装、上流階級のご婦人の着物姿。

絹は独特の織、染色の光沢は素晴らしいですねぇ。モデルの黒木竹子は黒木三次の妻で、松方幸次郎の姪にあたる。

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アマン=ジャン《日本婦人の肖像(黒木夫人)》
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マネ《ブラン氏の肖像》

黒木夫妻は画家や美術関係者と親しく、美術品を積極的に蒐集し、ジヴェルニーのアトリエで松方にモネを引き合わせたのも彼らで、

松方は多数の作品を画家から直接購入することになり、今の松方コレクションに通じるのですねぇ。

マネ「ブラン氏の肖像」、山高帽を被り、裾の広がったズボンをはき、洒落者らしい気どったポーズで木蔭に立つモデルは、裕福なブルジョワ男性でしょうか?

この肖像は、結局ブラン氏の手には渡らず、マネの歿後にドガが手に入れ、
その後、初期の印象派のコレクターとして名高いデンマークのハンセン・コレクションにあったが、

他の印象派の作品とともに、松方幸次郎氏によって購入されたそうです。


国立西洋美術館の中でも一番の見どころ、といえるのが、フランス印象派画家の作品(常設展9)です。

数ある作品の中でも目玉となっているのが、松方コレクションのモネの「睡蓮」。

この作品は自宅の庭をモネが描いたもので、モネ晩年の睡蓮ですが、その中でも最も優れたものの一つだそうです。

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常設展9
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モネ《睡蓮》
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モネ《陽を浴びるポプラ並木》
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モネ《舟遊び》

モネの「陽を浴びるポプラ並木」は、連作「ポプラ並木」の中のひとつで、セーヌ川の支流であるエプト川岸に植えられたポプラ並木を、

「舟遊び」は、モネの屋敷から近いセーヌ河の支流のエプト川に、小舟を浮かべて遊ぶ家族の様子を描いています。

現在、ジヴェルニーの屋敷の庭は、モネの家として観光地になっているとか。

印象派の画家たちの次に現れたのがポスト印象派と呼ばれる画家たちです(常設展11)。

中でも有名な画家と言えばルノワールとゴッホ。

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ルノワール《帽子の女》
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ゴッホ《ばら》

ルノワールの「帽子の女」、白いベールに包まれた女性はルノアールに関係のある女性かしら?

ちょっと暗いけど、ゴッホの「ばら」は今まで見たことがありませんでした。

暗いゴッホ絵は好きではないのですが、こんな絵も描いていたのねぇ。
サン=レミ療養院の庭の隅を描いたものらしい。


前庭のほか館内にも彫刻展示があります(常設展11)。

近代彫刻の父とも呼ばれるロダンの、今にも動き出しそうな彫刻の数々。
ロダンの彫刻は漆黒で「考える人」などは、レプリカが沢山あるものねぇ。

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ロダン《考える人》
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ロダン《接吻》

「考える人」の一点を見つめ考え込む彫刻の姿は、見る人に静かに何かを訴えかける迫力があります。

彫刻の展示室前にある大きな窓からは、美術館の中庭を眺められ、落ち着いて観賞できます。


誰もが一度は聞いたことのある画家、ピカソの作品もこちらの美術館に展示されています(常設展12)。

常設展12は、天井も高く展示作品も映えますね。

ミロの「絵画」では、太陽や星を示す記号が極めて単純化されて、画面の重要な構成要素となっています。

同時に、広々とした天空を想わせるような明るい雄大な雰囲気を持つ作品です。

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常設展12
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ミロ《絵画》
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ピカソ《男と女》
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藤田嗣治《坐る女》

ピカソの「男と女」は、見るだけで圧倒され、誰でもすぐにピカソっ?て思うのでは。

ピカソと言えばこちらの作品のように、キュビズムといわれる抽象的な絵画をイメージする方も多いはずです。

藤田嗣二の「坐る女」、見たことが無かったので新鮮でした。
彼の絵は余り見に行かなかったけど、私的にはこの絵はとても感じが良い。

文献に依れば
乳白色の肌をもつ裸婦や猫、自画像、少女像などといったモティーフと並んで、
女性の肖像画は藤田の最も好んだ主題のひとつであり、

袖無しのワンピースを着、ハイヒールをはいた優雅なモデルの女性の名前は判っていないが、

当時の藤田が生活していたパリの社交界の女性のひとりであると想像されます。


【小企画展】
もうひとつの19世紀―ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち(常設展10)

小企画展では、フランスのアカデミーを代表する画家ブーグローや、シェイクスピアの戯曲『ハムレット』の恋人《オフィーリア》の絵画で有名なイギリスのアカデミー画家ミレイなど、

当時、主流だったフランスとイギリスのアカデミー画家たちに焦点を当てて紹介しています。

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ウィリアム・アドルフ・ブーグロー《小川のほとり》
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ジョン・エヴァレット・ミレイ《あひるの子》
(画像:Wikimedia Commons

赤色の花冠をつけている少女の姿勢や視線は、どこか大人びていますね。
可愛いい女の子は、どんな気持ちでアヒルを見ていたのでしょう。
いずれの作品も緻密で忠実に描かれてるのがすごい、さすがアカデミスムの絵画です。

19世紀の美術というと、モネやゴッホに代表される印象派といった近代絵画が注目されますが、

これらは新しい技法で、
芸術の本流は、まだまだアカデミーに属した画家たちが、古典的な絵画を描き、美術界の主流を占めていました。

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当時、最も権威ある美術教育の殿堂であった
  • フランスの王立絵画彫刻アカデミー
  • イギリスのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ
の画家達に焦点をあてることで「もうひとつの19世紀」を浮き彫りにしています。

黒田清輝の師でもあるラファエル・コランをはじめ、
フランス、イギリスの他のアカデミーの画家の作品も紹介されています。


《上野動物園》
上野動物園ガイドパンフレット

名だたる世界の絵画や国宝美術品、贅沢過ぎる名画の洪水に酔ってきました、
最後は上野動物園でパンダを見ることに。

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上野動物園
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寛永寺五重塔

以前のパンダ舎は閉鎖、今は西エリアだそうで、延々と歩きました。
モノレールもなくなり不便ですが、唯、自分の足で歩くのみ、疲れました。

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バイソン
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プレーリードッグ

西エリアの「パンダの森」には現在、4頭のジャイアントパンダがいます。
オスのリーリー、メスのシンシン、そして2021年に生まれた2頭の子どもです。

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オス・シャオシャオとメス・レイレイの双子の見学時間は40分以上待ち、
他の動物が見られないので、オスのリーリーだけはすぐ見ることが出来ました、

でもお尻の方はすでに泥などで汚れ、白い毛はふわふわではなく土色に汚れていました。

メスのシンシンは獣舎からあまり出ていなくて、たまに見ることが出来ます、
でもカメラを構えててもシャッターチャンスはなかなかです。

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双子パンダは40分以上待ち
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夫婦パンダ入口
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オスのリーリー
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メスのシンシン

何かわからないけど、スマホを構えている人達に感化され、私達もチャンスを狙ってみた。 美味く撮れたかな?

西エリアまでの間に、多少の動物は見ることが出来たが、
何しろパンダ舎が閉まる時間があるので、横目で見ながら素通りです。

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パンダの森


     (25秒 15.5MB)→

次回は、まず動物園を探索、それから美術館巡りした方が効率が良さそう。

日は落ちるのが早い、アットの間で、それに気温も下がってきた、
そろそろ横浜に戻らなくては、暗くなっちゃうわねぇ。

横浜で高島屋に寄り、一件用事を済ませ、大好きな仙太郎の「ご存じ最中」を手に入れ、

やっと今日のスケジュールは終わりました。

次回は何時になるかなー? ほがらかおじさんの体調に合わせてです。
山の天辺まで、ヨイショ、コラショで一日、有意義な一日でした。
posted by ほがらかさん at 19:59 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2022年05月22日Sun

05/18 上野・六本木の美術館巡り

今週も忙しさを抜け出し、一日ゆっくり東京の美術館めぐりを楽しみました。
2022美術館巡り42.jpg電車に乗るのもとても便利になり、どんどん進歩しているのですねえ。

住まいからは、上野東京ラインで上野まで直通です。 時間も短縮、驚きですわ。

それに上野公園出口も、綺麗に整備され、歩行者を優先しているので、車の往来が少なく安全が嬉しい。

移設工事完了も知らず、改札を出ると様変わりした新しいロータリーに、何とも言えない開放感と心地よさを感じました。
それぐらい久々の上野の美術館へのお出かけです。

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2022美術館巡り1.jpg先ずは駅から一番遠い美術館 東京都美術館「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」

テレビの案内では、スコットランド国立美術館の展示で 「美の巨匠たち」 が集結。

ルネサンス期から19世紀末までの名作を数多く所蔵し、
真っ赤な壁面に多数の絵画が展示されているユニークな美術館です。

展示室に入ると、まずスコットランド国立美術館の歴史を紹介する序章があり、
  • 第1章 ルネサンス
    ラファエロ、エル・グレコ
  • 第2章 バロック
    ルーベンス、ベラスケス、レンブラント
  • 第3章 グランド・ツアーの時代
    ヴァトー、ブーシェ、レノルズ
  • 第4章 19世紀の開拓者たち
    コロー、スーラ、モネ、ルノワール、ゴーガン
等、洋絵画の巨匠たちの名がずらり。
加えて、レノルズ、ターナーなど英国絵画の名品も多数出品されています。

日本初公開となるベラスケス初期の 《卵を料理する老婆》  卵料理って昔からあったのねえ。

ベラスケス19歳の時、まだ宮廷画家になる前の修業時代のものです。とても10代の作品には見えないですね。

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エル・グレコ《祝福するキリスト》
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ベラスケス《卵を料理する老婆》

その後、国王フェリペ4世付きの宮廷画家となり、以後30年、国王や王女をはじめ、宮廷の人々の肖像画、王宮や離宮を飾るための絵画を描きました。

王女様の絵などプラド美術館で見ていたのでこんな絵もあるのねえと感心しました。

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レノルズ 《ウォルドグレイヴ家
の貴婦人たち》
スコットランド国立美術館を特徴づけるスコットランドやイングランド絵画も展示されています。

中でも、イングランド出身のレノルズの 《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》は、

三人の女性が手仕事をしていますが、まるでサロンのように優雅。

三人の女性が並ぶ構図は古典美術の「三美神」という伝統的な主題になぞらえているもので、時代を超越した美しさがあるんだそうです。

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ターナー《トンブリッジ、ソマー・ヒル》
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モネ《エプト川沿いのポプラ並木》

印象派の作品や大型の絵などを離れて鑑賞する場合も、あまり入場者に遮られることなく、いい感じで鑑賞できたのがよかったです。

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ルノワール《子どもに乳を飲ませる女性》
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ゴーガン《三人のタヒチ人》

最後に、エピローグとして紹介されている2.6mx2.3mの大きな絵画は、アメリカの風景画家チャーチが描いた《アメリカ側から見たナイアガラの滝》

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チャーチ《アメリカ側から
見たナイアガラの滝》
ナイアガラ瀑布をアメリカ側からみた大きな絵画は、

スコットランドのつつましい家庭に生まれ、アメリカに渡って財を成した実業家が、

母国への感謝の気持ちを込めて、スコットランド国立美術館に寄贈した大作。




近来の日本では、そんな絵画を、ポーンと寄贈して下さる方はお聞きしませんねえ。



次は 東京国立博物館「沖縄復帰50年記念 特別展 琉球」 に。
2022美術館巡り2.jpg朝のNHK連続ドラマ 「ちむどんどん」 の影響もあるのでしょうか、若い方も多かった。

復帰50周年の節目に、沖縄固有の文化と歴史をたどり、
古く海外で作成された地図にも「琉球」は詳しく記載されていて、
その存在感の大きさに驚かされました。

沖縄の歴史をたどるのも、解りやすい展示はとても良かったです。
  • 第1章 万国津梁 アジアの架け橋
  • 第2章 王権の誇り 外交と文化
  • 第3章 琉球列島の先史文化
  • 第4章 しまの人びとと祈り
  • 第5章 未来へ
残念なことに国宝の王冠(付簪[かんざしつき])は、今週から展示替えで見る事が出来ませんでしたが、
沖縄のシンボル、旧首里城正殿の鐘《万国津梁の鐘》は展示されていました。

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国宝 玉冠(付簪)
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重文 万国津梁の鐘
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記念撮影スポット
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歴代国王パネル

王家の宝物や、諸外国から送られた工芸品などが展示される 「国宝 尚家宝物コーナー」(写真撮影可)は圧巻です。

国宝の《黄色地鳳凰蝙蝠宝尽青海波》、鮮やかな黄色に胸や肩には鳳凰を、
腰から裾にかけては中国の官服に表現される文様を紅型で染めています。

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撮影OKの 国宝 尚家宝物コーナー(第2会場C展示室)
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国宝 黄色地鳳凰蝙蝠宝尽青海波立波文様紅型綾袷衣裳

鮮やかな赤い襟の振袖仕立ては、若い王族のために儀式などの正装用に仕立てられたのでしょう、
南国に溶け込む山吹色の鮮やかさに感激です。

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国宝 黒漆雲龍螺鈿東道盆
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国宝 青貝螺鈿鞘腰刀拵(号 北谷菜切)

華やかな琉球衣装。伝統ある織物や、染物の紅型の紹介なども興味津々、
刀剣や陶器、漆器、染織品、簪[かんざし]などの至宝の美しさを堪能しました。

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国宝 緑釉四方燭台
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国宝 朱漆巴紋牡丹沈金馬上盃

休憩をかねて、東博本館前の大きなユリの木の木陰で簡単ランチ、コーヒーブレイクです。

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本館前のユリの木と花
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簡単ランチ&コーヒー

涼風もそよそよ、一角は本当に芸術の宝庫なので、ここだけで2,3日は時間がつぶれそうです。



2022美術館巡り17.jpgランチ後は六本木へ移動。
国立新美術館「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」を観賞。

一度訪れたい美術館の一つだったので、期待に胸ふくらませ、ルンルンと足取りも軽くでした。

大変な混雑、ゆっくりではありませんが、人垣の間からちょっこりと顔を出し、大体目の高さで鑑賞できました。

  • T.信仰とルネサンス
    アンジェリコ、ラファエロ、クラーナハ、ティツィアーノ、エル・グレコから、

  • U.絶対主義と啓蒙主義の時代
    カラヴァッジョ、ラ・トゥール、レンブラント、フェルメール、ルーベンス、ベラスケス、プッサン、ヴァトー、ブーシェ、

  • V.革命と人々のための芸術
    そして、ゴヤ、ターナー、クールベ、マネ、モネ、ルノワール、ドガ、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌまで
時代順に構成されており、展示65点、うち7割の46点が日本初公開だそうです。

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[日本初公開] ラファエロ《ゲッセマネの祈り》
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[日本初公開] エル・グレコ《羊飼いの礼拝》

フェルメールの 《信仰の寓意》 は、
残っている絵、売買された絵は、夫人の実家の画商のおかげで、絵を売らなくても生活は維持できていたと聞いています。
実際に売買された絵は16枚位とと聞いていますが、こんな絵もあったのですねえ、
光の魔術師、蒼の魔術師とかいわれ、綺麗な絵画を見ていますが、この絵は意外でした。

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[日本初公開] カラヴァッジョ《音楽家たち》
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[日本初公開] フェルメール《信仰の寓意》

何とも言えない目の表情が素晴らしかったのは、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 《女占い師》

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[日本初公開]ラ・トゥール
《女占い師》
文献によれば、おそらく1630年代の作品で、
占い師の老婆を見つめる若者が、周りの女性たちから
財布や宝飾品を盗み取られる場面が描かれています。

硬直したようなポーズ、にらみつけるような眼差し、派手な色の風変りな衣服が、強烈な印象を残します。

この作品の占いの情景や明暗表現は、カラヴァッジョの作例で見られるそうですが、
彼がこうした流行をどのような経路で知ったのか、いまだに判明していないそうです。

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ターナー《ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む》
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ルノワール《ヒナギクを持つ少女》

それぞれの画家の絵の前で、構図や心理を考えてみるのも好きなんです。 
説明を見て 「あっら、そうだったのねえ、うーーんそうか!」 等に独り言をつぶやきながら鑑賞です。 

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ドガ《踊り子たち、ピンクと緑》
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ゴッホ《花咲く果樹園》

ドガの踊り子も知らない構図でした。が、ヤッパリ彼の踊り子の絵は 《エトワール》 が一番好きです。

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[日本初公開] セザンヌ《リンゴと洋ナシのある静物》
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[日本初公開] モネ《睡蓮》

メトロポリタン美術館は、ルーヴル美術館、エルミタージュ美術館と並ぶ、世界3大美術館の一つです、

次はいつ日本に来るのかわからない、素晴らしい作品が目白押しでした。



最後は、サントリー美術館「大英博物館 北斎」
2022美術館巡り4.jpg浮世絵師・葛飾北斎は、世界で最も著名な日本の芸術家の一人です。
冨嶽三十六景や北斎漫画など、一度見たら忘れられないインパクトを持つ作品の数々は、国内外で高い人気を誇っています。

北斎は、モネ、ドガ、ゴッホら印象派およびポスト印象派の画家たちによる北斎への傾倒や、
フランスを中心としたジャポニスムへの影響が有名です。
  • 第1章 画壇への登場から還暦
  • 第2章 富士と大波
  • 第3章 目に見える世界
  • 第4章 想像の世界
  • 第5章 北斎の周辺
  • 第6章 神の領域―肉筆画の名品―
大英博物館が所蔵する北斎作品を中心に、国内の肉筆画の名品とともに、北斎の数々の画業が展示されていて、

1人の浮世絵師が、ここまでバリエーションに富んだ対象物、描き方で創作活動を続けたことに驚きです。

細部までの描写力、自身が楽しんでいるのが絵画中に見て取れ、さらにユーモアがあります。

展示作品中、版画《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》と肉筆画《為朝図》(椿説弓張月の名場面:為朝だったら軽々引ける弓も、島人3人で引いてもびくともしない)の2つは写真撮影OKです。

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冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏
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為朝図/椿説弓張月の名場面

冨嶽三十六景は、順を追って鑑賞すると繊細な絵なども理解でき作品の豊富も素晴らしかった。

《神奈川沖波裏》の波を、自分で勝手に反対側からの波を想像し、右から怒涛だと思っていましたが、
良く考えれば左側からですよねえ、左に海、右に陸地ですものねえ。
やれやれ恥ずかしい、これで趣味は絵画鑑賞って良く言えたものです。

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冨嶽三十六景 凱風快晴
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冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏

「諸国瀧廻り」シリーズや「諸国名橋奇覧」には、北斎がよく知っていた場所だけでなく、
想像で描かれた場所も含まれているそうです。

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諸国瀧廻り 和州吉野義経馬洗滝
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諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし

北斎没後11年の1860年には入手したという《小野小町》
そのころすでに北斎に注目していたという大英博物館に驚きです。

目に見えない《百物語 こはだ小平二》のようなテーマも、豊かな想像力と卓越した画力でリアルに描く、高齢でも衰えることのないその技巧に目を見張ります。

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小野小町
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百物語 こはだ小平二

肉筆画は展示数は少ないですが、《為朝図》をはじめ、どの作品も見ごたえ十分です。

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流水に鴨図
《流水に鴨図》は水面と水中の鴨の対比、水面に浮かぶ紅葉の構図が見事。

鴨の眼をよく見てみると…なんと藍色!
当時はまだ珍しかったプルシアンブルーという絵具が使われています。

今週から展示された、北斎最晩年の肉筆画で、
東京・西新井大師總持寺所蔵の畳三畳分1.5m×2.4mの大作《弘法大師修法図》

鬼を災厄に見立て、その鬼を経巻を手にした空海が法力で調伏する様子を描いたもので、北斎渾身の力作です。

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弘法大師修法図
鬼の上部の金銀箔、鬼の棒には雲母が施されるなど、

光の当たり方によって見え方が変わる素材が用いられています。

広い本堂で様々な角度から鑑賞されることを意識した、といわれています。

鑑賞順路は4階からでしたが、4階にある”第1展示室”をすっかり見落とし、また仕切り直し、最後まで混雑を感じず 「ゆっくりお勉強?」 が出来ました。

夜は、飲み飲み会を渋谷で長女と一緒に・・・・・
でも酔っぱらったよ^^^^で、彼女の家のバルコニーから綺麗な夜景を見ながらスヤスヤと。
一泊二日の美術館めぐりも目出度く終了。

これからお仲間さん達とラーメンランチ直行です。
posted by ほがらかさん at 10:29 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2021年11月08日Mon

11/08 上野お山の散策と美術館めぐり

晴天の中歩きましたわ^^^^、何と15000歩さすがに足の裏、足首が痛いわ。

2021上野美術館巡り1.jpg最初に向かった東京国立博物館《伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」

予約も無く入れて、広い館内や庭の中を充分散策できました。

最澄と天台宗の展示、比叡山延暦寺の成り立ちなど、年代を追って見聞を広めてきました。

日本の天台宗は、比叡山延暦寺を創建した伝教大師・最澄から始まり、今年は、「最澄」 1200年大遠忌(だいおんき)を迎えます。

天台宗5人の高僧、円仁(最澄の直弟子)、相応(千日回峰行)、源信(往生要集)、慈円(愚管抄)、天海(東叡山寛永寺創建)をはじめ、

法然(浄土宗)、親鸞(浄土真宗)、栄西(臨済宗)、道元(曹洞宗)、日蓮(日蓮宗)など多くの高僧を輩出、日本の仏教界に大きな影響を与えてきました。

ゆかりの寺院からの秘仏や重要文化財のいろんな像、薬師如来像等、国宝の見学でき、またまた、へ^^^を連発。

展覧会の構成は以下の通りです。
  • 第1章 最澄と天台宗の始まり―祖師ゆかりの名宝
  • 第2章 教えのつらなり―最澄の弟子たち
  • 第3章 全国への広まり―各地に伝わる天台の至宝
  • 第4章 信仰の高まり―天台美術の精華
  • 第5章 教学の深まり―天台思想が生んだ多様文化
  • 第6章 現代へのつながり―江戸時代の天台宗
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上野公園と噴水
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上野公園案内マップ
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東京国立博物館 平成館
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当日のみ有効な日時指定券

創建の地に立つ国宝の総本堂 「根本中堂」 は、5年前から大改修が進み、2026年に完成のようです。

7年前に、夕方近く比叡山を訪ね、根本中堂〜西塔転法輪堂〜横川中堂と見学するうち、ほがらかおじさんとハグレ、大変怖い心細い思いをした経験があり、昼間の明るい時に見学したい。

だって、山一つ全体が延暦寺、周りはうっそうと茂った高い木々の山の中、ポッカリ開いた空間の広場。
普段でも暗くお詣りするには勇気が必要、一人では絶対にご遠慮??申し上げます。
(写真;東博HPより)
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聖徳太子及び天台高僧像(国宝)
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聖徳太子及び天台高僧像の一幅 最澄像(国宝)
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薬師如来立像
(重文)
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(上)三筆の一人嵯峨天皇宸筆 光定戒牒(国宝)
(下)最澄自筆の手紙 尺牘(久隔帖)(国宝)

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尺牘(久隔帖)の意訳
国宝で現存する唯一の最澄自筆の、空海のもとにいた弟子の泰範に宛てた手紙。

空海とのコミュニケーションを具体的に物語る、日本史で最も有名な手紙の一つも展示され、読めないけど注釈からの解釈です。
こんな昔の文字も滲む事無くしっかり残っている事が素晴らしい。

本展には撮影可能なエリアもあります。 延暦寺根本中堂の再現展示コーナーです。内陣中央の厨子と不滅の法灯が再現されています。

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根本中堂の再現展示パネル
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根本中堂の再現展示
内陣の厨子と不滅の法灯
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梵天・帝釈天、十二神将のうちの子神・丑神の展示

梵天・帝釈天、十二神将のうちの子神・丑神の4体が、延暦寺からお出ましになっています。3基並ぶ不滅の法灯は、現役を退いた先代の法灯だそうです。

「不滅の法灯」は、1200年間消える事無く灯されずっと守られています。


2021上野美術館巡り2.jpg気がつけば二時間を過ぎていた。
次は東京都美術館《ゴッホ展 ー 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント》ゴッホの絵画鑑賞です。

ゴッホ展はあちこちで良く見ますが日本人は本当にゴッホが好きですよねえ、私も大好きですが・・・

暗い人生を背負って、生前中は一枚も絵が売れなかったらしいが、文献に依ると一枚だけ売れたとの事。

弟テオの援助で生計は成り立っていたようだ。
自ら命を断ち切り、その半年後には弟テオも病で世を去り、残された絵画等は全てテオの夫人ヨハンナと一人息子に託されました。

展覧会の構成は以下の通りです。
  1. 芸術に魅せられて
  2. ヘレーネの愛した芸術家たち
  3. ファン・ゴッホを収集する
     3.1 素描家ファン・ゴッホ、オランダ時代
     3.2 画家ファン・ゴッホ、オランダ時代
     3.3 画家ファン・ゴッホ、フランス時代
       3.3.1 パリ
       3.3.2 アルル
       3.3.3 サン=レミとオーヴェール=シュル
          =オワーズ
  4. ゴッホ美術館のファン・ゴッホ家コレクション
(写真;都美術館HPより)
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東京都美術館
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入口の特別展掲示
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レストランの内部(パリ時代)
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種まく人(アルル時代)

勿論ゴッホがメインですが他の絵画も展示、今日の展示は 「ゴッホ展 ー 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」 ですからね。

ヘレーネ・クレラー ミュラー、へレーネの偉業はゴッホを熱心に収集したことだけでは無く 展覧会への出展や美術館の開設など。
ゴッホの魅力を発信してくれたからこそ、今、日本でゴッホの画業を、初期の素描から有名な傑作まで、一度に振り返ることができるようです。

2021上野美術館巡り20.jpg《悲しむ老人(「永遠の門にて」)》(サン=レミ時代)

ゴッホがオランダ時代に制作した版画を模写した作品。
療養院での生活中で、しばしば憂鬱になり、この「悲しみに暮れる人々」という主題はゴッホにとって身近なものでした。

絵画の前で老人に向かって ”ねえ、何がそんなに辛いの?“ って声を掛けたいぐらいです。

日本の浮世絵版画にもインスピレーションを得て、一日で書き上げた植物絵画もあり、ゆっくり鑑賞できました。

2021上野美術館巡り21.jpg《夜のブロヴァンスの田舎道》(サン=レミ時代)

まだ明るくあたかも自分が歩いているような錯覚におちいり、気になる絵画でした。
一日の仕事が終わった農夫達の世間話や仕事の話、温暖な夕風に吹かれて馬車と共に家路に急ぐ姿の黄昏時、ゴッホらしいですね。

ささしずめ私ならダラダラと続く坂道(・・・の様に見えた)を何も考えず、早朝ウオーキングのように、ただひたすら気持ち良く歩くのみです。

2021上野美術館巡り19.jpg今回は、自分の好きな絵は展示されていなかったけど 《黄色い家(通り)》 (アルル時代)の壁色で、万が一建て替えチャンスがあれば、小さくて良いから黄色の壁と、緑の窓淵も。

我が家は山の天辺なので、向かいは借景の山、どなたか建て替えてくれませんか??

一昨年、マルセーユからアルルの跳ね橋を見学予定で電車の時間まで調べ、計画万端だったのに予想以上に下船に時間が掛かり未実行、残念。

2021上野美術館巡り26.jpg地中海に面したフランス南部のプロヴァンス地方は、

開放的で明るいリゾートの雰囲気を持ち素朴さを感じる、
自然体でいられるって事かしら?

休憩して、おにぎり、杏仁豆腐、卵焼き、ウインナー、スポーツドリンク、みかん、今日のランチです。


2021上野美術館巡り3.jpg最後は国立科学博物館
上野駅からは一番に、子供たちが向かった博物館です、だって入口のモニュメントは大きなクジラです、子供ながらに歓声を上げていました。

今回の催しは、私が怖いと感じている世界、
大英博物館《特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」

世界最大級のエジプトコレクションを誇る大英博物館だけに、目を見張るものがズラリ。

展覧会の構成は以下の通りです。
  1. アメンイリイレト テーベの役人
  2. ネスペルエンネブウ テーベの神官
  3. ペンアメンネブネスウトタウイ 下エジプトの神官
  4. タケネメト テーベの既婚女性
  5. ハワラの子ども
  6. グレコ・ローマン時代の若い男性
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国立科学博物館
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特別展入口
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入場者カード
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大英博物館の6体のミイラ

CTスキャナー画像から作成された高精度の映像で、6体のミイラの、生前の健康状態やミイラ化の過程などが解明されていきます。

メデイアや文献などでは鑑賞しますが、実体に逢う??のは初めて、恐いと思いながら入館。

28年前にヨーロッパを旅した時、大英博物館をほがらかおじさんと二人、ヒースローから電車とロンドンタクシーを乗り継ぎ大英博物館へ。
叔父さんは興味津々で、すぐミイラを見に行きましたが私は恐いので別行動、
(写真;科博HPより)
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テーベの既婚女性 3層の棺
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死者の書 楽園イアルの野
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ミイラの内臓を保存する壺
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葬祭用の船の模型

再生を願いミイラ化の技術を何百年もかけて洗練させていったという古代エジプト人。
神々の造形や儀式の道具に、最上級の技術とこだわりが込められていたことがわかります

何重にも巻かれた包帯でしっかりと個体を保護し、その上には素晴らしい彫刻、絵画が描かれた木棺に入れられて5000年、6000年を経てきているのねえ。

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ミュージアムショップ
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ミイラ展図録

彼らの技術は信じられないものが有ります。
ほがらかおじさんとは、はぐれてしまい、会場内は暗いので早々に引き上げ、出口で待つことに。

最後はクワバラ、くわばら、どうも苦手です。  暗いところや寂しいところが余計に怖くなりそう。
posted by ほがらかさん at 10:49 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2020年01月26日Sun

01/21 美術館巡りとパンダに会いに

かなり調べたはずが、六本木・国立新美術館に見たい展示を。
でもね、六本木の駅からどうも様子がおかしい、だって本当ならかなりの人出で、行きかうのも人にすれ違うはずなのにそれが無い、
平日だからかしらと思いながらどんどん美術館に近ずくと、シーンと静か。

2020ハプスブルク展5.jpg 2020ハプスブルク展6.jpg

あれれ、なんかおかしいねえ、人がいないよって言いながら、ほがらかおじさん、まさか休館日じゃないよねって念を押され、はたと気が付きました。

あれ、いけない今日は火曜日休館日じゃないの??本当に間抜けを地で行きました。  くやしいですねえ、でも自分のミスだから仕方ないわって気を取り直し上野の山へ。

国立西洋博物館「ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」でオーストリアの歴史と絵画をお勉強。

2020ハプスブルク展7.jpg 2020ハプスブルク展8.jpg

ハプスブルグ家の末裔のお嬢様、日本にただ一人いらっしゃいます、鰐淵晴子さんのお母様です。

それはウイーンを旅した時のガイドさんから聞き、そうだったわねえと思いだし末裔の方達の行く末はどうなったのかしら??と心してみた。

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国立西洋博物館PDFファイルより

ゆっくり時間を取ったので余り時間が無い、そこでパンダのシャンシャン(香香)に合いに行くことに。
そろそろ中国に返還されるのよねえ。

30分待ってやっと対面、入口から、シャンシャン(メス)、シンシン(母親)、リーリー(父親)の順に家族3人、それぞれの室内パンダ舎で好物の笹をたべていました。

1年前から、シャンシャンは母親のシンシンから離れて単独でくらしています。自力で生活??出来る様に一人生活です。

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30分待ちの長蛇の列2020パンダ4.jpg
室内パンダ舎
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パンダ舎配置図2020パンダ2.jpg
シャンシャン

3段の丸太の上で頬杖を突いてアンニュイな様子、キット彼女は何事かに思いを馳せていたのねえ。

人間であればきっと
「あ^^^そろそろ私も中国に帰国するのねえ、でも両親は中国から親善のために来日、私は日本生まれよねえ」、

「国籍はとりあえず二重国籍だし、住む権利もあるのよね。両親はまだ日本に滞在だけど、会えるのかしら?? アンニューイな気分なのよ」 って思ったかどうか。

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シャンシャン
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シンシン(母親)
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リーリー(父親)
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しゃんシャンは珍しく美人でとっても愛らしいわねえ。 
このままずっと日本に残して貰い、次の世代が生まれると日本国中が湧きあがるはずよね。



先週は本当に良く出かけて、歩く距離も素晴らしい。
しかし、そのお蔭かしら??足、腰、痛みのために唸っています。

横浜ハンマーヘッド散策に始まり、2日後は、東京に美術館巡り、その翌日には、師匠ご夫妻と、今年最初のホームセンター、園芸店めぐり、

最後はランチを中華店に食べに行く事になったが、でもお腹一杯過ぎる・・・・食べ過ぎ。
最後は黒玉タピオカミルクテーをお土産に。   お腹はポンぽコリンです。
posted by ほがらかさん at 20:37 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2019年11月01日Fri

10/30 横浜美術館『ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』展

横浜美術館開館30周年を記念した オランジュリー美術館コレクション 『ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』展を鑑賞。しばし芸術に触れてきました。

2019横浜美術館展4.jpgぶらぶら美術館を見てこの展示を知りました、結構テレビっ子です。

美術館オープンと同時にお仲間さんと行きましたが、いや^^^^やっぱり混んでいますねえ。

オランジュリー美術館は、モネの大作「睡蓮」がずらりと並ぶパノラマ展示で有名ですが、
コレクションの中核は、パリの画商ポール・ギョームが収集した作品群です。今回の展示作品69点は、21年ぶりで、まとまって来日するのは初めてだそうです。
2019横浜美術館展1.jpgギョームはマティスやピカソの作品を多く集めたほか、
当時は評価が確率していなかったモディリアーニやスーティンらの才能を見出し、積極的に援助しました。

ルノワールやモネ、シスレーの印象派の絵画をはじめ、革新的な画風を起こしたマティス、ピカソ、ルソー、
新しい絵画表現を探究したモディリアーニ、スーティン、ローランサン、ユトリロなどのエコール・ド・パリ(パリ派)の画家たちの傑作が展示されています。

<作品写真:チラシより>
2019横浜美術館展2.jpg 2019横浜美術館展3.jpg

印象派の有名な画家の絵は結構知らなさ過ぎる事が多いです。でもユトリロやルノワールは好きですねえ、沢山展示が無いのが残念ですが、

2019横浜美術館展13.jpgルノワール《桟敷席の花束》の薔薇の花がとてもきれいでしたね。

ルノアールの傑作《ピアノを弾く少女たち》は今まで、本などで見るのとは色使いが全く違っていました。
ルノワールはこの作品を6枚描き残したと言われています

一つは、今回展示されているオランジュリー美術館のもの。もう一つはオルセー美術館、三つ目はメトロポリタン美術館が所蔵しています。
これらの作品は、ほぼ同じ構図で描かれてとても見分けがつかないほど似ていてびっくりです。
<絵画:各美術館HPより>
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オランジュリー美術館
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オルセー美術館
2019横浜美術館展12.jpg
メトロポリタン美術館
オランジュリーは髪と洋服のリボンがピンクと青ですが、オルセーとメトロポリタンは両方ともお揃いの青です。
傍らの楽譜を見る少女の左手が三枚三様に違ってます。

2019横浜美術館展7.jpg会場には、1930年頃のギヨーム邸のミニチュアも展示。

当時どんな作品に囲まれて暮らしていたのか、手に取るようにわかります。

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ギヨーム邸・食堂
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ギヨーム邸・書斎

最後にミュージアムショップへ。
特設ショップには、図録やポストカード、限定アイテム、お菓子などさまざまなグッズが並んでいます。

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特設ショップの限定和菓子
2019横浜美術館展5.jpg
名画グッズコーナー

次回は、東京上野 国立西洋美術館 
「ロンドンナショナル・ギャラリー展」 2020年3月3日からです、今から楽しみ。

宣伝文句は 「あなたの知らない傑作、世界初開催、全て日本初公開」 となっています、

皆さまお時間があれば是非ご一緒に鑑賞しませんか?
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2019年03月07日Thu

03/06 4人組箱根ドライブとポーラ美術館

先週から断続的の春雨、真っ青な空と燦々と輝く太陽が懐かしい。

はっきりしないお天気の中、箱根をドライブ、仲良し4人組、永遠の青年の運転する真っ白なボルボで目指せ!!箱根。
ところが道は間違える、目的地は通り過ぎる、NHKのチコちゃんに 「ボーと生きてんじゃないよ!!」って叱られそうです。
でもでも私達は、大丈夫、大丈夫時間はたくさんあるから安全に行きましょうって慰めます。

「時々、ぼーと運転してて間違えるんだよね」 ちょっと!!待ってよね。
先ずは東名を走る予定が、戸塚駅から国道一号線を右に行くか左に行くかで方向も違います、西湘バイパスから迂回したけどまた間違っちゃった。

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とらや工房エントランス
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とらや工房・旧岸邸案内図
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山門と竹林の散策路
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池とその向こうに喫茶席

最初は、御殿場の 「とらや工房」 美味しい釜めしに満足。 入口から茅葺の門で風情があります、和菓子で休憩をするつもりが余りの良い香りに早めのランチに変更。

後に続くお客様もつられて釜めし。   でも食べ終わる頃には本日の数が少なく私達はラッキー、本当に美味しかった。

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梅林のしだれ梅
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東山旧岸邸
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テラス席
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1〜3月限定の栗釜めし

出来上がるまでに旧岸信介さんの別荘を見学、安倍総理のおじい様の別荘ですわ。

本日のメーンイベント  「ポーラ美術館」 鑑賞へ。
全面ガラス張りの建物の天井・窓・壁からは、冬のやわらかい日差しが差し込み、暖かみが感じられます。

企画展「モダン美人誕生―岡田三郎助と近代のよそおい」は、伝統的な日本のお歯黒やまゆそりの道具、着物、絵画、時代を追っての女性の着物、ドレス、またいろんな宮家の奥様の肖像画はどことなく品がありますねえ。

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ポーラ美術館アプローチ
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企画展「モダン美人誕生」

美への飽くなき追及をするポーラ化粧品、ヤッパリ女性に好まれる出展でした。

最後は常設展示の、ルノワール、モネ、セザンヌ、ゴッホ等の有名な絵、大きくは無いけど一点一点が素晴らしい。

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ルノワール《レースの帽子の少女》
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クロード・モネ《睡蓮の池》
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セザンヌ 《砂糖壺、梨とテーブルクロス》
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ゴッホ《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》

写真などでは見るけど実物を見たのは初めて、
そうかあ、ポーラ美術館が所有していたのねえって感激でした。
珍しくピン・バッジを買いました、だって ”ポーラ美術館の看板娘” 超可愛いルノアールです。

そうそう、大涌谷で温泉の黒卵をたべました、ほがらかさんは2個、14年長生きできるそうです。

2019 4人組箱根9.jpg余りの強風のためにロープウェイも止まっていました、
下はゴーゴーと唸り声と、モウモウと白い湯煙をあげている源泉、
硫黄の匂いと黄色く変色した山肌はちょっと怖いです。

地球の内部を見ているようです。

芦ノ湖を目指すも、また道を間違え、来た道を戻るが無事到着。昨年お仲間さんにご招待頂いた「Bakery&Table」でお茶を!!

2019 4人組箱根10.jpgって言いながら、到着したらもうパンは無し、それに足湯も浸かる予定が寒くて、おまけに温泉がとってもぬるい。

強風と小雨の中、お店の外にある足湯は、若い子がフードをかぶり寒そうに入っていたけど、個人的にはきっと寒くて出られなかったのでしょう。
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パンも無く、温泉も無く残念、次回に期待しましょう。

最後は湯本の美味しい湯葉のレストラン 「直吉」 へ。
アツアツで湯葉と卵のバランスが素晴らしい 「湯葉丼」と、大きめの冷奴で〆です。

温泉町ってもっと遅くまで賑わっていると思ったけど、何と夕方6時にはシャッター通りです、お店が早く閉まるので、お目当ての温泉饅頭も買えず残念。

間違え続きのついでに、最後は平塚に行く予定が圏央道に入り、あ^^^^^どうなっているの??でも間違っても何時かは到着できるし時間もたっぷりとあるから。

事故もないし、のんびりと走るのもまた良いです、それに事故が無いだけに嬉しい。
次回も運転よろしくお願いしま^^^^^^す。 運転お疲れ様、ありがとうございました。
posted by ほがらかさん at 21:45 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2018年10月01日Mon

10/01 台風一過、横浜美術館モネ展に

今朝の大型台風24号が過ぎ去り、大好きな季節、秋を存分に楽しませて欲しいわねえ、だって天高く馬肥ゆるの秋ですもの。
でもね、ほがらかさんの場合には何時でも何でも美味しいから季節にはこだわらないのですけど、やっぱり気候ですよね。
夜空を見上げれば泣いているように見える月、 今年は残念ながら 「中秋の名月」 は見れませんでしたが翌日には本当に大きく綺麗な月で、感傷的な乙女チック気分でした。

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ポーラ美術館HPより
横浜美術館の 「モネ展」 もしっかり鑑賞し、わが家に飾りたい絵画一点見つけました。 
ポーラ美術館の《ヴァランジュヴィルの風景》(1882年)です。ノルマンディー地方のヴァランジュヴィルから海を臨む景色を描いています。

ま^^^宝くじが当たっても買えない金額ですが・・・
 
第1章は、色彩と筆触
第2章は、形のないものへの眼差し―光り、大気、水
第3章は、現代作家のみのコーナーで「モネへのオマージュ」
第4章は、モネの「睡蓮」が拡がる空間です

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記念撮影スポット
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チケット売り場は長蛇の列
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休憩所のビデオ放映
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ミュージアムショップ

今月は、
  • 六本木・・・サントリー美術館の醍醐寺展、国立新美術館のボナール展、
  • 上野・・・・東京都美術館のレオナルド藤田展や、国立西洋美術館、国立博物館等、
芸術の秋です忙しく回らねば見過ごしそうです。 忙しい一日が待っています。
時間があれば恩賜動物園のシャンシャンにもお目に掛かりたい。
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2018年08月14日Tue

08/13 お盆休みの美術館巡り

世間はお盆休み、東京も少しゆったりしているかと思い、美術館巡りに、行く所は満員御礼、

自宅を8時30分出発、バスと電車で最初に向かったのは六本木、国立新美術館 ルーヴル美術館展「肖像芸術ー人は人をどう表現していきたか」入場時間は40分待ち。

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入場して最初に目に入ったのはエジプトから出土したマスク、思わすクレオパトラを思い出しました。
彼女のマスクではありませんが、往々にしてエジプトではこんな顔をしていたのかな^^^と。

2018美術館巡り21.jpg何故それを思い出したか?? って言いますと、今から25年前ぐらい前、朝日新聞の日曜版の連載小説で2年半、
週一度の連載小説 宮尾登美子の小説 「クレオパトラ」

わくわくしながら日曜日が待ち遠しかった事を思い出しました。 週一度1ページ位割かれた文章が斬新で、その次を想像しながらワクワクして待っていました。 

小説家って素晴らしい時代考証家でもあるのですねえ。
一番最初に見た挿入画がマスクに似ていたので驚きましたわ。余談ですが、華やかで豪華絢爛な生活の半面、自国を守る苦労が絶えず、

2018美術館巡り19.jpgしかし、女であり続けたいと願う、クレオパトラ。美しいが故に成功し、美しいが故に波乱な生涯であったのでは。

太陽王ルイ14世を始めとする歴代のフランス国王、そして、ルイ16世の王妃マリーアントワネットなど、歴史を彩った時の権力者たちの肖像が一堂に会します。

諸処で見る顔とだいたい同じって事は、やっぱりこんな顔だったのですねえ。

目を引いたのが、フランス皇帝として名を馳せたナポレオンのブース。

2018美術館巡り18.jpgパンフレットの巻頭を飾っている将軍時代の肖像、
豪華絢爛な戴冠式の時に身に着けていた衣装(肖像と彫刻)、
追放先での孤独な最期(デスマスク)
と激動の人生を5点の作品でたどります。

27年ぶりに来日したルーヴルが誇る肖像画の至宝《美しきナーニ》、
2018美術館巡り22.jpgルーヴル美術館が所蔵する数々のルネサンスの肖像画のなかでも、最高傑作の一つとして名高い作品です。

モナ・リザと同じ16世紀に描かれ、「ヴェネツィアのモナ・リザ」ともいわれているそうです。

最後に動植物を組み合わせて顔を描く、アルチンボルドの『四季』から春と秋が展示されていました。

ミュージアムショップには、鎌倉紅谷や虎屋のコラボ・スイーツをはじめ、オリジナルマグカップ(2,160円)、《美しきナーニ》になれる扇子(2,620円)など、フランスらしいエスプリの効いた数々の限定グッズが数多く販売されていました。

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鎌倉紅谷の看板商品「クルミッ子」が名前とイラストを変えて開催記念グッズ「ルーヴルッ子」に、お土産(5個入り 810円)です。
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数量限定販売で1人3個までですが、午前中には売り切れる人気だそうです。

会場を出ると写真スポット、ルーヴルの顔の一部になれます(^∇^)、
その横には入場待ちの長蛇の列が・・・


サントリー美術館「琉球 美の宝庫」展のポスターを見て、やっぱりここも見逃せないっと思った。

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国宝の王冠が見れるって、いそいそと美術館の入口で 8月22日から9月2日まで展示の事を知り、えっと思いましたがここまで来て帰るわけにも行かず鑑賞、

2018美術館巡り9.jpg沖縄の服飾??やはり綿でも透けて見えるので着ても本当は涼しいのではないかと思いました。

紅型の赤、やっぱり南国の風情です。 国宝の王冠が見れなかったのが残念。


雲行きの怪しい空を見ながら急ぎ足で、六本木から上野の東京国立博物館 特別展「縄文―1万年の美の鼓動」へ。
・・・・・だって、雷ゴロゴロですよそれに森の中ですから落ちたら危ない、

昔は木の下で雨宿り何て言いましたが今は木の下は危ないらしく4メーター以上離れる事が良いらしい、また高いところに雷は落ちるらしいから・・・・・なので私は身長は低いので一緒に歩くほがらかおじさんが被害??

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日本の原点、縄文時代の土器や土偶の、国宝6点を全て見る事が出来た貴重な展示で、バランスよく老若男女入交り、特にお子様が多く、説明のカセットを首からぶら下げちゃんと聞いていますね。
《火焔型土器》
《縄文のビーナス》
《縄文の女神》
《中空土偶》
《仮面の女神》
《合掌土偶》

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縄文時代の出土品、沢山の文化財、こんなにあったのね^^と感嘆詞です。

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鑑賞も終わり、雨の降らないうちに自宅へと博物館を出るとあれれっ!!雨なの??
かなり路面がぬれているわ、とにかく駅に急ぐ。

直ぐに東海道線に間に合い、電車の中ではぐったり、眠ったようで駅に着くと雨、バスの中でもやきもき・・・・・だって雷ですから・。
素晴らしかった美術館の余韻に浸ることなくせっせと登り坂、山の天辺は涼しいけど辛い、雨に濡れながらも一目散に自宅へ、やれやれでした。

2018美術館巡り20.jpgところがどっこい、お隣さんの話では、家の傍の電柱に雷が落ち、その音は強烈な音だったそうです。

近所では停電もあり、テレビや電話、冷蔵庫、給湯器などの故障や破損の多大な被害を被っています。(写真:ウェザーニュースより

我が家も、エアコン1台と浴室乾燥暖房機がやられました。電源が入りません(╥_╥)
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2018年05月14日Mon

05/12 築地半値市と上野美術館巡り(上野編)

築地場外市場半値市散策の後は、二人で気分治しに上野の森に。

世界遺産 「国立西洋美術館」 の「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」に。

2018上野美術館巡り1.jpgベラスケスの作品7点を軸に、同時代の著名な画家の作品群や、彼らに深い影響を与えた17世紀絵画の傑作など61点を含む70点(うち9点は資料)を展示しています。

ベラスケスは、日本では関ヶ原の合戦の頃に生誕し、宮廷画家としてフェリペ4世のお抱え画家で人生の殆どを宮廷の中で過ごしたとか。

見上げるキャンバスは壁の様で、驚くばかり。

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国立西洋美術館
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ミュージアム・ショップ
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ベラスケス《王太子バルタサール・カルロス騎馬像》

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ムリーリョ《小鳥のいる聖家族》
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ベラスケス《狩猟服姿のフェリペ4世》《東方三博士の礼拝》
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ルーベンス《聖アンナのいる聖家族》

スペインで見た絵もあるかと思ったが初めて見にするものばかりで大作のキャンバスに驚きです。

マドリードにあるプラド美術館は、スペイン王室の収集品を核に1819年に開設された、世界屈指の美の殿堂です。


「プラド美術館展」の後は、可愛いパンダの 「しゃんしゃん」 に会いに、上野恩賜動物園に、
GW中は、観覧整理券ではなく、事前申し込みの抽選制のため、当選した人のみ観覧ができましたが、

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「しゃんしゃん」の起きてる確率が、午前中より午後一番のほうが高い、と踏んだのだけど、
・・・・残念ながら本日の観覧整理券はおしまい、またの機会に。


気を取り直して、東京都美術館の 「プーシキン美術館展──旅するフランス風景画」に。
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風景画を中心にして、フランスの17世紀からバルビゾン派、印象派、ポスト印象派、フォーヴィズムなど、満遍なく作品が揃い、充実した展覧会です。

日本初公開のクロード・モネ《草上の昼食》、マネの《草上の昼食》に刺激を受けた、若きモネの挑戦作品、

この絵の傘を20年以上前にワシントンで買いましたが、柄は剥げて使うにはちょっと恥ずかしい、師匠殿がペンキを塗って使いなさいって。

ほかにもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーらの作品が集います。

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東京都美術館
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ミュージアム・ショップ
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モネ/ルソーのキャンバス画
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ルノワールの画集をみる

ルソーの好きな絵は無かったのですが、オーストラリアで 「異国風景 − 原始林の猿」 の素晴らしいドレープ付カーテンが売られていた。

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日本初公開のモネ《草上の昼食》
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ルノワール《庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰》
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ゴーガン《マタモエ、孔雀のいる風景》
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モネ《白い睡蓮》
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セザンヌ《サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め》
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ルソー《馬を襲うジャガー》

最期は、東京国立博物館 平成館特別展「名作誕生−つながる日本美術」

2018上野美術館巡り12.jpg先週のテレビ番組 「ぶらぶら美術館」 で紹介されていた、

国宝の 元興寺《薬師観音像》 大倉集古館《普賢菩薩騎象像》東博《聖徳太子絵伝》 京博 雪舟の《天橋立図》や、
『伊勢物語』『源氏物語』を題材にした屏風・蒔絵など、数多くの国宝・重要文化財含む約130点が展示されています。

古典から近代洋画まで、日本美術史上に残る数々の名作が「どんなつながりで誕生したのか」、
名作の数々を「つながり」という視点にスポットを当てた構成は、日本美術の連綿と続く歴史を、あたらめて認識させてくれます。

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東京国立博物館 平成館
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ミュージアム・ショップ
  • 古代から中世へ、人々の祈りがつないだ仏教美術の名作
  • 雪舟、宗達、若冲ら、過去の作品に学んで生まれた巨匠の名作
  • 伊勢物語や源氏物語といった古典文学がどのように芸術作品に取り入れられたのか
  • 山水や花鳥、人物など、さまざまなモチーフやイメージでつながる
若冲の重要文化財《仙人掌(サボテン)群鶏図襖》は、過去に描いた自己作品《雪梅雄鶏図》と構図が似ており、
水墨画《鶏図押絵貼屏風》で描かれた、Cの字を描き尾が高く伸びた鶏の形を取り入れるなど、大胆なデフォルメを加えた作品だそうです。

『源氏物語』からも、梅とウグイスを表す「初音」などをモチーフにした国宝《初音蒔絵櫛箱》を展示、

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大倉集古館《普賢菩薩騎象像》国宝
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徳川美術館 幸阿弥《初音蒔絵櫛箱》国宝
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東博《扇面法華経冊子》国宝
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細見美術館 伊藤若冲《鶏図押絵貼屏風》
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大阪・西福寺 伊藤若冲《仙人掌群鶏図襖》


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東博《洛中洛外図屏風》国宝
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京博 雪舟《天橋立図》国宝2018上野美術館巡り33.jpg
彦根城博物館《風俗図屛風(彦根屛風)》国宝

それぞれに、過去の作品とのつながりから生み出した名作を堪能できます。
ただ、古典、雪舟、長谷川等伯、俵谷宗達、伊藤若冲 歴史を勉強しなくては理解できません。

本館常設展「日本美術のあけぼの―縄文・弥生・古墳」で、縄文時代から古墳時代まで、時代を追って展示する「日本美術の流れ」をお勉強。

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東京国立博物館 本館
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埴輪 踊る人々(古墳)
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土器(縄文中期)、銅鐸(弥生)、埴輪 挂甲の武人(古墳)
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遮光器土偶(縄文晩期)

今日はどの美術館、博物館でも足が悲鳴を上げるほど歩き見聞を広げてきました。

一日の歩数は20,000歩近い、お疲れ様。

《 築地編 に戻る 》
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2017年11月09日Thu

11/07 4人組ゴッホ展・運慶展・怖い絵展に

芸術の秋、上野の森に一日たっぷりと有名な絵と仏像に感激。

仲良し4人組(一人は紅葉狩り、一人は糖尿病検査入院) 二人だけであーーでもない、こうーでもないと、講釈を付けながら素晴らしい絵画に見聞を広げてきました。

2017ゴッホ展.jpg上野駅に一番近いところから攻めようって、 東京都美術館 「ゴッホ展」に。
色彩の素晴らしいゴッホの自画像は今回は展示されていなかった、でも初めて見るとても可愛いくて明るいキャンバス一杯に植物の絵
「アニエールの公園」 ミュージアムショップではハガキも売っていなかった。 ゴッホもこんな穏やかな時期もあったのですねえ。今回の展示で私は一番好きでした。
版権で問題でもあるのでしょうか?? 残念。

黄金色に染まった収穫前の麦畑、これも好きです。

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アニエールの公園(個人蔵)
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麦畑(デ・ブール財団蔵)
(画像:Wikipedia「ゴッホの作品一覧」より)

浮世絵にあこがれ、日本にあこがれもう少し長生きしていたらきっと希望も叶っただろうと思います。
情熱の画家ゴッホ、生存中は一枚も絵が売れなかった画家として有名ですが親交のあった日本人画家との手紙の交換や弟テオと一緒に眠るお墓等寂しい感じもしますが展示されていました。

ほがらかさんの後ろで見学されていた父娘さんと思われる連れの会話がおかしくてしばし、耳を傾けました。

娘さん 「お父さんすごいねえゴッホは・・・」
お父さん 「よくこんなに持っていたねえ、高かっただろうに・・・・・」
娘さん 「お父さん違うのよ、これは海外から持ってきてここに展示してあるのよ」

お父さん 「ふーん、そうか・・・この絵は高いのだよ^^^良く持っていたねえ」
娘さん 「さっきから違うって言っているでしょう??これは展覧会なのよ」
お父さん 「どこから来たんだこの絵は??」

延々とこの会話で介護している娘さんはたいへんだわね^^と思いました。 でも何れは私達もこのようになるのかな^^^^^^

2017上野パンダ.jpg2時間ぐらいしっかり見学し、少し小腹がすいたのでおにぎりとお茶どこでも手軽に食べられていいです。

恩賜上野動物園でシャンシャンのパパにお目通り、広場でゆっくりと笹を食べているのは本当に可愛い、コロコロしていた。
来月のシャンシャンのデビューはどんなに混むか想像するだけで見に来るのは無理。

さ^^気合を入れて 国立博物館平成館の「運慶展」に。

2017運慶展3.jpg 2017運慶展.jpg

何と!!遠くからも見える人混み、最後列は50分待ち、かんかんに照りつける太陽の元ではずっと立っていられない。
会場に入ってもまじかで見る事は非常に難しい、背の低いことを良いことに腰かがみで人の間から見物、これは良いわ^^^^^

2017運慶展2.jpg国宝の数々素晴らしい作品が鈍い光を放ち、見るものを圧倒される。
父廉慶から手ほどきを受け、次の世代息子湛慶に引き継ぐ。

特に気を引いたのは、二体の 無著菩薩と世親菩薩(画像:興福寺HPより)、本などでは見たことがあるが実際に見た時は生き菩薩様を見ているようで神々しかった。
無の境地で遠くを眺めている・・・・そんな境地を生きてみたい。
皆さんは手を合わせていらっしゃいました。

2017皇室の彩展2.jpg隣りの東京芸術大学美術館の 「皇室の彩展」に。
殆どの作品が宮内庁の所有、 10点は芸術大学所有です。

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圧巻だったのは横山大観の「日出処日本」(宮内庁所蔵)、富士と日の出 日本画の美しさと滑らかさに圧倒された。

彫金、ブロンズ像、日本画、木彫り、蒔絵、螺鈿、瀧村の織物、全てが日本最高の名士の作品で目の保養が出来ました。

最後は、上野の森美術館で 「怖い絵展」を。
どんな怖い絵??と思いましたが絵画そのものは残酷ではありません。

2017怖い絵展.jpgその説明書きを読んだ方が怖いし、これを読んで初めて絵の成り行きが解ります。

@オデュッセウスに杯を差し出すキルケー
Aスザンナと長老たち
Bメデューズ号の筏
Cレデイ・ジェーン・グレーの処刑
Dオデュッセウスとセイレーン

切り裂きジャックの寝室、レデイ・ジェーン・グレーの処刑、眠りとエロス、オデッセウスとセイレーン等等、絵の前に立っているとなるほどと実感です。

順を追って見れば物語化していく展示の仕方は恐さを感じさせない、怖いものが大嫌いな私でも目を覆うことはありませんでした。

2017怖い絵展2.jpgここでも50分以上並ぶほどの人気で、会場内は特に若い女性が多く驚きました。

出口では7,8名のクルーで、NHKの取材班が待っていました。 怖い絵の感想をランダムに若い女性をターゲットに取材して居ました。
ヤッパリ見ていると綺麗な??感じの良い子が選ばれていましたわ。

2017怖い絵展3.jpgNHK  「すみません、ちょっと感想を聞かせて頂けませんか??」
女性 「構いませんが・・・・変に撮らないで下さいよ」 
5分ぐらいカメラが回っていました、4組ぐらいでしたが何時か番組かニュースになるのでしょう??
お礼にNHKのマークの入ったボールペンを差し上げていました。

たっぷりと芸術の秋を堪能し、また上野も紅葉が始まり一石二鳥。

2017上野紅葉1.jpg 2017上野紅葉2.jpg

休むことなく、足は棒のようでした、かくかくと歩く姿はちょっとヘンテコ、でも欲張って全部見た満足感でいっぱい、知識も広がりました。

最後の〆はやっぱり冷た^^^い冷え冷えのビールとイタリアンで乾杯、二人で今日の一番の絵はどれ??等いっぱしの芸術談議。
嬉しいことに素晴らしい作品を鑑賞でき、今日も感謝、感謝、幸せな一日で有難いことでした。
posted by ほがらかさん at 07:42 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2016年10月01日Sat

10/01 4人組国立新美術館ダリ展・ヴェネツィア展へ

夏最後に4人組勢揃い!!

2016ミッドタウン1.jpg国立新美術館の「ダリ展」「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展」の二展示をゆっくりと巡りました。

美術館に行く東京ミッドタウンの通路は芸術の秋にふさわしく、いろいろなオブジェが展示され、コンシュルジュの素敵なお嬢様が案内してくれます。

2016ミッドタウン3.jpg 2016ミッドタウン2.jpg

2016ミッドタウン4.jpg丸い石のオブジェは大理石でできています、
地球の内部を模してあるそうな・・・・・・・・蟻地獄のようでなかなか起き上がれません。

全員で集まれるのは本当に久しぶり楽しい時間でした。
約10時間しゃべりっぱなし、よく疲れないものだと感心です、 静かに話すのは美術館の中だけです。

2016国立新美術館秋1.jpg最初はダリ展、スペインの奇抜な巻きひげのオジサマですが、第二世界大戦時代はアメリカに亡命していたとか・・・・・・ガラ・サルバドール・ダリ で奥様がマネージャー兼財務をすべて任され共有としてダリ氏は世界の巨匠になったのですねえ、彼の宝石のデザインは斬新で驚くようなデザインだったらしい。

ウキぺデイアによればフルネームはとっても長ーーーーいです、カタルーニャ語でサルバドー・ドメネク・ファリプ・ジャシン・ダリ・イ・ドメネク。
「天才」と自称して憚らず、数々の奇行や逸話が知られています。

生前に交流のあった有名な画家、画商、展示されている絵の中でもそれぞれに影響を受けたり、与えたり趣があると感じました。  でもね、独断と偏見ですよ^^^^^^
例えば、平山郁夫さんの砂漠の描き方、シルクスクリーンなどで有名なアンデイ・ウオホールさんも描き方など参考になったのかもね。
実際に鑑賞しないと分からないので良いお勉強になりました。

2016国立新美術館秋2.jpgヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展。
大きな絵が多い、それにやっぱり宗教絵画は難しい、だって、カソリックでないし、大体無宗教ですから、何となく??分かったような絵でした。
きっと小さい時から、その環境にいないとね^^^^また家族でその話をしながらお祈りもしなくっては無理だわ。

2016恵比寿ガーデンプレイス.jpgティツィアーノの受胎告知、大きな額でかなり遠くからでないと全体画は見えない、 でもねえ暗いので詳しく見ようと思えば絵の前に行かなくては把握できません。

最期はやっぱり恵比寿ガーデンプレイスで美味しいビールで健康を感謝し 「か・ん・ぱ^^^^^^^い」
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2016年07月15日Fri

07/15 仲良し4人組メアリー・カサット展へ

久しぶりに美術館へ・・・・

大雨の中仲良し4人組、今日も一人参加無理でしたが、横浜美術館のメアリー・カサット展で、印象時代の女性の絵画を楽しんできました。

2016メアリー・カサット展4.jpg 2016メアリー・カサット展5.jpg

特に影響を受けたドガ、どことなく描き方が似ている場面もあり、女性嫌いで通っていたドガはメアリーはお気に入りだった模様。
また日本の浮世絵にも感激したようです。

2016メアリー・カサット展1.jpg文献によれば、
メアリー・カサットは、ピッツバーグ郊外の裕福な家庭に生まれました。
6歳から11歳まで、次兄の病気療養のため、家族とともにフランスやドイツに長期滞在し、ヨーロッパの文化や芸術を吸収した。

画家を目指して16歳でペンシルヴェニア美術アカデミーに入学しましたが、本格的に絵画の勉強をするため、父親の反対を押し切って21歳のときにパリに渡ります。

アカデミズムの画家シャルル・シャプランやトマ・クチュールらの教えを受け、ピッツバーグ司教からパルマのコレッジオの作品の模写をする仕事を依頼されて再渡欧。
イタリア、スペインに滞在してルネサンスや17世紀の巨匠たちの作品を模写して研鑽を積みました。

この時期にサロン出品を目指して制作された作品には、確かなデッサン力に加え、強い明暗のコントラスト、闊達な筆づかいなど、スペインやイタリアの
巨匠たちから学んだ成果を見ることができます。

2016メアリー・カサット展3.jpg軽やかな筆づかいと明るい色彩で身近な女性たちの日常を描き、独自の画風を確立しました。
特に温かい眼差しで捉えた母子の姿は多くの共感を呼び、「母子像の画家」と呼ばれるようになりました。

また、刺繍するメアリー・エリソンは今にも刺繍が終わり、糸を切り、あたかも 「できたわよ^^^」 て披露しそうです。 
蜘蛛の糸の様に細い一本の糸のたどり方、つむぐ指先、さすが巨匠ともなれば鋭い観察力ですね。

画家の母ロバートカサット夫人の肖像画は、頬に指をあてて、何かに思いをはせる姿、年取ってあの姿を想像すると楽しいですねえ。

小さくてお嬢ちゃまチックな青い服を着た少年、ロングヘアーでこんなにも可愛い男の子もいるのねえ、絵の中から抜き出し抱きしめたいぐらい可愛い。

2016メアリー・カサット展2.jpg一日のんびりと語り合い、こつこつクラブでも定番、昼のランチ時とは違った大人の雰囲気、勤務帰りの人たちに紛れて、大声でなくては聞こえない
夜のアリババで生ビールを・・・この日はFM横浜のインタビューがあるとかで、それに基本的にはここはキリンのビヤホールです。
どのテーブルにも試飲ビールが振舞われた。
私たちもインタービューをうけ 「ご一緒にドラの音とともに・・・乾杯」 をし、最後は 「おじさまの飲み会」?? で終しまいに。
posted by ほがらかさん at 21:15 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2016年05月25日Wed

05/25 若冲展(3)&ブータン展

若冲展最終日にまた上野に。
なんだか驚きました、だって毎日数時間待ちで入場していた東京都美術館、今日はすんなり入れました。
かなり時間を費やしゆっくりと鑑賞、美術館員に聞くと、 「あっけにとられています」 だって、あまりの入場者数が少ないので・・・でも熱い外で案内のマイクでお気の毒でしたが、曇り空で炎天下では無く皆が助かったようですわ。

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東京都美術館
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日傘の貸し出しも

宮内庁からお借りしている動植綵絵は一か月間のみとの契約だったそうです、だから期間も信じられない位短かった。
ライトが一番よくないそうです、それだけ絵画に掛かる負担が大きいそうです。
次回は何時かしら??だって今回は生誕300年記念でしたから、次は・・・・・もうこの世にいないわね。
20年ぐらい前に国立博物館で若冲展示があったそうです。
先人にしては長寿、85歳まで精力的に絵を描き、大火ですべてを失った終盤は墨絵です、この濃淡がすばらしい。
ユーモアがあって、ロマンがあって、観客を飽きさせない不思議な絵画でした。

並んで暑かったでしょうって、どうぞ飲んでくださいと水飲みも入り口できちんと職員さんが手渡してくださる事が嬉しいわねえ、 でもね、変なおじさん輩は 「うわ! 温い、まずいい」 て、言いながら飲んでいる。
黙って飲みなさい、飲めるだけありがたいと思いなさいって。 感謝もないわ、本当に良識がないわねえ。

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公園内の正岡子規記念球場
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公園内で路上ライブ公演中

帰り際嬉しいことに、5月21日から始まったばかりの国民の97%が 「幸せ」 を感じている 「ブータン展」 で 上野の森美術館へ。

私も不平不満はまったく無く幸せ、感謝、感謝の毎日なのですが・・・・・・世界で認められている幸せの国に見聞を広げて、もっと幸せ!!になってきました。

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上野の森美術館ブータン展
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ブータンの民族お面

ヒマラヤ山脈の南に位置するブータン王国は九州より少し大きな国土です、チベット仏教を基に敬虔な仏教国で説明によればどの家にも仏壇の間が一部屋あるそうです。
2011年には国王夫妻が国賓として来日されたのも記憶に新しい。 国会での演説やお二人の笑顔は素敵でした。

2016ブータン展5.jpg今年2月には待望の第一子皇太子誕生、笑顔の素敵なご家族の写真集もありました。
90%が自給農業、酪農で経済は豊かではないが、織物等も素晴らしい物産でした。 第一正装は日本の着物とよく似ていますが着方が違います。
着物は歩くのも気になりますが、ブータンの服はもっと活動的。

なぜか幸せ度は100%きっと心が豊かなのでしょう。

ちょっとブータンの衣装でパチリ。
posted by ほがらかさん at 07:04 | Comment(2) | .レジャー 美術館

2016年05月12日Thu

05/12 若冲展(2)

連休も明け、浮き浮きした気持ちもしっかり普段の生活に逆戻り。
10日は若冲の絵の入れ替えがあったので長女を誘って2度目の鑑賞です。

ところが9時30頃には長蛇の列、入場するまで2時間30分、入場制限がかかると障害者は優先的に少し早く入場できるらしいが係員はあまり詳しい人でなかったようです。
1時間40分待ちました。

さあって・・・・・どこから見てよいか、とりあえず鑑賞者が少ない絵から回り、最後は プライスコレクションの「鳥獣花木図屏風」 で 30分以上時間をかけました。

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色がいいですねえ、こんな絵の具が300年前からあったのでしょうか?? きっと高価な絵の具だったのでしょう。
この時代でも色が褪せていなくて当時のままのような輝きです。

空想なのか現実なのか分からない、でもねえ、お手本の絵が長^^^く展示してあり、よく見ると鳥は、烏骨鶏、鳳凰、鶴、鳩、キジ、ほろほろ鳥までありとあらゆる種類が描かれて、若冲の心の中の鳥は、羽一つ、烏帽子一つ、目一つ、舌一つが、本当に細かく観察され、まるで今にも舞い上がりそうな構図・・・・何度見ても飽きないわ。

2016若冲展9.jpg虎も良いし、象も良いし、特に目を引いたのは、しおれて朽ちていく蓮の花、まるで私たちそのものでしたわ。でもよく見るとその絵の中には次世代の花の茎、その回りにも芽を吹いたばかりの若芽が描いてある、輪廻転生でしょうか憎いですね。

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ミュージアムショップでも長蛇の列、買うのも難儀でした、買ったのは象の絵がついた一合瓶の日本酒、空いたら一輪挿しに変身です。

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ランチは芸大の 「学食」 おいしかったですねえ、それに学生には量もありお得、 カツカレー定食、アジフライ定食両方で900円です。 お助けマンですね。
超混雑している中で一人、ポツンと食べている男子学生、 ちょっと良い感じでした。

見ていると、いただきますって手を合わせて食べていました、そして、時々、「うんうん、美味しい」って言いながら本当においしそうにもくもくと食べている姿に感激です。
親御さんが見ていたらきっと、 おなか一杯食べなさいねって声をかけたでしょう。
赤の他人の私も、何か買って食べさせたいと思ったわ。 孫と一緒ですね。
posted by ほがらかさん at 13:17 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2016年04月29日Fri

04/29 ルノワール展 in 国立新美術館

印象派の巨匠、ルノワールの絵画展に六本木「国立新美術館」まで。

テレビや新聞でかなり宣伝していたオルセー美術館、オランジュリー美術館所有の100点以上にも及ぶ絵画、楽しみにしていたので初日にいそいそと。
初日にしては意外とゆっくり鑑賞できました。

オルセー美術館は駅舎を改造して作られているだけに初めて訪れた時は余りの大きさにビックリポンでした。
国立新美術館もガラス張りで開放感もあり、大きな広々とした美術館で気分もゆったりできます。

IMニュース 「ルノワール展」内覧会ビデオ
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国立新美術館
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ルノワール展
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ロビーホール
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開場を待つ人々の列

ヤッパリ優しくて余り主張しない画題が良いですねえ、息子さん達のピエール、ジャン、クロードや奥様の肖像画、身近にある生活。
今回は田舎のダンス、都会のダンスが45年ぶりに同時に鑑賞でき、出来たら3部作も見たいのは贅沢でしょうか??
もう一つの「ブージヴァルのダンス」 はボストン美術館所有です。

でもね、我家の階段には 20年以上前にフランスで買って頂いたブージヴァルのダンスがほぼ同じサイズで有ります・・・・ 勿論本物ではありませ^^^^^ん。

《田舎のダンス》《ブージヴァルのダンス》《舟遊びをする人々の昼食》の子犬を抱えた乙女は、のちにルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴです。

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ブージヴァルのダンス》と《ルグラン嬢の肖像
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舟遊びをする人々の昼食》の絵柄の傘

長さのある絵を何処に掛けると一番良いかな^^って思って下さったのかしら?? いろいろ考えると想像が膨らみ楽しいです。
玄関にはウインザー城の春の風景画、やっと咲き始めた野花が如何にもいじらしく可愛らしい草原の花畑だったそうです。
この絵も頂いたのですがロシア系の若い画家さんがウインザー城の近くで描いている場所で一時間じっくり鑑賞し、描き方が気に入りすぐ買ったそうです。
両方とも大好きな絵で、何時までも見飽きることなく、場所を変える事等は考えられない位ピッタリの場所で楽しませてくれている。
プレゼントして下さった40年来の仲良し奥様はルノワールや風景画が大好きで、ご自宅にも相当数の絵があり、お邪魔??する時は絵の鑑賞や講釈も。

《都会のダンス》で楽しそうに踊っている乙女シュザンヌは後に画家になり、ユトリロの母と成った人です。
世間では画家の家には画家が育ち、音楽家の家には音楽家が育つって聞きますが本当なのですねえ。
ユトリロの絵も好きです。

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日本初公開、印象派時代の最高傑作《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》(写真:公式HPより)
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45年ぶりに揃って来日《田舎のダンス》&《都会のダンス》
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オランジュリー美術館《ピアノの前のイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル》(右)の夢の競演
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オルセー美術館のルノワール円熟期の代表作《ピアノを弾く少女たち》(左)と

初来日の 「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 大きな絵でその当時のカフェや庶民が楽しそうにダンスに講じる姿が生き生きと描かれている。
19世紀にはこんな服装だったのですねえ、映画制作の時代考証にも役立ちますね。
都会のダンスの夜会服の白、タックやひだまでが 「どうしてこんなに描けるの??」 どの絵も白がとても綺麗ですねえ。
私は、絵を鑑賞するのは大好きですが、情けないぐらい絵心はまったくありません。

ルノワールのアトリエ等も写真で有りました。
キャンバスや画材等も、以外に小さいパレットや細い筆、だって、晩年はリュウマチに侵され、体中に痛みが有ったのでしょう。 お気の毒です。

出口にはありとあらゆるルノワールに関する製品が所狭しと並んでいますが、100年以上たっても色が変わらないって超有名な絵のコピーのフレスコ画が有りました。
優しく、癒される絵に囲まれて生活したいで^^^^す。 え、え!! それでは食べていけないよって??確かに・・・・・・ごもっともです。
posted by ほがらかさん at 10:18 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2016年04月23日Sat

04/23 若冲展・黄金のアフガニスタン展と上野動物園

生誕300年記念 若冲展」(東京都美術館)に興奮冷めやらぬ思い、気持ちがぱ^^^^^と明るくなってルンルンでした。
散策ルートをグーグルマップでご覧になれます

2016若冲展1.jpgテレビや写真などでは良く見る伊藤若冲、実物を見るのは初めてですが生涯独身を貫き、菜食で僧侶のような暮らしぶりだったという若冲。

何処かの文献に最近は若冲の事を 「わ・か・お・き」って、呼ぶ人が少なくなったと書いてありました。

生誕300年を記念して初期から晩年までの代表作、若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」 や 「動植綵絵」 が東京で一堂に会すのは初めてとか。

IMニュース 「生誕300年記念 若冲展」内覧会ビデオ
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東京都美術館
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入場に長蛇の列
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釈迦三尊像
(写真:以下公式HPより)
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83年振りに発見 孔雀鳳凰図

近年、多くの人に愛される若冲、テレビでは嵐の大野君が実物を目の前にゆっくり見ながら解説までするなんて・・・・羨ましい限りでした。
何で彼が??と思ったのですが大野君は絵画に精通し、ご自分でも絵を描くのだそうです。 そんな才能に恵まれているなんて知りませんでした。

当日の朝の日経新聞はそれに関する記事や広告も沢山ありましたねえ、 驚きながら早朝にワクワクしながら上野まで。

9時半オープンすごい人混み、40分後に入場できましたが前に進みません、展示場から進み始めでもイヤーホーンをしている見学者は全然動きません、説明と絵を交互にじっくりと鑑賞されているのでしょう。

でもねえ、館員が他の方にお譲りして前の方は後退してくださいってマイクで放送しても動かない、空いているところから観ていくのが上手な方法ですわ。

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虎図と百犬図
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動植綵絵
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鳥獣花木図屏風

アメリカの、若冲収集家プライス夫妻の秘蔵品も展示されていました。 3.11の後に被災された方達に是非見てもらいたい、これが日本での最後の展示と考えたそうです。
とにかく日本の被災地で美しい絵、楽しい絵を観て元気になって貰いたい一心で最後の展示を考えたそうです。

見事でした、私の前を歩いていた方が 「福島と仙台に新幹線で見に行ったわ」 等と話されているのを聞きましたが、相当の若冲ファンなのですねえ、アメリカの収集家プライス氏の好意でプライス夫妻によって若冲が甦らされたと言っても過言では無いと文章で読み、納得。
  • 晩年世話になった京都相国寺に残された墨絵、や《釈迦三尊像》
  • 鹿苑寺(金閣寺)や 慈照寺(銀閣寺) の襖画
  • 宮内庁所有の 動植綵絵 《老松白鳳図》、 《南天雄鶏図》、 《群鶏図》 など30幅
  • 岡田美術館 83年振りに発見 《孔雀鳳凰図》
  • MIHO MUSEUM所有 《象と鯨図屏風》
  • プライス夫妻コレクション 《鳥獣花木図屏風》
5月10日には展覧絵の入れ替えが有るそうです、どんな絵??かしら、どきどきで、その日は早朝から上野に馳せ参じましょう。



2016上野動物園1.jpgお昼の定番お結びランチを食べながら上野動物園も散策、広い園内をぐるっと一回り、最後はパンダ舎で出口でしたが、運よくパンダは美味しそうに竹のこ、食べ終わったら若竹を美味しそうに皮をむいて食べていましたわ。

動作が可愛く本当に人間が座って美味しそうに食べる仕草と同じです。  やっぱり癒されますわ、

東園 ジャイアントパンダ舎
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上野動物園臨時門(旧正門)
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園内は幼稚園児で一杯
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食事中のパンダ
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筍が美味しそう

メインの「東園」には、「ジャイアントパンダ舎」をはじめ「ゴリラ・トラの住む森」「ゾウのすむ森」「クマたちの丘」「ホッキョクグマとアザラシの海」を展示。スマトラトラやニシローランドゴリラといった希少動物の飼育でも有名です。

ジャイアントパンダ、オカピ、コビトカバと世界三大珍獣が飼育されています。

ゾウのすむ森・クマたちの丘・ホッキョクグマの海
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訓練中のインドゾウ
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サルのいない?サル山
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ツキノワグマ
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ホッキョクグマ

外国人も溢れていましたが何とも子供たちの多いこと、幼稚園の遠足、東北地方の中学の修学旅行、瞬発力がある子供達には驚かされ、あれ??って思っているともう柵に登ったり、身軽ですわ。

ゴリラ・トラのすむ森
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昼寝中のインドライオン
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スマトラトラ
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ニシローランドゴリラ
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シロテテナガザル

何十年前に子連れで見物に行ったときにはもっとたくさん動物もいたようですがねえ・・・・・ 広いのでもう少し動物がいてもおじゃまではないかも。

猛禽舎
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お昼のお弁当
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ダルマワシ
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フクロウ
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シロフクロウ

不忍池北側にある「西園」では、小型の動物を展示する「小獣館」、両生爬虫類館、国内唯一の「アイアイのすむ森」、「キリン・カバエリア」が見られます。

東園と西園の300mを約1分半で結ぶ日本初のモノレールが走り、動物が描かれた可愛らしい外観が人気です。
西園で今一番注目を集めているのが、ハシビロコウです。パンダと同じぐらいの人気があるのだとか!

西園 アフリカの動物
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日本初のモノレール
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フラミンゴ
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ハシビロコウ
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鋭い目つき

ハシビロコウは大きな体、大きなくちばしが特徴です。ずっとじっとしていることがほとんどのため、「動かない鳥」としてテレビで話題になりました。、

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コビトカバ
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クロサイ
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オカピ
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レッサーパンダの餌やり

アイアイのすむ森
アイアイは、「おさ〜るさ〜んだよ〜」の歌で名前は知っている、という人がほとんどではないでしょうか。日本では上野動物園でしか見れません。

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アイアイのすむ森
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暗闇の中動き回るアイアイ

夜行性のアイアイは、昼間は寝ていますが、昼間は室内を真っ暗にして動物たちに「夜」だと思わせ、夕方になるとライトをつけて「昼」にする、昼夜逆転展示を行っています。暗闇の中動き回るアイアイを見学できます。



最後に東京国立博物館(表慶館)での 黄金のアフガニスタン−守りぬかれたシルクロードの秘宝−展を。
命がけで守られた秘宝 アフガニスタン紀元前2千年の歴史を垣間見た。  

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東京国立博物館(表慶館)
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黄金のアフガニスタン展

神話の中に出てくる黄金伝説、タリバンなどに貴重な歴史的遺産は崩壊され、爆破されるシーンは私達にもまだ目新しい。 何で??と思いますが他国の思考など分かるはずが有りません、
ただ、もったい無い事と、取り返しがつかない貴重な歴史的遺産が無くなる事に言葉が無かったのは事実。

説明書に寄れば、
これらの名宝は、首都カブールにあるアフガニスタン国立博物館に所蔵されていました。

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王妃のしるし黄金の冠とドラゴンをあやつる王の飾り
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生きているような牡羊と翼をもつアフロディーテ
(写真:九州国立博物館HPより

1979年のソ連の軍事介入とそれに続く内戦などにより、博物館は甚大な被害を受け、その収蔵品の多くは永遠に失われてしまったと考えられてきました。
しかし、国の宝を守ろうとした勇気ある博物館員は、とりわけ貴重な文化財を秘密裏に運び出していたのです。

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若き男女を描いたガラス杯、脚付彩絵杯(1世紀)
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流出文化財、博物館が誇る仏教美術の名品(2-3世紀)

そして内戦終結後、2004年4月、秘宝を大切に保管していた金庫の扉が再び開かれ館員たちは、国を存続させるために命がけで自分たちの文化財を守りぬいたのです。

アフガニスタンの至宝231件に加え、日本で「文化財難民」として保護されてきた流出文化財15件を含むアフガニスタンからの流出文化財102件は、この展覧会終了後、アフガニスタンに返還されるそうです。

正に黄金伝説、 悠久に光輝き続ける文化財に感激した一日でした!!!
posted by ほがらかさん at 22:38 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2016年04月06日Wed

04/06 上野公園のお花見&美術館巡りと目黒川の夜桜

最高の花見日和、上野のお山全体を散策、夜には今一番トレンディな目黒川、夜桜見物に・・・・
散策ルートをグーグルマップでご覧になれます

今年は、3/23の開花宣言を受け、桜を極めようと計画を立てあちこち出没、満足です。

早咲き桜を求めて満開の桜を求めて
天候にも恵まれ、上野でも珍しかったのではないでしょうか?? 寒かったり、雨だったりで、なかなか思うようには行かないものです。
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東京のお花見のメッカ上野公園(不忍池と上野ビル群)
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清水堂の八重紅枝垂
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お花見マップ

公園口を出てすぐまあ^^^こんなにも人なの??と驚愕でした、すべて同じに方向に向かっているのですねえ、

場所取りも大変、暫くは全部埋まっていました、勿論、人が留守番をしているところもあれば荷物だけ?? でも、立て看板には 「人がいない場合の場所取りはすべて撤去します」って。

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桜通り(中央園路)の桜並木
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満開のソメイヨシノ
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桜並木のぼんぼり
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満開の桜の下でお弁当

かなり図々しい人もいます、私達が腰掛けているのにその前にちゃっかり大きなシートを敷き、子供3人に留守番をさせ、親は何処かへ・・・・ちょっと一言位 「良いですか?」って聞かないの? 心は寂しいですわ。

そんなことを思っていたら上野ではお花見何てできませんね。 規則には一区画10人って書かれてありました。

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清水堂の舞台と月の松
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清水堂参道の八重紅枝垂
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大勢のお花見客
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清水堂裏のお花見スポット

20人位で狭いビールシートに座り、一生懸命神妙な顔、リーダーらしき一人の男性は訓示しているのかな?? 可哀想にって思っていたらちょうど講義も終わり、飲み会が始まりました。
「かんぱ^^^い」  たぶん新入社員の教育の一環かも知れません。 美味しそうに宴会でした。

個人的な見解は、そこで上司は消えてほしいわね、乾杯迄したら後は、 「君たちで自由に楽しみなさい」 って消えてほしいわ。 そんな上司なら部下はきっと良い成績を上げるでしょう。

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舞台から不忍池方向を望む
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舞台で尺八を奏でる虚無僧
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月の松の輪に弁天堂
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グラデーションが美しい

清水堂では、虚無僧や、仕掛け獅子舞でおみくじを引く事もでき、いろんな角度から獲物??つまり200円入れておみくじを引いてれる人をあたかも探しているようなしぐさで、本当にリアルなの。 夕方見たら怖いわね。

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西郷さんの周りに桜がない
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彰義隊の墓の一本桜
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不忍池にある弁天堂へ
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屋台が並び賑やか

西郷さんにもご挨拶。
上野の山には神社やお寺、いろいろあるのですねえ、徳川さまの寛永寺位は知っていましたが東照宮もあり、清水堂もあり、大仏様もお地蔵さんんも。

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弁天堂
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弁天堂境内
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稚児祭り
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弁天堂から不忍池をみる

不忍池も、また池を挟んで見える高いビル群、また屋台では外国の人達もずいぶん楽しんでいました。 「郷に入れば郷に従え」ってことかしら。
お稚児さんのお出ましがありました、親御さんに連れられて可愛いこと、でもね、誰かが、一万円のお布施が必要ですって。

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ボート乗り場の桜
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不忍池(蓮池)の桜並木
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不忍池(ボート池)の桜並木
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不忍池(ボート池対岸)の桜



桜を堪能した後は、美術館めぐり開始。
東京国立博物館の「国宝土偶 縄文の女神展」(本館)と「湖畔」で広く知られ、日本美術の近代化のために力を尽くした「黒田清輝展」(平成館)も鑑賞。

遺言によって黒田記念館が建てられていますが6月13日まではお休み、ここでしか鑑賞できない。
生誕150年を記念した大回顧展です。

この展覧会は、師コランやミレーなど、黒田がフランスで出会い導かれた作品をあわせて展示しながら、留学時代の「読書」「婦人像(厨房)」や、帰国後の「舞妓」「智・感・情」などの代表作によって、黒田清輝の画業全体を振り返ろうとするものです。

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東京国立博物館
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縄文の女神展と黒田清輝展
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国宝土偶 縄文の女神、写真:山形県立博物館HPより
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ほがらかさん in「湖畔」

国宝土偶「縄文の女神」など、ゆったりと鑑賞でき、4〜5000年も前からこのような土偶や生活用具があったんですねえ。 人間の知恵は素晴らしい、学習能力よりも考える頭脳がある。

縄文の女神は一点だけの展示なので、常設展(考古展示室)にも足をのばし、国宝埴輪「挂甲の武人」を見に。

常設展をしっかり見て驚いたのは、国宝なのに写真撮影OKでした。  何と太っ腹でしょう、プライベート用コレクションが出来そうですわ。

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袈裟襷文銅鐸(国宝 弥生)
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埴輪 挂甲の武人(国宝 古墳)
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片輪車螺鈿手箱(国宝 鎌倉)
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名物観世正宗(国宝 鎌倉)

同時開催の「博物館でお花見を」は、春の庭園開放の時期に合わせた恒例企画です。
桜にちなんだ数々の名品を展示し、桜の季節と紅葉の季節だけ年に二度、日本庭園を特別公開しています。

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江戸紅彼岸と大島桜(白)
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東京国立博物館さくらMAP
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山桜(白)と茶室春草廬
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八重紅彼岸と茶室転合庵

池を取り囲む散策路を歩けば、路傍に咲く数種類の桜をいちどきに観賞でき、桜並木の絢爛さとはまた違う美しさです。

ま^^^いたせり、つくせりの国立博物館を後にし、最後は国立西洋美術館へ急ぎ足。

2014年、長いこと行方不明とされていたカラヴァッジョの作品が発見されました。
「 法悦のマグダラのマリア 」  世界初公開ってありました。

2016カラヴァッジョ展1.jpg
国立西洋美術館
2016カラヴァッジョ展2.jpg
カラヴァッジョ展

説明では、"この作品はカラヴァッジョが殺人を犯してローマを逃亡し、近郊の町で身を隠していた1606年の夏に描かれたもので、その4年後の1610年、彼がイタリアのポルト・エルコレで不慮の死を遂げた時、2016カラヴァッジョ展3.jpg彼の荷物に含まれていた「1枚のマグダラのマリアの絵」がこれであると考えられています。
科学調査を受け、カラヴァッジョ研究の世界的権威であるミーナ・グレゴーリ氏が本作を"カラヴァッジョ真筆"と認定。
世界で初めて、本作品が公開されることとなりました。"
(写真&説明:カラヴァッジョ展公式HPより)

さすがでした、鑑賞するにも少々力が必要でした。
すべて観終わった後、日本ではこの時期何があったのかな^^^と思いだし、天下分け目の関ヶ原合戦が1600年10月21日火蓋が切って落とされ、家康さんの安定した江戸時代に入った頃だな^^と・・・・・無い頭をポン、ポンと叩き、思い出しましたわ。



夕方、これで終りではありません。
目黒川の夜桜、楽しみでしたからね。
中目黒から池尻大橋に掛けて、目黒川は川幅が狭くなるので、両岸にある桜の木の枝が川越しに重なり合って桜のアーチが生れます。圧巻!!です。

どうもこの日が一番の花見だったようです、中目黒に降り立った途端人に押され、さ^^^どちらに行きましょうか?考えるまでもなく人におされ、あれよ、あれよって桜堤に。

2016目黒川夜桜1.jpg
中目黒アトラスタワー
2016目黒川夜桜2.jpg
目黒川桜マップ
2016目黒川夜桜3.jpg
下流側の桜並木
2016目黒川夜桜4.jpg
日の出橋から下流をみる

「人の多さに身動きとれず」って言葉がぴったり、でもね、ここでメゲテは駄目です、こちらもちょっくら押し気味です。

2016目黒川夜桜7.jpg
日の出橋から上流をみる
2016目黒川夜桜8.jpg
川面に映るピンクの桜
2016目黒川夜桜5.jpg
移動販売車も出勤
2016目黒川夜桜6.jpg
ぼんぼりに明りが燈る

両端のお店では買うことは不可能、途中で長女も参加、居酒屋でのんびり、ほろ酔い機嫌で駅に向かうもここでもまだまだ夜桜見物真っ最中。

2016目黒川夜桜9.jpg
上流側の桜並木
2016目黒川夜桜10.jpg
前を見ても見上げても桜々
2016目黒川夜桜11.jpg
沿道のカフェも臨時出店で大忙し
2016目黒川夜桜12.jpg
ぼんぼりが消えても夜桜見物真っ最中

今年の桜はこれで見納め、素敵に 「日本の桜」 を極めました。心揺さぶられる美しい日本の風景でした。

桜と名が付く最後の行事は、我家の借景八重桜が満開になれば 「庭バーベキュウ」、来週は楽しみで^^^^す。
posted by ほがらかさん at 23:43 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2016年02月18日Thu

02/18 注目の西洋絵画の美術館・博物館巡り

頑張って一日美術鑑賞を。
ダ・ヴィンチとボッティチェリ、ルネサンスの二大巨匠に加えて、その後のバロック時代のオランダの巨匠フェルメールとレンブラント、そして彼らに多大な影響を与えたバロック絵画の先駆者カラヴァッジョ、

光と闇を創造したカラヴァッジョ、光のフェルメール、闇のレンブラントといわれますが、15〜17世紀のルネサンスからバロックの時代をテーマとした注目の西洋絵画の美術展が同時に開催されています。
最初は、両国の江戸東京博物館で「レオナルド・ダ・ヴィンチ─天才の挑戦」を、
2016美術館巡り1.jpg五郎さんのテレビ番組 「ぶらぶら美術館」 で 本邦初公開だって、ダ・ヴィンチの 「糸巻きの聖母」 この絵は天文学的な金額が付いているそうです。

スコットランドの公爵(バクルー家)に、代々伝わる宝物で、2003年展示中に盗難に合い、2007年に行方不明から無事手元に戻り、所有者の希望でスコットランドの美術館で展示されているとか。

無傷で帰った事は奇跡に近いそうです。 でもね、これだけ有名な絵を盗んでも売る事は出来ません、余りにも有名過ぎて誰も手が出ないのでしょう。

画商の世界も知りませんが、人類の宝ですねえ。だって、500年近い絵画ですものねえ、ましてダ・ヴィンチともなれば50億円以上もし、値もつけられない。

本当に貴重な絵をどのようにして盗難にあったのか??それも五郎さんの解説で初めて知りましたが鑑賞しました。

2016美術館巡り2.jpgこちらも、日本初公開の直筆ノート「鳥の飛翔に関する手稿」

ま^^^^とにかくものすごい年配者のが多いこと・・・約1時間待ちました。 どれも一分も見られない、だって立ち止まらないで下さいって整備員の誘導に添って歩くのですがちょっとねえ。

この日は、東京都立の博物館・美術館は65歳以上のシルバー層は無料、毎月第3水曜日は無料だそうです。


次は上野に移動し、東京都美術館の「ボッティチェリ」の絵を、
2016美術館巡り3.jpgでもここでは勘違いしていました。
有名な美しい 「ヴィーナスの誕生」 と思っていたら勘違い、ウフィツィ美術館で所有されている絵が来たのだと思いましたわ。

そんな絵なら絶対もっとマスコミもとりあげていただろうと・・・・・そそっかしいわ。

優雅で美しい聖母や神話の女神を描いた画家として知られるボッティチェリ、
2016美術館巡り5.jpgレオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロに並ぶ画家と言われています。

聖母子を描いた代表作の一つ、初来日の「聖母子(書物の聖母)」など
全部見て回り、絵は良く解りませんが好きなだけです。


最後は東京国立博物館の 「始皇帝と大兵馬俑」 特別展を。
2016美術館巡り4.jpg秦の始皇帝が小国を大帝国へ作り上げた時に一緒に埋蔵するために作られた何千もの兵馬俑が埋蔵されていた。

西安郊外にある「兵馬俑抗」。 村の農民楊さんが、井戸を掘っていたら鍬に固い物が当たり偶然発掘されたそうです。
余りの広さにまだ全部発掘されてなく、今後いろんなのが発掘されそう、それに今発掘のボランテアを募集しているそうですよ。
中国西安まで、見分を広めに行きましたがあまりの広さと抗の土の匂いにむせ返り、大変な旅でした。

2016美術館巡り6.jpgでも発見された楊さんには、その土地が代々個人所有だったそうで、あくまでもガイドさんの話しですが
近辺6か所が世界遺産に登録されており楊さん所有らしいです。
真っ白い素晴らしい楊さんマンションが建っています。

勿論日本では特別展です、しかし、本物を見ているだけにちょっと展示が寂しい。記念撮影コーナーでパチリ。

2016美術館巡り7.jpg

途中下車して、伊勢の赤福を食べ、お寿司とビールで乾杯、ヤッパリ今日もご馳走でした。

posted by ほがらかさん at 17:32 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2014年12月21日Sun

8年282日 仲良し4人組美術館巡り

2014上野散策1.jpg仲良し4人組忘年会を兼ねて、今年最後の美術館めぐりは、上野の東京国立博物館と国立西洋美術館「ホドラー展」、両方掛け持ち、デモ平日なので人も少なく、ゆっくり鑑賞。
初めて国立西洋美術館の中でのレストラン利用しましたが、美味しかったしリーズナブルなお値段にも感激でした。 今日見てきた絵の品評、私達は描ける訳もないのに、世界的な画伯の絵にあれこれ
難題を付け、好き勝手な事を話し、まったく画伯にしてみれば迷惑千万よーーく解っています。

2014上野散策2.jpg初めて寛永寺をぐるり、巡って、国宝、重要文化財、すべての歴代の将軍のお墓はありませんが、特に篤姫さま、将軍正室です、お墓は素晴らしい作り、大体同じ年のグループ4人組は、頭の中の歴史を古^^^^い記憶???から引っ張り出し、喧々囂々どれが本当んか解らなくなると、詳しく書いてある立て看板に目をやり、 正解者は「 ほら、ごらんなさい!!」って手厳しい。  

徳川家のお墓と思っていましたが今は、区画売りもありますって、一般的に畳一畳ぐらいが300万円、良い場所は数倍するらしいですよ、でもね、あの世で将軍様ご家族と仲良くお話しも出来ればそれは楽しいでしょうねえ。
恐れ多くてほがらかさんは 「ご遠慮しま^^^^す」
posted by ほがらかさん at 10:42 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2014年08月29日Fri

8年168日 ヨコハマトリエンナーレ2014

嬉しくないお天気中、 仲良し四人組は横浜美術館の「ヨコハマトリエンナーレ2014」に。3年に1度、横浜で開催される日本を代表する現代アートの国際展。

2014横浜トリエンナーレ1.jpg 2014横浜トリエンナーレ2.jpg

美術館の広場から驚かされましたわ・・・鉄骨のトレーラーに迎えられ、 これも芸術なのね???と現代アートに入門です。

2014横浜トリエンナーレ3.jpg入館最初にお出迎えは 巨大な透明な箱、クレーンが無いと中には物を入れられない位の天井までの高さ。これは、失敗した芸術家の作品、捨て去りたい作品等を持ち寄り、ここに捨てる、これも芸術なのねえ。

我々の一番のハイライトは、作家が愛猫に絵画作品や美術について意見を求める「猫のインタビュー」。
フランス人のフランス語による質問に 猫は にゃおー、とかニャと答えるだけなのですが・・・黒い布貼りの椅子二脚とテーブルのみ、一対一でのインタビューもどきなのですがもちろん人物も猫もいません、声が流れているだけです。

2014横浜トリエンナーレ4.jpg公共の立場でなければこのような芸術の発表も無いかもしれませんね。
散らばっている会場に、無料の移動バスで 「港横浜」 をレビューする機会もありました。

3か月間の展示なので、期間に分けていろいろ、いくつかの場所に分かれて展示です。

今回のテーマは 「忘却」 これって忘れ去るのみと思っていましたが、実は思い出めぐりのようで、忘れてはいけない問題でした。
どれがどうなっているのか説明のできない摩訶不思議な世界を体験、芸術って解らな^^^^い。
posted by ほがらかさん at 09:31 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2014年07月05日Sat

8年113日 笠間日動美術館

雨の中また仲良し4人組、今日は一寸遠出、茨城県の笠間日動美術館へ。

特急フレッシュひたちで、友部まで・・そこから笠間観光周遊路線バスの一日フリーパス、一日何度乗っても200円の切符を買い、画廊や、北大路魯山人の北鎌倉からの移築住居をゆっくり回り、茨城地方までの電車旅行は子供時代にタイムスリットです。

2014日動美術館1.jpg企画展示は岸田劉生、麗子ちゃん一色、彼にとっては麗子チャン命だったのでしょう、有名な絵ばかりデッサン、油絵、コンテ等の足跡をしっかり鑑賞しました。

長谷川仁,りん子ご夫妻の個人の収集を一堂に集めた美術館、今では日動美術財団になっていますが、世界の名だたる天才画家、、モネ、セザンヌ、ルノアール、ゴッホ、ピカソ、フジタ、ウオホール もう枚挙にいとまがない。
一堂に有名な、良い絵の展覧会でした。 此処でムソルグスキーの展覧会の絵でもバックミュージックとして流れていたら一歩ずつ進んで鑑賞したい・・・・感激。

2014日動美術館6.jpg
ムアーの彫刻と庭園の竹藪
2014日動美術館7.jpg
野外彫刻庭園と西洋館
2014日動美術館8.jpg
美術館の庭園
2014日動美術館9.jpg
見たことのない真っ白な花

春風萬里荘
或るときは茶人、或るときは料理人、或るときは陶芸家、多彩な顔を持つ京都出身の魯山人の住居としていた北鎌倉の家を移築し、この屋号の 「春風萬里」 は李白の漢詩にある言葉らしく、魯山人が好んで用いたそうだ。
足跡、また陶芸類を、それに実際に生活をしていた館を隈なく貸切状態で散策。
置いてある彫刻に先月訪れた朝倉文夫の作品もさりげなく置いてあった。
あちこちに日動画廊の所蔵品が展示されている。

最期は枯山水の管理の行き届いた庭で雨に濡れた黄緑色の庭、靄の懸かった山肌に癒される。
モネのスイレンの絵を真似て作ってあった木橋の下にはタイミングよく、黄色いスイレンが花を咲かせていた。
遠くには獅子脅しの石鉢の音、レトロな昭和に戻った感じでした。
もう一度、冬の雪化粧も鑑賞したいと思いました。

2014日動美術館2.jpg
魯山人の春風萬里荘
2014日動美術館3.jpg
雨に濡れた黄緑色の庭
2014日動美術館4.jpg
枯山水の庭
2014日動美術館5.jpg
木橋の下の黄色い睡蓮

帰りの特急は超満員、自由席はどの車両も満席、やっと座れたのは土浦を過ぎてから・・・・・上野^^^上野のアナウンスにやれやれ、駅についてもみくちゃ、東京駅でももみくちゃ、自宅のある駅でももみくちゃ、ラッシュ時はすごい人、いつまでこの人口を保っていれるかな??
posted by ほがらかさん at 09:06 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2014年06月22日Sun

8年100日 4人組美術館巡り

8年100日 4人組美術館巡り

することが沢山あるのに!!!

20144人組美術館巡り1.jpg久しぶりに元気な姿で4人仲良しの集まり、やっぱり美術館めぐり、今日が最終日の東京都美術館で 「バルテュス展」鑑賞、 奥様で着物プロデユーサーでもある節子様経っての願いで日本での展示会が叶ったらしい。
奥様の御見立て、彼の着物姿は威厳があり外国人で有りながらこんなにも羽織、袴が良く似合い、まったく違和感がない男性も珍しい。 素敵です。
彼の絵は独特できっと好き嫌いがはっきりと分かれるのではないかと。

20144人組美術館巡り2.jpg近くの朝倉彫塑館まで足を延ばし朝倉文夫の世界を。
彫刻家として素晴らしい足跡を残し、生涯を制作と後進の指導に当たり、大の猫好きな芸術家です。
朝倉摂、朝倉響子さん姉妹のお父様でもあります。

20144人組美術館巡り3.jpg増改築を繰り返し、昭和3年から7年の歳月をかけ、昭和10年にこの家の原型ができ、文夫自身で設計されたそうです。
現代的でかつ、日本家屋の良さを残し、アトリエも教室も住まいも一緒、何でも出来る家だったのですねえ。

20144人組美術館巡り4.jpg端々に見えるこだわりの設計、置物、家具類、床の間、壁までが昔の良い所ばかりが目につきます、それにとても風通りが良く、吹き抜ける涼風に感激。   夏の夜は特によく眠れるねえ、皆同じことを考えてました。
建物の下から池になっている大きな庭池も計算されつくした設計で、大きな石も椅子になり飛び石も上手く考えてありました。  住みたいわ^^^^^^。 屋上庭園もあり、昔は遮るものは無く、さぞ眺めがよかったであろう広がる上野の森や、谷中の墓地
路地裏のお店も素敵、鯛焼き屋さんの店先で並んで食べて宣伝屋に早変わり、10人位のお客様が 「美味しいですか?」
って、「とっても」 で10個以上確実に売れました。
posted by ほがらかさん at 22:24 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2013年05月17日Fri

7年64日 六本木美術館巡り

久しぶりに美術館めぐりで六本木に。

仲良し4人組、2人はご家族の介護で参加できず、二人でサントリー美術館と国立新美術館へ。
サントリー美術館「もののあわれと日本の美」サントリー美術館では  「もののあわれと日本の美」貴族の四季をあらわした 雪月花、花鳥風月、雅な言葉の通り、季節の訪れや夜空の月等の趣のある言葉での表現、その歴史を巡った言葉に、 「ほおおう、なるほど・・」 と納得。
巻き手紙の中の何とも美しくて綺麗な 「ひらがな」 蒔絵の小さな文庫箱に収まっている素敵な硯へ一滴、一滴たらしながら墨をすり、一気に書くのであろうと想像しますが12単衣の袖から出るきゃしゃな手で書く墨の使い方、筆の使い方日本人ならではの 「美」 ですねえ。 近来では鏑木清方の美人絵、頬の薄い桜色等も見事でした。

国立新美術館「貴婦人と一角獣」国立新美術館では「貴婦人と一角獣」 こちらは絵画ではなく 「タペストリー」 豪華絢爛な織物です。
よくもまあ・・・あこんな大きなタペストリーが織られたものだわと感心、いわゆるコブラン織です。
五感を象徴するような、触感、味覚、嗅覚、聴覚、視覚、1400年後期からの作品、下絵を描いて織る訳でしょう??大変な労力と時間の賜物ですねわ。

今回はちょっとランチにしては遅い、ディナーにしては早い時間に3階にあるフランス人シェフの日本一号店でランチコースを・・・名前が素敵じゃない??天空のレストラン 「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」 で二人仲良く3時間半も居座り、ワインで乾^^^杯、適切価格の本当に美味しいワインでした。  入場券の半券を見せると価格から10%引きになります。

天空のレストラン「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」 フランス人シェフ

何時もながら、この美術館を訪れる時、今日こそ食べようと思いながら長蛇の列なので今までチャンスは無かったが、おそいランチだったので席もすぐ用意でき、おまけに雷雨を伴った急な雨にも濡れずにのんびりと・・・・ 堪能しました。
posted by ほがらかさん at 06:56 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2012年12月15日Sat

6年276日 美術館巡りと忘年会

久しぶりにミッドタウンへ。

サントリー美術館の「森と湖の国、フィンランド」展へ。

サントリー美術館のクリスマスツリー 森と湖の国、フィンランド展

18世紀後半から現代のガラス工芸品の展示でしたが、やはりガラスでも質の良いクリスタル製品にうっとり、神秘的な透明な輝きは氷を思い出させますねえ、特に 「i」 印で有名なイターラの製品が多く、日本でも庶民的な価格で手に入りやすい。

国立新美術館で 「華麗なる侯爵家の秘宝展」 へ。
12月12日の段階で見学者数が20万人を超えたとかニュースで知り、23日で終了とか・・・・・ 
「これは早くいかなくちゃあ」 と急遽予定を変更、本日12月14日は 「各々方、討ち入りですぞ!!!」 で有名な泉岳寺に見聞を広めるつもりだったのが、一度訪れた事のある世界で一番小さな国、スイスとオーストリアに囲まれたリヒテンシュタイン侯国、500年間守リ抜かれた侯爵家の秘宝を鑑賞に。
説明によれば個人コレクションとしては英王室に次ぐ規模らしい。

国立新美術館 華麗なる侯爵家の秘宝展

豪華絢爛・・・・・ 展示品も沢山あり、やはり超豪華な燭台、猫足型黄金に輝くテーブル、、やっぱり金はいつまでたっても錆びることなく光輝いているのねえ、メッキとの違いは一目瞭然、ちょっと黒くなっている彫刻など、鹿革拭けば輝くだろうと勝手に思い込み。  
展示されている素晴らしいコブラン織のタペストリー これを敷く部屋の広さや調度品を想像するだけでもワクワク、楽しくてこれも勝手にタイムスリットし、時代遡り現象に陥り、喧々囂々、ああでもなし、こうでもなし。

世界に名だたるラファエロ、レンブラント、ルーベンスやバン・ダイク等、巨匠の絵画も数知れず・・・・ ラファエロとダ・ビンチとの描き方が素人目ですが少し似ている所もあるのねえと感じました。
絵画の中での光の具合、髪の毛の一本、一本がカールして居る毛先の描き方、またその亜麻色の何とも柔らかい毛質、2歳の、リヒテンシュタイン侯お姫様の何とも可愛いほっぺの色など、素晴らしい。

ま、、まどこの国の赤ちゃんも天使で本当に可愛い。穢れをしらない透き通った美しい瞳、思わず抱きしめホッペに「チュ!!」

同じ階での雪舟国際美術協会展にも・・・・日本画、水墨画、書のいろんな字体に 「読めな^^^い」 知識が足りないですわ。

バカラのクリスマス・ツリー今日ののしめくくりはやっぱり 「忘年会」 おなじみの恵比寿ガーデンプレイスへ。

まったく同じものを注文する我々も進歩が無いね^^^と言いながらお隣グループを見ても同じような注文、 「同じだよねえ^^」 仲間と今年一年無事で楽しく有意義に過ごせたことへの感謝、健康な体にも感謝、感謝で 「乾ぱ^^^い」

新しくできたバカラのクリスマス・ツリーをパチリ。 
posted by ほがらかさん at 11:18 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2012年08月01日Wed

6年140日 横須賀美術館

暑気払いとして観音崎にある横須賀美術館に、ゴーギャンやピカソなど近現代ヨーロッパ美術の軌跡をたどる「ストラスブール美術館展」を鑑賞に・・・・・

横須賀の駅にて何時もの仲良し4人組で待ち合わせ、約40分のバス旅行気分、海辺を見ながら遠くに行きかう船に子供に帰ったようでルンルンで美術館に到着。

横須賀美術館全景 美術館エントランス
レストランから芝生とその先の海を望む ストラスブール美術館展入口

景色の良い場所に建築されちょっとモダンでした。白を基準に海とのコントラストを考えてあるのでしょう、白い建物、きれいな一面の芝生、その先は海・・・・・海水浴場も兼ねてあるので遊歩道もあり、夏にはお奨めの場所です。

先ずは乾いた喉に美術館内のイタリアンレストランで冷た^^^いビールで乾杯、シェフお勧めのパスタなどに・・・・最高のロケーションですがわざわざランチの為にくるほどでも無く、ランチと言えども侮れない金額でした。

特に良かったのは週刊新潮でおなじみだった、 谷内六郎さんの表紙絵がすべてそろっていることでした。
年数回に分けて展示される絵はどれも懐かしく、思い出に残った絵の前では立ち止まり、あ^^だこ^^だと喧々諤々、しばし六郎さんの絵を鑑賞。

海辺を散策しながら海水浴場の真っ黒に焼けた子供達、楽しそうでしたねえ、こんな場所と知っていれば絶対にに水着を持ってきたかもね。 ただ砂は白くなく黒いので驚きました。

美術館から続く海水浴場 遊歩道から観音ア灯台を望む

帰りは浦賀経由で横浜まで、何故かランチもデイナーも一緒にするのが何時の間にやら定着、最後はいつもコツコツクラブで利用していた 地下街に或るキリンビヤホール 「アリババ」に。
此処は崎陽軒直営なので とても庶民的、飲んで食べて大いに暑気払い??をしてきました。
posted by ほがらかさん at 09:12 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2012年07月06日Fri

6年114日 上野の美術館めぐり

最高の暑さの中でじっとするのも・・・・・・それで上野の美術館めぐり、動物園まで行ってきました。

東京都美術館、  前触れの高い オランダ 「マウリッツハイス美術館展」 フェルメール、レンブラント、ルーベンス等素晴らしい絵の展覧を一人で時間に縛られることなく心行くまで堪能してきました。

東京都美術館 フェルメール「真珠の耳飾りの少女」

フェルメールは画廊を営んでいる裕福な女性と結婚し、生涯で30点ほどの作品しか残していないそうです。
なかでも独特な 「青」 は、とても高価でラピスラズリーの色だそうです。 
今回も一番の呼び物は 「真珠の耳飾りの少女」 日本で見れるのは12年ぶり3度目だそうです。
「なんとかちゃ^^^ん」 と名前を呼ばれて振り向いた瞬間を描いたのかどうか?? 入場制限があり30分待ちでした。

お隣の国立西洋美術館では 「ベルリン国立美術館展」 此処ではフェルメール本邦初公開 「真珠の首飾りの少女」 柔らかい黄色のドレスの色合い、窓から差し込む光のバランス、やっぱり光の魔術師かも・・・・。

国立西洋美術館 フェルメール「真珠の首飾りの少女」

レンブラントの作品もみごとでした。
常設展示では 寄贈されている ピカソ、ルノアール、モネや旧松方コレクションのコブラン織のタペストリーなど豪華でした。

最後は上野動物園のパンダに会いに。。。。
むくむくとした可愛い白と黒の毛皮?? 足を投げ出して美味しそうに竹の幹や青笹を食べている様子がゆっくりと観察でき、シンシンは懐妊かもしれない??ので別の部屋にて休養でした。(帰宅後ニュースで訪問日の5日午後出産したそうです。24年ぶりとか)

上野動物園 リーリー(オス)

早朝のウオーキングを含めどれぐらい歩いたかしら??最後はもう足がもつれてあちらにぶつかりこちらにぶつかり階段は上る勇気はありませんでした。 少々左足の付け根が痛い。  

湿布剤3枚、楽し^^^^い一日も貼物で終わりました。
posted by ほがらかさん at 17:40 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2012年06月22日Fri

6年100日 エルミタージュ展

忙しくお仲間さん達と総勢6名、国立新美術館の 大エルミタージュ美術館展~世紀の顔・西欧絵画の400年 を鑑賞に。

エルミタージュ美術館展 国立新美術館

今回のエルミタージュはちょっと寂しい気もしました、だって7年ぐらい前のお江戸博物館でのエルミタージュ展は宝物や馬車等の展示もあり、エルミタージュの膨大な絵画や宝飾類を彷彿とさせるものがありました・・・・・でも知らない絵もたくさんあり、知る事も見聞を広めるのですから。 ありがたく鑑賞させて頂きました。

ミッドタウンと新美術館の間にある 「自分流にアレンジできるパスタ屋さん」 で、打ち立てのパスタ、具、ソースを選べばあとはシェフが料理してくれる有難い料理、最後は自分でソフトクリームをカップに好きなだけ入れることのできる 自分流の ランチコースに満足、満腹。ワインも一杯付で上機嫌。

自分流にアレンジできるパスタ屋さん バリスタの描くラテ

それでも飽き足らない??おしゃべりにミッドタウンの前にあるベンツのカフェテリアでバリスタの描くラテを楽しみ、口角運動を延々と。
朝9時半から4時過ぎ迄、 素晴らしい口角運動? カロリーの消費量は??

来月早々は、近場の温泉会と ヒルトン小田原クワハウスでおみ足慰労会を計画中です。

ご一緒に楽しみませんか??
posted by ほがらかさん at 07:47 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2012年01月30日Mon

5年322日 フェルメール展

手紙を読む青衣の女元会社の仲良し4人組15年目の新年会をかねて今年初めての渋谷ブンカムラ美術館へフェルメールの手紙を・・・・

大変な人出、今日は平日にもかかわらず、ゆっくりと見る時間は無かったですね。
後ろから押され気味でそんなにあわてないで欲しいと思うのですが、やっぱり日本人はせっかちなのでしょうか??人よりも早く見ないといけないらしい。

手紙を書く女と召使い手紙を書く女
(画像:「フェルメールからのラブレター展」より転写)

3作のフェルメールからの手紙となっていましたが、これは本当にラブレターなのか、または急を要するのか判らない、
だって昔は船に乗っている人に手紙を出しその返事が返ってくるのは2年を要すると説明がありましたが、それがどんな内容の手紙か判らないと思うけど・・・・・・恋人からの手紙、別れた人からの手紙、それって書いてあったのかしらねえ、  不思議なコメントでした。

フェルメールの絵は全体に大きくない事がわかりました。
青の色もラピズラズリーに近い色に修復されているのかと思ったのですがねえ、少し暗い。

フェルメールに限らず展示されている素晴らしい絵が世界から一同に集まり鑑賞できることは何よりです、でもでもこの絵の中にも沢山の個人収集家がいらっしゃるには驚きです。

渋谷スペイン坂あたりでスペイン料理を食べてみやますざかをのぼり、国連大学をしっかり見学、原宿まで歩きました。
帰りはやっぱり恵比寿ガーデンプレイスで美味しい恵比寿ビールで乾^^^^杯。
posted by ほがらかさん at 21:34 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2011年12月29日Thu

5年290日 忘年会

恵比寿ガーデンプレイスで都写真美術館で”映像をめぐる冒険”を鑑賞。

130年前後の実際のヨーロッパの労働者、または中流階級以下の人たち、屑拾いの人たちの写真ちょっと寂しいものがありました。
写真は実在するものなので・・・・・



ガーデンプレイスの建物の中で39階の展望台に上り富士山を探したが、もやで見ることが出来ない、残念。 でも毎日我が家から見ているのでま・いいか!!。

その後、仲良し4人組はご多分に漏れずビヤーホールライオンにて、忘年会。
大して飲めませんが一番美味しいビールは何ですか??と聞いたところ、 「やっぱりエビスビールの生でしょう!!」って。

中ジョッキで味わって飲んだけど、分からない・・・・でも冷たくておいしかったです。


その後、下の方を見るとどうやらこの中に入っている会社の納会らしく、美味しい料理が所狭しと並んで全員が背広姿でした。
食べたり、飲んだりしている姿にパチリ。 だって美味しそうだったんです^^^^よ。



今年見る最後のライトアップにも感激、東京タワーもライトアップは綺麗ですが少し暗いですね。
posted by ほがらかさん at 18:44 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2011年11月26日Sat

5年257日 ゴヤ展と美術館巡り

今週は21日月曜日、昨日25日金曜日と2日間で美術館巡り6箇所をしました。

月曜日にはミッドタウンの【サントリー美術館】、【国立新美術館】、六本木ヒルズの【森美術館】、どれも良かったけど、事前に調べていなかったので修行??が足りなくて心に残るほどではなかったです。

唯一、森美術館の現代建築に関する模型や実存する建造物のパネル・模型、あたかも空中都市のようでスターウオーズの中で見る天空をスカイバイクで行き来するような錯覚を覚えましたね、
何世紀か先はそのような時代が来るのでしょうねえ、 未来都市の模型でした。

上野の【東京国立博物館】、【国立西洋美術館】、テレビで見ていたら10万人を突破したとのニュースの両国にある【江戸東京博物館】、
さすが場所が離れての3箇所は疲れました。
足痛いでソファーに座るなりぐったり、おとっと!!これではいけないと思い直し、背筋をシャンと。

上野は広々として六本木とは違った雰囲気で秋を満喫できるような森の中で横は寛永寺、お寺にお墓、なんとも不思議なエリアです。
芸術的なのか、文化的なのか、史跡なのか・・・・・考えても難しい。

国立博物館の法然と親鸞、、誰でも極楽へ行けると説いている両名ですが年配の方がとても多く若い人はほとんど見なかったです。

信心深い年配の方達は数珠を手に熱心に念仏を唱えていらっしゃる方もお見受けしました。

西洋美術館のゴヤ展、
着衣のマハ、裸のマハ両画を一度に鑑賞出来るのはプラド美術館に行かない限り難しいようで、一枚だけ着衣のマハを見ることが出来ました。

絵は実物を見ない限りはわかりませんねえ、絵を見る前にDVDを見たのですが、マハの素肌が白すぎるので「ええ・・・・こんな色??」と少々落胆しましたが、差にあらず現物はやはり素晴らしい肌の色でした。着衣の白のドレスも素晴らしい発色でたくましさを感じました。(画像:国立西洋美術館 [ゴヤ 光と影]展HPより転写

人生の絶好期にあったゴヤも体調を崩し、難聴のため人生を謳歌は出来なかったのでしょう、パリに亡命し晩年を過ごしたようです。

最後は江戸東京博物館、
世界遺産のべネチュアが引っ越してきたかのような文句もありましたが・・・・まああれだけの画類が引っ越してくるのは大変なことで、知らない世界の文化や芸術を目の前に出来る事は幸せです。

べネチュアンガラスの青で有名なムラーノや一番素晴らしい赤いガラスが出ていたらもっと素敵だったかも。 ガラス類も楽しみだったのですが。
posted by ほがらかさん at 13:25 | Comment(8) | .レジャー 美術館

2011年04月20日Wed

5年37日 東京都庭園美術館

東京都庭園美術館に行ってきました。
15年以上の同じ釜の友、仲良し4人組みです。
まあ、庭園と言われるだけあって本当に敷地内が緑にかこまれ、芽吹いたばかりの柔らかい芽に、優しい若緑気持ちが良いですね、白金の広大な土地を独り占め感覚です。




木と木の間にゆとりがあると大木にそだつのですねえ、幹が驚くほど太い。
日本庭園、西洋庭園、池の鯉もなにかしら品が良さそう。

芝生の上に寝転がったり、熱々に焼けている椅子に座ってお尻りがぽかぽか何とも言えぬ昼下がりのまどろむ空間。

目黒駅から歩いてもすぐなのですが、午前中はちょっと肌寒く、お茶を飲んでいざ、美術館へ。
森に関する展示だったので身に着けているものが森に関係するアクセサリーや、ブロ−チ、洋服でもいいのですが入館料が100円割引です。私はありがたいことに障害者手帳で無料に。

建物自体が美術館のようで、朝香宮様が1933年に竣工されたそうです。 贅沢なつくりで大正後期から昭和の初期にはこんなに素晴らしい建築もあったのですねえ。

長年パリに滞在し、ちょうどパリ万博の見学に見えたようですが事故に合い奥様の、のぶ子妃殿下が看病の為にパリに急遽滞在され、アールデコ調のパリの建物がいたく気に入り、当時のフランス人建築家ラパン氏監修の元に建造されたとか。 ガレの作品もたくさんおいてありました。

芸術員の方の説明に何度もうなずき納得です。
宮家の最後の末裔の方は一人近くにいらっしゃるそうでこの広い土地を一個人では所有しきれないのでしょうね、でも立派な美術館として公共で運営されるのは良い事です。

恵比寿ガーデンプレイスで美味しいビールで乾杯!!
飲んで食べての一日でした。 あ^^あ 「体重計」 が怖い。
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2010年11月23日Tue

4年254日 横浜美術館ドガ展

最近のウオーキングしながら景色は早々に冬支度に向かっていますね。
ちょっと前まで車で走っている限り街路樹の紅葉は見られなかったのですが、もう枯葉も舞って枝にはわずかな葉っぱが残り長い冬がそこまで来ているようです。

京都からのお客様を迎えてMM21に案内し、、神奈川県庁(キングの塔)・横浜税関(クイーンの塔)・横浜市開港記念会館(ジャックの塔)、全部見れば幸運がお訪ずれると言われている「横浜三塔」を案内して、 贅沢な空間の広場、横浜美術館の 「ドガ展」 を鑑賞しました。

エトワール [オルセー美術館]さすがに、日本初公開の
バレリーナをモデルにしたドガの傑作 「エトワール」 は、パステルの発色が本当に綺麗で色の魔術師のようでした。 
ライトの照明にチュチュが透けて見え、肌の色までが生き生きとし、絵とは思えないような写実的で感激です。 この絵は画集等では無く絶対に近くで見てほしい一枚です。
しばし立ち止まり、ドガさんには申し訳ないけど穴があくほど見つめました。(画像:横浜美術館ドガ展HPより)

最後は一番好きな万国橋の景色で〆です。何時見ても飽きない。
posted by ほがらかさん at 12:54 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2010年08月05日Thu

4年144日 オルセー美術館展

国立新美術館の「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」を見てきました。

都心に向かう幹線道路 「国道246号」 は渋滞で動かずあちらこちらと迂回しながら、横浜から2時間掛かりました。

国立新美術館 入場制限の待ち列
会場入り口は入場制限で??すごい列です。 人、人で溢れかえっていました。
50分以上も待ち時間があると説明されて入場予約券をもらい他の展示場へ・・・・
マン・レイの写真展これも良かったですね、本来はアメリカ人でしたが国籍を拭い去りフランス人に。
この中でジュリー・ガーランドは白黒の撮影でも本当に美しい人でした。

時間にも余裕があり1階でお茶を飲むためにテーブルに座っていたところ、チャーミングな見知らぬ方が 「座ってもよろしいかしら??」 どうぞと会釈をしながら美味しい冷たいゆず茶に一息ついたところ、余りにも素敵な白いブラウスを着ていらっしゃたので 思わず声を掛けてしまいました。

「素敵なレースですね^^^お手製ですか?本当に良くお似合いで素晴らしいわ」 ・・・・と。
「先週までオルセーにいたのよ、そこで買いました」
「オルセーが来ている事はフランスで知りましたので見に来ました」
オルセー美術館を思い出し、左岸のあそこら辺のお店かしら??等とちょっと楽しい独り言。

顔色もちょっと地中海焼けした色でそれに真っ白いブラウス、襟の周りが手の込んだ豪華な刺繍のボビンレース (肩を出した丸い襟の縁取りに使うと相乗効果が得られることも) ちなみにスカートは、
ミデイ丈、サンダルと小さめの藤のバッグとのバランスが素晴らしく、ご自分のチャームポイントを抑えたセンスの良い方に出会い、「ほう、おフランスだわ^^、今日のオルセーにぴったりね^^」 T.P.Oを弁えたおしゃれを楽しむ素敵な方に拍手です。

あれれ、絵を鑑賞に来たはずなのに???
モネ、スーラ、セザンヌ主義??のセザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、南フランスの優雅な伯爵家の嫡男として生まれながら足に障害を持ちムーランルージュで生活したロートレック、アンリ・ルソー、
等など、どの絵も素晴らしい。
ポール・シニャック「マルセイユ港の入口」 ポール・セザンヌ「台所のテーブル〈篭のある静物〉」
フィンセント・ファン・ゴッホ「星降る夜」 ポール・ゴーギャン「タヒチの女たち」
モーリス・ドニ「木々の中の行列(緑の木立)」 アンリ・ルソー「蛇使いの女」

フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」引き返して鑑賞したのはゴッホの数点でしたが 「自画像」 には深い感銘を受けました。
画家と同じく共鳴しながら鑑賞したルーセルの 「人生の季節」 壮年時代を迎えた4人の女性がノスタルジックな目で唄ではありませんが 「現在、過去、未来」 遠くを見つめているようでした。 
これはわが身を振り返る事にも・・・・・

ハンマースホイ「休息」それと、ハンマースホイの「休息」、台所で女性が疲れた体を椅子にしのばせ 「よいしょ」 と腰を落とし、椅子の背もたれに癒している後姿は同感です。 (疲れたときはほがらかも同じ姿勢をしています)

お隣サントリー美術館にも足を伸ばしましたが残念ながら7月26日から8月10までは次回の催しの展覧準備で休館日でした。
次回の催しは 「誇り高きデザイン・鍋島」 です、 伊万里焼きの里で見た藩焼きの素晴らしい器などもう一度見たいのですが、昨年の伊万里地方への旅では買いたくても手も?足も?出なかった。

会場の中は入場制限のおかげでわりとゆっくり鑑賞できました。
毎日充実、今日も幸せな一日を・・・・感謝、感謝です。
posted by ほがらかさん at 17:56 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2009年12月16日Wed

3年277日 ロートレック展

ロートレック展渋谷のBunkamura ミュージアムでロートレック展を楽しんできました。

彼は南フランスの1000年以上続く由緒正しき伯爵家に生まれ子供時期に骨折が原因で両足の成長が止まる歩行困難な障害を持ちそれを克服して素晴らしい作品を世に残しています。
36歳の若さで去っていますが肖像画、写真共にチョッキと上着、ちょこんと被っている山高帽子が何とも可愛く表情豊で愛らしい??少年のようで、人に悪意を持たないような人柄が見る人を惹きつけるのでしょう。(本当かどうか解りません・・独断と偏見です)

モンマルトルに住み着きムーランルージュを背景にどんな思いで生きていたのかな^^^。
少なくてもポスターやリトグラフで描かれている女性の白い肌に黒い長手袋、黒いネッカチーフ、黒いタイツ等黒色が多く使われているのは何だろう?? それとも事実それらを女性が身に着けていたのかもね。 何ともセクシーでキャンバスに黒色があるだけでインパクトがあるしファッションでは欠かせない一番人気の高い色です。

日々変わっていく街で何度来ても路地裏が解らずうろうろして 「おのぼりさん」 同然です。
おいしい紅茶とスコーンを提供してくれそうなおしゃれな店を見つけ初めて見たビルだったので受付嬢に 「このビルは最近出来たのですか?」 と恐る恐る聞いたのですが。 
「え?ここはもう10年以上経っています」 「あらあ!!そうなの」 浦島太郎の気分でした。 
posted by ほがらかさん at 23:05 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2009年05月23日Sat

3年70日 阿修羅展

ashyura.jpg昨日は国立博物館の阿修羅展に行き1300年前の興福寺に感激し、西安の旅で見たお寺類を比較したり、時代は少し外れて運慶、康慶作の四天王にも圧倒されてきました。
早朝足首をちょっとひねり体重の??重みで軸足の右足首を痛め、モーラステープを貼りながらの鑑賞です。

悠久の奈良に思いを馳せながら立ち止まってはいけない鑑賞です。
5月14日には入場者数50万人を超えたとか・・・・3月31日からの1ヶ月半ですよ!!
人、人の波で私は背が低く前の人のわき腹にぴったりと磁石のようにくッ付いての移動でした。
(おしくら饅頭そのものです)

ashyura2.jpg阿修羅像は360度どこからでも見る事が出来ます。
どの顔も憂いを含み万人の願いを聞き入れてくれるような神々しさでした。

細身で華奢な腕、上品な細い手指、優しく憂いを含んだ遠ーーくまで見つめた慈愛に満ちた目元、アルトで優しく語り掛ける口元、(独断と偏見) きっと女性かも??
さしずめ口が効けたら 「さあ、何にも言わなくて静かに祈りましょう」 と言ったかどうか・・・

合掌し感極まって目頭を押さえていらっしゃる年配の方に思わず目が潤んでしまいました。
posted by ほがらかさん at 17:21 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2008年05月23日Fri

2年70日 薬師寺展&パリ展

yakusiji.jpgNHKで50万人突破と出たニュースを見て、国立博物館の薬師寺展、日光、月光菩薩さまをじっくりと時間をかけて素晴らしい国宝を見てきました。
同時に2体の菩薩さまが薬師寺以外で見られるのは今回が初めてとか。。。。。
押すな減すなの大騒ぎで本当にこんなに何処から来るんだろうと思うぐらい、人、人でした。

いやー、本当に神々しく思わず合掌をするほどの千年を超えた鋳造の黒々と鈍い光をはなっている姿、今現在のメタボと騒がれている以前の体型の美しさに感動致しました。
逞しく何人をも受け入て下さる太い腕、優しい手指、がっちりと大地を踏ん張る下半身、
yakusiji2.jpg諭すような美しい顔立ち、何処を見てもほーとため息が出ました。
忙しく時を過ごしていますが、時にはこのように立ち止まって心のリフレッシュ、心の中の自分自身をかいま見るのも必要ですね。

ほがらかさんの独断と偏見ですが、、、、
日光菩薩さまはさしずめ言葉があれば、「サー、朝よ、溢れる太陽一杯浴びて今日も元気にがんばりましょう」

月光菩薩さまは、「一日今日も無事終わりましたね、ゆっくり身体をやすめ明日の希望に託しましょう」 と言ったかどうか分かりませんがそのように解釈致しました。

シースルーの衣類の模様、ブレスレット等ひょっとしたらアパレルで流行るかも。。。

paris.jpg帰りに東京都美術館の 「芸術都市パリの100年展」も観賞してきました。
ちょっと小洒落て好きな人、でも肖像がですが、「エリック・サテイー」、「ユトリロ」、「ファーブル」逢ってきました。
サテイーの音楽と知り合って20年以上、聴くと落ち込む時もあり、とても心さわやかになったり、鬱になりそうですが何故か好きなんです。

かなり歩いたので足はちょっと左足大腿骨左側の筋肉疲労気味で車椅子は両方で借りました。??KGの重き体重を車椅子で案内してくれる主人に、感謝、感謝です。
posted by ほがらかさん at 06:34 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2008年05月04日Sun

2年51日 ビーナス展と上野散策

museum1.jpg
上野国立近代美術館のイタリア国内の有名なビーナス展に行ってきました。

大理石のちょっとミルキーカラーの暖かさを感じる白、または銅像、油絵、コンテ、デッサン等、どれを見てもほとんどキューピットつまり愛の女神には弓矢を持った介添え役???がいるのですね。

museum2.jpg
私たちの想像するキューピットは福福とした可愛い、ヘアースタイルもくるくるですが筋骨隆々の子供??もいたりちょっと微妙でした。が、あの広さに全部がビーナスの品、絵はおどろきでした。


レストランは満杯、食べることさえままならぬ上野周辺人で溢れていましたがわれわれ3人はおにぎり、果物等持参でピクニック気分、ドアーからドアーまで12時間鑑賞と人の波を楽しみながら森林浴を楽しみ徳川さんゆかりの寛永寺、今NHKの大河ドラマ篤姫さんのひととなりを詮索しながら花を咲かせてきました。


友人の一人が10年以上通っている東洋医学の専門家で針の先生のところに高橋秀樹さんが自転車でふらっと現れ、待っている間に篤姫の今後を聞こうと思ったのだけどあまりの普段さに驚き聞くのをわすれちゃたそうな。残念
気さくな人柄、スターとしてのオーラがあったと友人は褒めていました。

私も40年ぐらい前新宿で何気なく歩いている所を見ましたが本当にかっこ良かった。背も高く、ハンサムで紺の三つ揃いのスーツがビシっと決まっていましたよ。
posted by ほがらかさん at 08:27 | Comment(0) | .レジャー 美術館

2007年12月14日Fri

1年275日 フェルメールと鳥獣戯画展

フェルメール「牛乳を注ぐ女」国立新美術館にフェルメールを見に行きました。
350年前の絵画とは思えないように鮮やかでした。
画題の 「牛乳を注ぐ女」 オランダの独特な頭にかぶる布から見える額などは今にも労働をしていてちょっと額に汗をにじませて如何にもポットから牛乳をついで「ほら、飲んでごらんなさい」といまにも注いでくれそうでした。
17日で最後のようで見学者の人の波、主人に車椅子を押してもらい本当に楽珍でした。

国宝「鳥獣戯画絵巻」次はミッドタウンの中のサントリー美術館にも足を伸ばし、そこでは鳥獣戯画絵巻の国宝の展示でしたがそれもあと何日かで終了のようで入り口で20分待って入場です。
込んでいるところでは車椅子がほしいね、 だって3度も人から足を踏まれ、 あ、痛いと声を出すぐらいですから・・・・・混雑しているところはちょっと危険です。

13年間故障無しだったお気に入り時計を半年以上前にリペアーに出したのが今日出来上がりスイスからやっと私の腕に戻り、チクタクと心地よい音で時を刻んでいます。今後生きていればまた13年後にはオーバーホールができるかな?
生きてなんぼ??の世界を楽しみましょう。
posted by ほがらかさん at 23:20 | Comment(4) | .レジャー 美術館

2007年09月22日Sat

1年192日 美術館と大正琴

一昨日美術館めぐりをしてきました。
そのあとNHKホールで大正琴のアンサンブルを聴きに行き、ちょっと芸術の秋をして来ました。
国立新美術館::::
いやー美術館の雰囲気を換えましたね
だってドーーンとオリンピックの聖火台のようなレストランが見上げるように建物の中にあるのですよ。
そして有名なイタリアンレストラン、並ぶこと約一時間だそうで気の長―い??私にはとてもじゃありませんが待てません。 
だって??本来は美術を鑑賞するわけだもの・・・時間がもったいない。
9月26日からフェルメールでちょっと残念でした。

BIOMBO/屏風 日本の美新サントリー美術館
六本木ミッドタウンの中にあり館内もとてもシンプルでした。隣りの国立美術館と対照的です。
屏風の展覧でした。


国宝の平安時代の屏風は色等もかなり落ちていましたが1000年近くも後世に残してくれているのですね。

国宝「山水屛風」京都国立博物館蔵メジャーでない屏風絵が素敵でポストカードでもと思い売店で探しましたが残念ながら・・・展示されている絵のグッズ類は全部置いて欲しいね。
そのてん新国立美術館はその時の展示品は全てにポストカードで求めることが出来ました。

大正琴のアンサンブル::::
さすがに150人ぐらいが一同に弾くと迫力がありますねー 琴の音色とは思えなかったですね。
え、これが大正琴って???イメージが変わりました今風のサウンドで良かったですよ。 
但しアンサンブルだからでしょうか。プロではありませんが同好会のような発表会のような。

だって私の中の大正琴はやっぱり大正ロマンで白いエプロン、縞模様風の絣の着物に昔の夜会巻き、何となく前髪の上に白いレースの飾りをつけ、足袋つきの下駄または草履でミルクホールだったのですがロックからミュージカルまで・・・・へー、へー、へー、トレビの泉でした。
posted by ほがらかさん at 23:47 | Comment(2) | .レジャー 美術館

2007年03月22日Thu

1年8日 観桜と美術館展巡り

桜前線真っ盛りといいたいところですが何故か今年は東京発とか・・・・・・
行ってきました!!! わずかな花びらの桜ですが・・・
桜の下での最高の宴会場所上野公園に36年ぶりのオノボリサンです。 でも美術展覧を兼ねてですがいやはやーこんなにたくさんの人が上野にいるのか???と本当に驚きました。
レストランは超満員で10時半から3時まで飲まず食わず。でも、仲良しが屋台で焼き芋を買って仲良く噴水の周りの石に腰掛け無言でパクパク・・・・悲壮感は無いけど何で焼き芋??

東京都美術館のオルセー美術館展(ルノワール、ゴッホ、ドガ、セザンヌ、ゴーギャン、ロートレック、ベルト・モリゾ、ミレー、マネ、モネ、シスレー) それに国立博物館のフィレンチェウフツイ美術館展 ダ・ヴィンチの(受胎告知)それと人の波に酔いました。

電車がこんなに速く便利だとは新鮮な驚きでした、しかも歩けるようになって公共の乗り物を利用できるのは嬉しいしエコにもなるよねー。
今までならば何処までも車でしたが歩くことに随分自信がついたので電車を利用します。
但しゆっくりゆっくりと歩くので後ろの人には申し訳ない。
posted by ほがらかさん at 13:53 | Comment(0) | .レジャー 美術館